『バビロン』つぶやきまとめ 2 タロー @ Crush On Cinema 2023年2月11日 08:32 2023年2月10日公開のディミアン・チャゼル監督作品『バビロン』についてのつぶやきまとめです。 映画『バビロン』公式サイト ブラッド・ピット主演×『ラ・ラ・ランド』デイミアン・チャゼル監督初タッグ!誰も体験したことのない夢と音楽に彩られた最高のシ babylon-movie.jp 『バビロン』色々と噂は聞いていたんだけど、まぁ聞いてた通りというか、徹底して人を選ぶタイプの作品で、本国で興行的に壊滅した、と聞いて黙って頷くしかないな、という感じなんだけど、その分、二重三重のフィルターをたまたま通過できた人には結構深く刺さるのもまた分かる作品。#2023年 #劇場 pic.twitter.com/rOzk3gWgrt— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 サイレントからトーキーへ、という大転換期のハリウッドを舞台にした、「映画へのラブレター」作品ではあるんだけど、好きなものは素直に好きと言えばいいし、失われるものには哀悼を真っ直ぐに表せばいいところを、3時間以上かけて、強烈な悪趣味を一緒に盛り込んでくるのがディミアン・チャゼル。— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 まぁ最低限の作法として、合わない人は始まって3分で席を立てるようにちゃんと作ってあるんだけど、それにしてもね、みたいなところはある。その最初のゲートは本当に趣味悪いので、下品・下劣・悪趣味・グロテスクが苦手な人は興味本位で観に行ったりしない方がいい。マジで後悔するレベル。— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 で、そのゲートを抜けた後の残り2時間半は、ブラッド・ピットとマーゴット・ロビーがメインキャストに配されていることからも明白なように、同じキャストの某作品の「B面」的なストーリーが展開していくんだけど、個人的にはその物語よりもむしろ「映画が作られていく現場」が急所に刺さる感じで→— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 →例えば導入部のクライマックスとも言える「ロケ撮影」の終盤、カメラトラブルで撮影がストップした場面、沈んでゆく夕日の中で監督(当然のようにドイツ人)が「神よ、申し訳ありません、せっかく最高の光を与えていただいたのに」と叫ぶ場面とか変な泣き笑いの感情に襲われて大変だった。 pic.twitter.com/19Sagmbwtl— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 トーキー移行で「初めて音を同録するという課題に直面し困りまくる現場」も凄くいいんだけど、そこで最後にちょっと差し込んでくる辺りのセンスというか、「俺の賛歌は善や美を讃えるだけではないのだ」という主張が、一口食べるごとに毎回チャゼル印の後味を口中に残される、みたいな感はあって→— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 →今回のこの作品はまさに「そこ」が一番大事というか、わざわざ「バビロン」なんて露悪趣味全開のタイトルをつけて、冒頭30分もの尺を費やして「下地の黒」を徹底的に塗り重ねた上で、その闇の底から光までのダイナミックレンジを往復しながら、その振り幅への愛を描きたかったんだろうな、というか。— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 「A面」に対し自覚的に「B面」を作る上で、闇を端折らないのは当然だし、そういう意味ではさらに踏み込んで、冒頭でグロテスクな闇の美を表層的に描いておいて、最後の方でさらに裏返して「『美』はそれを見出す者の中にこそある」みたいなことを刺してくるのは、あぁさぼってない、的な納得感がある。— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 ということで色々書いたけど、多分、序盤の「夕日のロケ」シーンにやられてごっそり好意的方向に色々持ってかれている、という自覚はあるので、これから観られる方はむしろあまりポジティブな先入観は持たずに行くことをお勧めします。ラストのモンタージュとかも、趣味の問題あるよなぁ、と思うし→— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 →とにかく色々エゴイスティックに、確信犯的に、挑発的にやらかしてきてる作品なのは間違いないので、このつぶやき含め種々の口コミを見た上で「いや、これちょっと酷くないか? でも褒めてる人結構いたよな?」みたいにモヤモヤする人は結構出てくる気がするので。意外と褒めてる人多いんですよね。— タロー @ Crush On Cinema (@CrushOnCinemaLL) February 10, 2023 ダウンロード copy #映画 #バビロン #ブラッド・ピット #マーゴット・ロビー #映画つぶやき #ディミアン・チャゼル 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート