「すみれの花の砂糖づけをたべると/私はたちまち少女にもどる/だれのものでもなかったあたし」心の奥深くから、ふっと湧き出る瑞々しい言葉達。綺麗で透き通っているけれど、どこか闇がある感じ。ばらばらに散らばった言葉を、綺麗に集めた小瓶を眺めているような。そんな煌めきに満ちた一冊ですね。
江國香織の小説の題名にもあるすみれの花の砂糖漬けというものを、一人暮らし時代様々な職場で働いていたお陰で食べたことがあって、見た目で予想される花びらの癖のある感じが全く無く、完全に完璧に砂糖の味だけで、子供などがいきなり食べても砂糖だけの味で、お花のお洒落な見た目の意外な食べ物。
江國香織の小説で、『すみれの花の砂糖づけ』という作品があるが、小説をAmazonで検索した時にリストで一緒に出て来るすみれの花びらの砂糖漬けと薔薇の花びらの砂糖漬けが、どっちも食べると花びらの面影ゼロで、完璧に全部が砂糖の味に味になっていて、砂糖グミっぽい感じで、グミに似ている。