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藤原康彦・葉子ご夫妻の立体額絵〜その2

倉敷市本町のみうち雑貨店は、岡山のクリエーターを応援しているお店です。

店内で、岡山市の木工房ねこの手、藤原康彦・葉子ご夫妻による立体額絵の新作が目に留まりました。

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藤原康彦・藤原葉子夫妻による立体額絵

絵では白猫が窓際に佇んで、夜空の欠けた月を見ています。明るい額が室内を表し、背景の濃い色の板が夜空を表現しています。絵のパーツとなった木は、着色されておらず、全て素材本来の色とテクスチャーだけで表現されています。

素材選び〜加工・配置した表現の素晴らしさはもちろんのことですが、筆者は月が背景から宙に浮いているのに注目しました。

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月は背景の板から釘によって留められて、浮遊しています。この絵では、月はまさに夜空に浮かんでいるのです。

月は、満ち欠け、移動しますので、移ろいゆくものの象徴です。一方、窓枠で表される地球側は、不変な基盤の象徴と言えましょう。しかし、絵を壁に掛けると状況が一変します。

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地球を象徴する額も宙に浮いています。私たちが不変で確かだと信じている大地である地球も実は宇宙空間に浮かんでいます。

この世界には絶対的なものなどなくて、移ろいゆく不安定なものどうしの関係性しかないのだ・・。なんだか深読みしてしまいましたが、この白猫は、とても好奇心があるように感じられます。

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