社員マスカット

主に映画や漫画の感想を書いています。 ただ今、多忙により記録は不定期更新。飽くまで一個人の意見なので、世間の評判とは異なる場合があります。また一部、辛口意見あり、閲覧にはご注意ください。どうぞ宜しくお願いします。

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最近の記事

2024年1月から6月に観た作品の総括

 今年の上半期に観た作品は、劇場公開32作品、TV・配信作品で4作品、計36作品でした。※公開時期の問題で、昨年公開でも今年観た作品もあります。   1. 劇場公開作品・◎◎ 傑作 ☆5.0  大切な一作になった。 カムイのうた ライド・オン ・◎ 秀作 ☆4.0-4.9  気になる点はあるが概ね良い。 コット、はじまりの夏 ありふれた教室 ミツバチと私 ミッシング ほかげ 落下の解剖学 タイガー裏切りのスパイ ドラえもん のび太の地球交響楽 碁盤斬り FLY!フ

    • 映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」感想

       一言で、大人も子供も楽しめるゲームムービーです。シンプルなストーリーに、懐かしさと可愛さと笑いが詰め込まれた、あっという間の90分でした。流石、任天堂とイルミネーション様々です。 評価「A」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。  世界的人気の任天堂アクションゲーム『スーパーマリオ』。ゲーム化・実写化・アトラクション化などのメディアミックスを経て、今回満を持してアニメ映画化されました。  任天堂とユニバーサル・ピクチャーズが共同出資し、マリオの生

      • 映画「RRR」3回目感想

        評価「B+」→「A+」星☆5+〜  ※本感想は、昨年2022年5月の話になりますので、情報は古いです。  昨年の米国アカデミー賞にて、歌曲賞受賞おめでとうございました!!  昨年5月1日が1日の映画の日だったので3回目の鑑賞に。ロングラン上映本当にありがとうございました。やはり一回だけでは理解が追いつかないので、何度か鑑賞しました。 ・1回目の感想・2回目の感想  1回目は「ドエンタメ脳筋トンデモ大バカ映画(褒め言葉)として鑑賞」、2回目は「なぜここまで世界中で称賛さ

        • 映画「ワース命の値段」感想

           一言で、9.11の裏で起きたアメリカ政府と遺族による補償金プログラム設立と施行をつづった社会派ドラマです。人の命に価値の差はつけられるのか、勝者のいない戦いの行く末は、作風は地味だけど考えさせられる良作でした。 評価「B-」☆☆☆+ ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。 「あなたの命はいくらですか?」  本作は、サラ・コランジェロ監督による、2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件「通称"9.11"」の裏で起きていたアメリカ政府と

          映画「エゴイスト」感想

           一言で、高山真氏の自伝的小説であり、ゲイカップルの交際と別れを通した、性別や血の繋がりなどのボーダーを問う「愛と赦し」の物語です。主人公の行動は賛否ありますが、だからこそこの題名なのだと思います。 評価「B」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。 「愛は、身勝手」  本作は、数々の名コラムを世に送り出してきた高山真氏による同名の自伝的小説がベースとなっています。  高山真氏は、東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業後に出版社に勤務され、『こ

          映画「エゴイスト」感想

          映画「アラビアンナイト三千年の願い」感想 

           一見すると夢と魔法の物話に見えますが実は…?時代や媒体によって「改変」されてきた物話に隠された「真実」を探し、人は何故願うのかを突き詰めた「大人のお話」でした。 評価「C」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。  本作は、『ベイブ/都会へ行く』や『マッドマックス』シリーズ、『ハッピーフィート』などで知られるジョージ・ミラー監督最新作です。 ・主なあらすじ 古今東西の物語や神話を研究するナラトロジー=物語論の専門家アリシア・ビニーは、講演のためト

          映画「アラビアンナイト三千年の願い」感想 

          2023年に観た作品 前半&後半&年間ベスト10

            明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。  多忙&諸事情により、中々個別記事まで手が回らない状況ですが、少しずつ更新しています。  遅ればせながら、昨年2023年に観た作品上半期&下半期&年間ベスト10となります。(お恥ずかしながら、全部で何作観たかは覚えていません…。)  ほとんどが良かった作品ばかりで、選ぶのが本当に大変でした。また、作品の単純比較ではないので、もしかすると個別記事との評価は異なるかもしれません。さらに、新作と旧作の線引きが難

          2023年に観た作品 前半&後半&年間ベスト10

          映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」感想

           一言で、B級アクション映画でありつつも、前作よりパワーアップしており、今一つだった部分もブラッシュアップされていました。敵兄弟も魅力的で、嵌まる人が多いのも納得の作品でした。 評価「C+」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。  阪元裕吾監督作品の女子高生ガンアクションストーリー『ベイビーわるきゅーれ』(2021)は小規模上映ながら口コミ効果によりヒットを記録しました。そして2年後、満を持して続編の『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』が公開されまし

