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#学生
君がひとつの空気になって
あなたが顔をくしゃっとさせて笑うとき、いつもあなたの周りには春風が吹いていた。
あなたはいつも私の春だった。
あなたといれば、私も春の空気の一部になれた。
あたたかくて、誰も傷つかない世界の。
君とは、
つまらない、くだらないことでよく喧嘩したね。
だけどさ、根っこの部分、本当に解り合えない部分には、お互い棘を刺さなかった。
解り合えないことを分かっていたから、そこは目を伏せて、解り合えそうなこ
長月の残月に手を伸ばす
今日、朝目覚めたとき。
いつもと何かが違っていた。
布団のなかで現実と夢とを行き来しながら、もがくように動かす腕や足が何やら軽かった。
上半身を起こす勢いを使って布団を半分に折りたたみ、重力に従って再び身体をベッドに預ける。
ばふっという音と共に身体は沈み込む。
その姿勢のまま両足を上に向け、ばたつかせる。
奇怪な行動ではなく、もちろん理由がある。
そのあと、眠い頭でブリッジをした。
One scene of my youth 恋とか愛とかまだ分からないけど
思えば、彼はよく気がつく人だった。
また、彼は大雑把に見えて、実は真に細やかな人でもあった。
そして、そばにいる人に安心感を与え、欲しいときに欲しい言葉をくれる人でもあった。
そのくせ、私のためにならない優しさは、決して与えなかった。
溶けるほどの愛情を注ぎながらも時には、苦しい表情で突き放す。
時折見せるそんな大人びた表情が嫌いで、そして何よりも尊く感じた。
馴れ合いに走らない彼の心