ガラス工芸作家、三垣祥太郎さんによる雲母を付着させた盃です。それは深海に降る雪の様です。海は水深200mを越えると、まったくの暗闇です。潜水調査船「しんかい6500」が深海を行くとき、投光器に照らされた深海にプランクトンの死骸が雪のように降っている光景が映し出されます。
白神典大さんによる高さ7cmの小さなグラスです。上下の透明なガラスパーツを色ガラスの柄でつないであります。ガラスは冷え固まるときに縮みます。透明ガラスと色ガラスでは硬化温度が違うので、つなぐときに繊細な調整を要します。白神さんの高度な技を内に秘めた、才色兼備な逸品です。
藤原康彦さん作、バーズアイメープルのカード入れです。玉のような木目が鳥の目に似ているのでそう呼ばれるのだとか。・・あっ、花のつぼみに見えるではありませんか。表面は摩擦を残して仕上げてあり、微細な凹凸となったバーズアイの部分はくすぐったい感じがして、指も楽しませてくれる逸品です。