          映画「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」感想

          映画「シング・フォー・ミー、ライル」感想

           一言で、俳優の歌や踊りや演出とCGは良く、「楽しい」作品ではあるものの、一方で脚本と間のとり方はあまり良くなく、ラストも腑に落ちず、今一つな点も目立ちました。※少し厳しめです。 評価「D」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。やや辛口意見気味なので、好きな方は要注意です。  本作は、バーナード・ウェーバー原作の、芸達者なワニを主人公にしたベストセラー絵本、『ワニのライル』シリーズを原作としたミュージカル映画です。(原題は『Lyle,Lyle,Cr

          映画「シング・フォー・ミー、ライル」感想

          映画「コンパートメントNo.6」感想

           一言で、傷心した女性が世界最北端の駅を目指し、自分を取り戻す列車の旅&ツンデレラブストーリーです。90年代アラサーくらいの方なら響くのか?余白を埋めながら深読みしたい人向きの作品だと思います。 評価「D」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。あまり良い評価はしていないので、好きな方は閲覧注意です。 「最悪に思えた旅が人生を変える」- 世界最北端の駅へ向かう寝台列車の6号室、最悪の出会いが最愛の旅に…。  本作は、フィンランドのユホ・クオスマネン

          映画「コンパートメントNo.6」感想

          映画「少女は卒業しない」感想

           一言で、廃校になる高校の最後の卒業式前後の「奇跡」を描いたオムニバス作品です。学生時代の懐かしさや苦さを思い出す青春映画として普通に楽しめますが、一方でとある「違和感」に気づくと、また違った見方になるかもしれません。 評価「B-」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。   まず、本作は朝井リョウ氏による同名小説が原作となっています。  朝井氏は、『桐島、部活やめるってよ』や『何者』などで登場人物の繊細な心理や生々しい感情を描き、フィクションながら

          映画「少女は卒業しない」感想

          映画「長ぐつをはいたネコと9つの命」感想

           一言で、昔ながらの童話の面白さ・奥深さ・残酷さをベースにしつつも、ユーモアやギャグ、アクション、過去作のオマージュを散りばめています。シュレックや前作を知らなくても普通に楽しめます。 評価「B」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。  本作は、ドリームワークス・アニメーション製作、ユニバーサル・ピクチャーズ配給で、大人気アニメシリーズ『シュレック』のスピンオフ作品で、2011年公開の映画『長ぐつをはいたネコ』の続編に当たります。  監督は『クルー

          映画「長ぐつをはいたネコと9つの命」感想

          映画「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」感想

           一言で、ストップモーションの可愛さとリアルさが素晴らしく、また原作の良さを残しつつ、新たな視点を授け、監督節もしっかり効いた、今年のオスカー受賞も納得のアニメでした。 評価「A」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。  本作は、2022年のアメリカ合衆国のミュージカル・ファンタジー・ストップモーションアニメ映画です。  原作童話は、カルロ・コッローディの『ピノッキオの冒険』、ギレルモ・デル・トロとマーク・グスタフソンが共同監督、デル・トロとパトリ

          映画「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」感想

          映画「ベイビーわるきゅーれ」感想

           一言で、女子高生アサシンコンビによるバイオレンス&コメディB級映画です。前半と後半のギャップが大きく、また二人の身体能力が凄くて、ラストのアクションシーンは見所でした。 評価「C」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。ちなみに、これは、「1」の感想です!※ヘッダーは公式サイトより引用。  本作は阪元裕吾監督による、2021年公開の青春バイオレンスアクション映画です。社会に適合できない女子高生殺し屋コンビを主人公にしており、彼女らの「殺し屋と暮らし

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          映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想

           一言で、今流行りのマルチバース作品ですが、超B級破茶滅茶映画でした。終始意味不明すぎ、また某国への「忖度」が目立ち、オスカー作品賞受賞作品でも、私には全く合いませんでした。 評価「E」 ※以降はネタバレ含みます。尚キャプションより、100%愚痴で全く褒めてないので、好きな方は絶対に読まないでください!  本作は、『スイス・アーミー・マン』など、破茶滅茶展開を得意とするダン・クワン監督最新作品です。  第95回アカデミー賞に11部門でノミネートされ、ミシェル・ヨーがアジ

          映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」感想

          映画「フェイブルマンズ」感想

           一言で、スピルバーグ監督の少年時代を描いた自伝的作品で、夢や家族の絆、人々の出会いによって成長する「思春期の普遍性」を伝えています。一方で、彼の成功体験がメインではないため、「賛否両論」なのもわかります。 評価「C」 ※以降はネタバレを含みますので、未視聴の方は閲覧注意です。また、一部「障害」や「差別」について記載しますが、当事者の方を傷つける意図はございません。  50年にわたるキャリアの中で、オリジナリティあふれる多種多様な作品を世に送り出してきた映画監督スティー

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