マガジンのカバー画像

道草のススメ2021

106
道草氏による日々の考えごと
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

2年前の大晦日

活発な惰性の力を借りて自分自身の奴隷になる以外には、私は働く気にならない。(フェルナンド…

「極私的・今年の10大ニュース」の背景

誤解されればされるほど、人は豊かになる。(岡本太郎) 今年・2021年の仕事は今日まで。明日…

帰省客にまぎれて

今、この星にやさしいとは、人間の活動の速すぎる部分を見直すことではないか。(竹内敏喜「今…

サンタクロースの椅子と歌

子供の頃にサンタクロースとか、ドラゴンとか、いるはずのない架空の生き物を心底いる、と信じ…

気づくというより、感じること

“知る”ことは、“感じる”ことの半分も重要じゃない。(レイチェル・カーソン) 今週は毎日…

1ヶ月前の自分が書いた、短い文章のこと

間違いを恐れてはいけない。間違いなどないのだ。(マイルス・デイビス) 最近、必要があって…

峠にて

一生おなじ歌を 歌い続けるのは だいじなことです むずかしいことです あの季節がやってくるたびに おなじ歌しかうたわない 鳥のように (岸田衿子) 人生を考える、考えてしまうような時がある。亡くなった人のことを想う時。親しい人の病気を知らされる時。家族のこと、とくに親のことを想う時。自分の年齢をふり返る時。私は最近、よくふり返っているような気がする。後ろばかり向いている? それでもいいや、と思う。自分ももう若くはない(ようだ)。若くないのだから、若くないなりの感じ方を、素直

雨が(  )降っている。

主体はただ対象に向かって動くだけ。客観的判断など立ち入る余地もなく、対象が主体を惹きつけ…

未来への手紙

無理をしてまで展覧会を開く必要はないと思ふ。今の世は内容より以上のものを人に見せつけよう…

世紀をこえて(12月のある1日)

朝、起きて、今日も「朝のページ」を書く。昨夜、寝る前に読んだもののことを書きながら、先週…

自信と不安、蘇ってくる声

全員一致するということはたぶんないんだと思います。そこを目的にすることに意味はないし、そ…

手紙を書く、手紙を読む

彼女が真剣に聞いてくれたせいで、何度も話したこの話が素晴らしい輝きを得た。(ナタリー・ゴ…

実力でも、運でもない何か

何かを始めたら、勝手に進むものだよ。(ジョージ・ハリスン) 昨日は、調子のいい日とわるい…

水くさい

「見出しぐらいよめるよ。見出しさえよめれば、天下大動乱だということ位はわかる。天下大動乱とわかっても、もう何ということはないね。人類の歴史はじまって以来、ずっと天下大動乱で、これから先もずっと天下大動乱にきまっている。人類が大動乱のもとだし、本質的に大動乱なしには生きておられないからな。だから、見出しだけでもいいのかも知らん。活字というやつは水くさいからね。写真などをつけるとますます水くさくなる。報道は口コミにかぎるよ。口コミの方がよほど滋味(じみ)ゆたかになる。」(富士正晴