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雨が(  )降っている。

主体はただ対象に向かって動くだけ。客観的判断など立ち入る余地もなく、対象が主体を惹きつけられるとき、こえは出、そうでなければこえは出ない。(竹内敏晴)

うちの子は小2の冬を迎えている。今日は初めての授業参観に行ってきた。昨年はのっぴきならない事情が生まれて、その日、親も子も学校にはゆけなかった。それに比べるとこの年末は、とても穏やかだ。子はそんなことも忘れて、あれ、初めてだっけ? なんて言ってる。そんなふうでよかった。

観せてもらったのは国語の授業で、「ようすをあらわすことばについて考えてみよう」ときた。絵を見せられて、雨が(  )降っている。というのを書いて、発表し合う。
雨がザーザー降っている。ボツボツ降っている。これは音だ。雨が強く降っている。これは強弱。雨が大粒降っている。この言い方はちょっと妙だね、どんなふうに変えたらいいかな? 雨がきりのように降っている。これはたとえ。〜のように、と書く子が多い。教科書には「バケツをひっくり返したように降っている」と書いてあり、それを先回りして読んでいる子がそのまま答えたりもしている。しかしそこでちょっと頭をひねる子もいて、「雨がたいりくをのみこむように降っている」と言ったのを聞いて、おっ、と思った。

外は、みんなが書いていた文章の通り、大雨だったが、終わる頃には上がり、やがて晴れた。その後、風がどんどん強まっていったようだった。

何だかんだと言って、家にいても、日中は雑用で埋め尽くされてしまう。やがて夕方になり、冬は暗くなるのが早い、お風呂を沸かし、晩ご飯の支度をする。家族揃って食べる。片付ける。それから、ぼくは2日後に迫ったオンライン文章教室の準備に取り掛かる。参加する人たちと一緒に読みたい文章の一部を、書き写すことから始める。書き写すことも"書く"であり、同時に"読む"でもあるなあと思う。書くことはいつだって"読む"と背中合わせだ。しかしその"読む"を深く実践するのは、そう簡単ではなさそうだ。

少しでも深く入ってゆけるように、書いているのだ、と感じながら、準備を進めている。

(つづく)

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