2022年8月の記事一覧
播磨陰陽師の独り言・第三百五十五話「音楽で脳を生かす」
年を取っても脳は活性化する……そうです。物忘れが激しくなるのは脳を使わなくなるからです。
——だんだんと生きることに慣れて来て、何も考えなくても暮らせるようになった結果だ。
とも言えます。
人の脳は無意識に効率化されてゆきます。色々な物事に慣れて来ると、何も考えずに行えるようになります。それは生きてゆくことには便利ですが、脳が活性化しなくなると言う欠点を持ちます。欠点と言うか、脳の機能として
播磨陰陽師の独り言・第三百五十三話「死人に鞭を打つなかれ」
は昔から、わが国で禁じられている物事のひとつに、
——死人に鞭を打ってはならない。
と言う言葉があります。
この罪は、大祓祝詞の中にも〈死に剥ぎだち〉と記載されているほど古くからあるもののひとつです。死んだ人の業績を低くしたり、身分を下げたり、悪口を言ってはならないと言う意味ですが、人は死ぬと、すべての罪が許されるのです。それを、わざわざ鞭打つなど、あの世に逝った人に対して、とても失礼なことだ
播磨陰陽師の独り言・第三百五十二話「キャンプの思い出」
子供の頃は、毎年、夏休みにキャンプに行きました。北海道の夏休みは、本州に比べて短いです。その代わり冬休みが長くなっていますが、冬にはキャンプは行きません。
夏休みのキャンプは、複数の団体から誘われるので、帰って来ては次のキャンプと言う具合で、盆の期間以外は、ほとんどキャンプに行っていました。海にも山にも行きました。実家は十勝平野の真ん中にあるため、海も山も遠いのです。山なら遠くに大雪山が見えて
播磨陰陽師の独り言・第三百五十一話「地蔵盆のこと」
旧暦七月二十四日は地蔵盆です。地蔵盆は京都を中心にした関西の行事です。現代では新暦八月二十四日に行われることが多く、この日でお盆の期間も完全に終わります。
お地蔵さんは、子供を守る仏の一種です。普段は賽の河原にいて、石を積む哀れな幼な子を救います。しかし、お地蔵さんの仕事はこればかりではありません。
さて、地蔵盆の夕暮れになると、あちらこちらの地蔵堂に子供たちが集まります。僧侶たちの読経に混