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推し活

8日前

階段からの追っ手を警戒してた賊に、先制する勇者一行。 「この呪力、覚えがあるわ!」 マリカが盗賊一味の首領と思しき、最奥の老婆を指差す。 「アッシュ、目の前の金髪ババアがあんたを呪った犯人よ」 「おのれ小娘、ものどもやっておしまい」 塔の最上階で、乱闘が始まった。

「ラ・ショーモンの都が復興したら、小さな店を持ちたいねぇ」 みんなが集まり、語り合うサロンの主はおばば。 「おばば、届け物だ」 ゲニンは郵便の配達夫だろうか。 「あんたも、自分のやりたいことをやればいいんだよ」 「オレなんかが夢を持つ…許されるなら、探してみてぇな」

ロバニエミに戻ると、二つのポータルは消えていた。 「危なかったわ。あいつら誰?」 「後で話す。それより一休みして、エルフの里へ行くのが先だ」 クワンダの提案に、頷くソルフィン。 気になるが、夜明けも近いのでマリカの魂もカラカラへ。 眠れぬシャルロッテには、おばばが付き添った。

「おぬしら、どちらでもないのじゃろ?」 「わしらが留守を預かるゆえ、行ってくるがいい」 アントニオとおばば、いつ仲良くなったのか。 「外交に行くなら、エウロパのお土産が要るでち」 「フリウリのワインに、ヴェニスのガラス細工とかどうかしら」 後日、ヴェニスから了解も取れた。

「大変です!お城の晩餐会に出すワインが全部盗まれました」 喧騒の酒場に、予期せぬ知らせ。クワンダの脳裏に、嫌な予感。 「まさか、俺たちが運んできた?」 「申し訳ないです。賊は恐らく、北のラ・ショーモンかと」 すると、我らの騎士殿が張り切って。 「取り返しに行くのじゃろ?」

電車で

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有料記事100円が売れない、売れないとなげく、おばば 変な奴が多いスピリチュアルのおばば

「嫉妬心の欠如した人間と結婚しな 」 byおばば

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おばば最強説

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大浴場の入口広場には、よく手入れされたチューリップの庭園が。 手入れしているのは、おばばとゲニン。 「あ、ゆるしてくれの人ぉ!」 「眠り姫の嬢ちゃんか」 一応、夢の中で面識はあったエルルとゲニン。 「どうだい、この花は二人で咲かせたんだよ」 「おばばさぁん、素敵ですぅ♪」

喜びに沸く市内。酒場はどこも、お祭り騒ぎ。 「領主様の大盤振舞いだ。宿と酒場の無償提供が数日伸びるぞ!」 ルイージの酒場では、主人が威勢良く声をあげ。厨房では深鍋で備蓄の豆や雑穀、豚の腸詰や鴨肉が煮込まれる。ゲニンが鍋を混ぜ、おばばは隣で味見。 郷土料理「カスレ」の由来だ。

骨の鳥が城壁を飛び越え、街へ侵入。冒険者たちは数に押される。 そこへ、ゲニンとおばばが駆けつける。 「あれは!?」 宝物庫から飛来し、ゲニンの手に収まる剣。 「ロゼバルタ!」 おばばの頭にも、王妃のカツラが。 呪文で伸びた金髪は薔薇の蔦と化して、骨鳥の群れを叩き落とした。

「あの剣が呼んでるだって!?」 「おお、王妃様の声が」 アッシュに呼ばれたゲニンが首を傾げる。おばばは様子が変だ。 「どうしたの?」 「わしのカツラは、断頭台から落ちた王妃様の首から抜いた髪で作った」 聞いたマリカが驚く。 「お二人に、カルカスへの加勢をお願いします」

「オーブの気配は、ヨミコと一体だったわ」 「奪還は無理かい」 ヤスケの屋敷、屋根の上で話すマリカとおばば。 「ヨミコは、古の女王で黄泉の巫女。不死者ね」 「暗殺から蘇ったピサロもじゃな」 実体の無い魂では制約も多いが、まだ有益な情報はあるはず。 二人は見聞を続けた。

「おばばが代わりに行くとするよ」 「あんたも、ベナンダンティか?」 呪いを解く放浪の者。ソルフィンは噂を聞いてフリウリを訪ね、マリエから娘を紹介された。でも今、マリカはアッシュの側にいるべき。 「腕は確かよ。信頼できるわ」 かつての呪い屋おばばに、マリカも太鼓判を押した。

あたしの勇者様。 アッシュをそう呼び、慕い続けたことが彼の重荷になっていたのか。 マリカは、自分を責めた。 「バカだよ、お前は」 おばばは決然と言った。 「あの子は、ここにいるみんなの勇者様だよ」 アッシュは必ず目を覚ます、その時そばにいておやり。

波止場から、船上のやりとりを見るゲニンとおばば。 二人とも、すっかり街に馴染んでいる。 「あの花の印は何だ? 見たことないぞ」 「お宝の匂いがするねぇ」 高値で取引される黒胡椒。 マリカの祖母が新大陸から持ち帰った、じゃがいもやトマト。 新種の植物は、常に貴重だ。

お城の地下牢。晩餐会の演奏が遠く聞こえる。 「許してくれよ、おばば」 「わしに言ってどうする」 オーブもカツラも没収された二人。 「セヌ川は革命前の清き流れを取り戻した。それで十分じゃ」 つぶやくおばば。そこへ意外な来客。 「貴方たち。取引に応じるなら、罪は問いません」

一方その頃、荒れ果てた都で。 「ゲニン、ちょっと手伝っとくれよ」 「何だ?」 金髪のウィッグを手にした老婆と、筋骨逞しい覆面の男。 手にした宝剣は柄頭に赤い宝珠がはめられ、明らかに身分不相応だ。 「頼まれて、ガキを呪ってるんだけど手応えが無いのさ」 「その夢に入れと?」

隣人

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クソババア

¥10,000