マガジンのカバー画像

読書感想文

43
運営しているクリエイター

#日記

【読書】資本主義との付き合い方『路地裏の資本主義/平川克美著』

最近、というより長い間ずっと、自分と資本主義との距離感をどこに位置づけようかということを…

5

【読書】肩の力を抜いてみる『センスの哲学/千葉雅也著』

できれば、「センスいいね」と言われながら生きてみたくて、だからこそずっと読みたかった一冊…

はるのもみじ
3週間前
28

【読書】ひきこもりは問題じゃなくて答え『ルポひきこもり未満/池上正樹著』

ちょうど先日、「0.5の男」というひきこもりを主人公としたドラマを観たことがきっかけで、こ…

はるのもみじ
1か月前
19

【読書】きっと誰でも推している『推し、燃ゆ/宇佐美りん著』

今さらながら、数年前から話題となっている本書を読んでみた。 私自身は、主人公あかりのよう…

はるのもみじ
1か月前
14

【読書】死への向き合い方は人それぞれ『夜明けのはざま/町田そのこ著』

人の「死」という出来事に割と無縁の人生を送ってきたように思う。 私が産まれてからというも…

はるのもみじ
1か月前
20

【読書】教養との距離感について考える『ファスト教養/レジー』

三宅香帆さんの著「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」で引用されていた本書を手に取って…

はるのもみじ
1か月前
20

【読書】はじめての向田邦子『夜中の薔薇/向田邦子著』

無職になってからというもの、毎日のように読書をするようになって、読書を楽しむ中で、別にその作者の本を読んだわけでもないのに、いたるところで「三島由紀夫」「向田邦子」という2名に出会ってしまうのは私だけだろうか。 そんなわけで、今日は「向田邦子」のエッセイ本をはじめて手にとってみた。 1981年8月に飛行機事故で著者が亡くなったのちの10月に出版されているエッセイ集の新装版を読んだ。なので、著者の最後のエッセイ集とも呼ばれているらしい。 もう「うらやましい」という言葉で言

【読書】無職の味方『自分とか、ないから。/しんめいP』

約3か月前、無職期間中に、異国の地、タイのチェンマイへと旅に出る前日に偶然本屋さんで出会…

はるのもみじ
1か月前
37

【読書】はじめての読み切った三島作品『潮騒/三島由紀夫著』

たしか高校生の頃、「金閣寺」を読んだとき、なんだかつらい気持ちになって途中で読むのを辞め…

はるのもみじ
2か月前
17

【読書】当人が納得している恋愛ならそれでいい『痴人の愛/谷崎潤一郎』

なんだかものすごい恋愛小説を読んでしまった気がしている。 きっかけはとあるxのツイートだ…

はるのもみじ
2か月前
14

【読書】十人十色の正義の話『酒気帯び車椅子/中島らも著』

著者の本をはじめて読んだ。ちょうど図書館で遺作を見つけたので、遺作から読んでみることにし…

はるのもみじ
2か月前
15

【読書】だから読書はやめられない『使いみちのない風景/村上春樹著』

日々、毎日のように本を読んでいる中で、一番テンションが上がって高揚し、まるで自分の人生を…

はるのもみじ
2か月前
45

【読書】憧れの読書人『忘れる読書/落合陽一著』

自分の読んでいる本を記録しはじめてから約1年という月日が流れようとしている。今年私が出会…

はるのもみじ
2か月前
8

【読書】言葉への向き合い方について考える『無人島には水と漫画とアイスクリーム/最果タヒ著』

私がいつも訪れている図書館で「エッセイ特集」という特集棚が設置してあって、ふらっと見ていたら、アイスクリームの体言止めに胸がざわついてしまって、思わず手に取ってしまった。 はじめて著者の本を読んだけれど、その言葉選びの独特な世界観にまたたく間に引き込まれてしまった。 このエッセイ集、著者がマンガを紹介しているいわば「おすすめ漫画集」みたいな大枠なんだけれど、実際読んでみると、マンガを読んだ感想よりも、それを読んだ著者が「人間」について深く考察している観点が独特で、面白すぎ