図書館司書になってしまった⑥図書館業務は肉体労働?!
こんばんは、ハシモト トショカンです。
本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます!
今回は1週間ぶりに、「図書館司書になってしまった」の続きを書いてみようと思います。
前回の記事、「図書館司書になってしまった⑤『予言』」(https://note.com/hashitosho/n/nfc77e2ceb196)では、大学図書館の初出勤日に、仕事終わりで歓迎会を開いていただいて、そこでベロンベロンに酔っぱらった姉さんに不吉(?)な予言をされ、モヤっとした気持ちで家路についた…という所まで書かせていただきました。
その翌日、出勤すると、男性スタッフの皆さんが笑顔で迎えてくださって、
「昨日はYさん(ベロンベロン姉さん)に捉まっちゃって大変だったね~」
と声をかけていただき、苦笑いで
「いやぁ、大変勉強になりましたぁ…」
とかなんとか曖昧な返しをしていると、後ろから
「お~、ハシモト~!来たかー!」
と声をかけられ、振り返ると、昨日のベロンベロン姉さんことYさんがニヤニヤ笑いながら立っていました。
そしてその横には陽気な姉さんがいらっしゃって、
「いや~!ハシモトさん、来てくれて良かった~!昨日Yちゃんが変な事言ってたから、辞めちゃったらどうしようって思ってたんだよね~!ほんと良かった~!ありがとう~!」
と、なぜか感謝されてしまい、その様子を見て周りの皆さんはニコニコと笑っていました。
…ああ、こうやってみんなで笑い合える和やかな雰囲気の職場、最高!
この人たちが本当に本社のTさんが仰るような「くせ者個性派集団」なのかしら?
なんて、とんでもなくフラグ臭のすることをぼんやり考えていると、スタッフの皆さんが次々出勤して来ました。
そうして今日出勤のスタッフが揃うと、昨日いらっしゃらなかったスタッフの方が2名ほどいらっしゃったので、朝礼で紹介された時に軽くご挨拶をして、リーダーさんから本日のシフトの読み上げがあり、そこで発表された私の栄えある初図書館業務は…
「えー、ではハシモトさんはまず、Kさんにくっついて書架移動のお手伝いをしてください」
「はい!お願いします!!」
…ん、書架移動?
え、書架って、あのでっかい本棚のことだよね?
ってことは、本棚を移動するってこと?
2人で?!
いや、無理じゃね?!
てか、図書館ってそんな肉体労働ある?!
…と、脳みそお花畑の私は一人で勝手に大ボケをかましていましたが、勿論そんな訳はなく、図書館には毎日のように図書やら新聞やら雑誌やらAV資料やら、とにかく大量の新刊、新着資料が入ってきますので、書架がパンパンにならないように、常に位置をずらしたり別の棚に移動したりする作業を行っていて、それを大体どこの図書館でも「書架移動」とか「移動作業」という風に呼んでいます。
と言う訳で、まったく的外れなことを考えていた私ですが、「図書館ってそんな肉体労働ある?!」という部分に関しては、
ある
としか言いようがありません。むしろ図書館は、閲覧業務であれば「肉体労働の仕事である」…と言ったら、ちょっとだけ過言かもしれませんが、まあまあ過言でもなくはありません(結局どっちだ)。
よく、公共図書館の時に受け入れていた職場体験の中学生に図書館業務の感想を聞くと、十中八九
「図書館の仕事って、カウンターで座ってるイメージでしたけど、重い物を持って階段を上がったり下がったり、一日中図書館の中を移動していたり、ずっと立って作業していたり、こんなに疲れる仕事だって知りませんでした!」
「家に帰ったら筋肉痛が酷くて、足も腕も痛いです…」
と言ってくれて、(あ、そんなに早く筋肉痛が来るんだ、若いね~)とか余計なことを思いつつ、図書館の表に見えない部分の仕事を知ってもらえて嬉しいなぁって思うんですけど、体力の有り余ってる運動部の中学生でも音を上げるような図書館業務、そんなことは、この時の私はまだ知る由もないのです…
少し話が逸れてしまいました。
書架移動を教えていただくKさんは昨日の歓迎会にも参加されていたのですが、物静かで知的な印象で、スタッフの皆さんがワーッと盛り上がっているのを遠目で見て微笑んでいる感じの方で、40代半ばくらいの男性スタッフでした。
朝礼の後にKさんにくっついて書架移動を行うフロアに移動すると、突然Kさんからこんなことを聞かれました。
「…つかぬ事を伺いますが、ハシモトさんは、家のリモコンを決まった順番に置いていて、もしも誰かにその順番をぐちゃぐちゃにされたら、殺意を覚えるタイプですか?」
く、く、くせ者~!!!
本日も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!