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播磨陰陽師の独り言・第三百五十四話「サイレント映画」

 モノクロのサイレント映画が好きで、時々、YouTubeなどで見ています。最近はすぐに検索して見れるので、良い世の中になったものだと感心します。
 昔はビデオテープを買うか、借りて来て見たものです。その前は8ミリフィルムを買っていました。高かったので、数は持っていませんが、いくつかのフィルムを持っていました。
 まず最初に買ったのは、エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』です。中のオデッサ階段のシーンは映画史上、最も有名なシーンです。今、戦争中のウクライナのオデッサ階段で、ロシア軍による大虐殺が繰り広げられました。しかし、あの虐殺は事実ではないそうです。あくまでも映画としての演出です。
 それからいくつかフィルムを書いましたが、やはり高かったので、数はありません。
 YouTubeが発達してからは、頻繁に見ることが出来るようになりました。フィルムは実家に置いて来たので、今はありません。しかし、同じ作品を見ることが出来るので、気にしてはいません。
 映画『メトロポリス』はDVDも持っていますが、わざわざモニタに再生機を繋ぐのが面倒なのでYouTubeで見ています。この作品はモノクロのサイレント映画なのにSF映画です。なのに……と言うのも変ですが、まだ映画に音すらない時代に、アンドロイドがいる未来社会を描いていました。
 映画『ノスフェラトゥ』と言う、多分、世界最初の吸血鬼映画が好きで、テープも8ミリフィルムも持っていたのですが、今ではYouTubeにあるので捨ててしまいました。この映画には音がないので、役者さんたちが大袈裟で様式美的な演技をしています。サイレント映画全体に言えることですが、動きや表情が豊かで、とても美しいのです。何だか舞踏のような雰囲気があります。そして、照明も、舞台演劇的な使い方をしていて、やはり美しいと思います。
 VHSのテープの作品もかなり持っていますが、デッキそのものが壊れているので再生出来ません。レーザーディスクのものもあります。幸いにしてブルーレイは持ってません。そこを通り越して、多くをオンデマンドに変更してしまいました。オンデマンドで購入した作品は、テープもディスクも捨ててしまいました。部屋が片付いて良かったです。

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