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makeの熟語完全マスター!コアイメージで一気に理解する vol.6

みなさん、こんにちは!オンライン英語家庭教師のだいき先生です。大好評のmakeの熟語シリーズ、第6弾をお届けします!

今回は、「材料・原料」と「関係修復」に関する熟語を中心に見ていきましょう。でも、その前に...


makeのコアイメージの復習

makeには「こねこね→形作る→固める」という基本イメージがあります。粘土細工を思い浮かべてください:

  1. 粘土をこねこね

  2. 形を作る

  3. 形を固めて完成!

このイメージを持って、今回も新しい熟語に挑戦していきましょう!

1. make A from B / make A of B(材料から何かを作る)

この2つの表現、とても似ていますよね。実は微妙な違いがあるんです!

fromのコアイメージ

fromは「~から」で翻訳しがちですが、コアイメージは「起点から離れる・分離」
「駅から歩く (walk from the station)」だったら、「駅という起点から離れていく動き」という感じになりますし、「贈り物を友達からもらう (receive a gift from a friend)」だったら、「友達の手元から自分の手元への移動」するイメージを持ってください。

make A from B(Bを原料にAを作る)

ということでfromのコアイメージは「起点から離れる・分離」です。
Bを原点として、そこから離れて、全く新しいAに生まれ変わる、という「原料から最終製品への変化」を強調するイメージになります。
全く形が変わる、というところがmake A of Bとの違いです。だからこそfromを使う場合、原材料がわからないものを使います。

例文:

  • Paper is made from wood.(紙は木から作られる)

  • Wine is made from grapes.(ワインはブドウから作られる)

ofのコアイメージ

ofのコアイメージは「~の」という所属・構成です。
例えば、「東京の住民 (residents of Tokyo)」だったら「東京という大きな枠の中に所属している」、「テーブルの脚 (legs of the table)」だったら「テーブルという全体に所属する部分」というイメージです。

make A of B(Bを材料にAを作る)

ということで、Bは「構成要素」「材質」というイメージになります。
で、その性質を保ったまま、Aの一部となるようニュアンスになるので、原材料がぱっと見で分かる、あんまり変化がないような場合に使われます。
たとえば「make a wall of bricks(レンガで壁を作る)」は、レンガという要素が、レンガとしての性質を保ちながら、壁という全体の一部として存在するイメージです。

例文:

  • This chair is made of wood.(この椅子は木で作られている)

  • The statue is made of marble.(その像は大理石で作られている)

【使い分けのポイント】

  • 変化が大きい場合:make from

    • 木材→紙(大きな変化)

    • ブドウ→ワイン(形が全く変わる)

  • 形を変えるだけの場合:make of

    • 木材→椅子(形は変わるが木は木)

    • 大理石→像(素材は同じ)

2. make it up / make it up with(関係修復の表現)

make it up(償いをする)

upのコアイメージ「上向き→完成」が活きています。
大まかな内容は以下のサイトに書いているので是非読んでみてください。

upは「上向き」→「完成・達成」したのち、「元の状態への回復」するようなコアイメージも派生します。
完成したら、当然何かが壊れたりかけたりすることがあります。クオリティが下がったものを、「修復して元の状態に回復する」のは「下に下がったものを上に戻していく」イメージです。つまりupの仕事です。
ということでupには派生で「元の状態への修復・回復」というイメージがあります。

make(作る)+ it up(それを修復する)
「壊れた状態を修復する=償う」

例文:

  • I'm sorry I broke your vase. I'll make it up to you.(花瓶を壊して申し訳ない。必ず償います)

  • He promised to make it up to her for forgetting her birthday.(彼は誕生日を忘れたことの償いをすると約束した)

make it up with(~と仲直りする)

withを加えることで「誰と」仲直りするのかを示します。

例文:

  • They finally made it up with each other after the argument.(彼らは口論の後、ついに仲直りした)

  • I hope you make it up with your sister soon.(すぐに妹と仲直りできるといいね)

3. make off / make off with(逃げる表現)

offのコアイメージ

offのコアイメージは「離れる・切り離す」です。
物理的な分離
take off(脱ぐ)→ 服が体から分離する
状態からの分離
day off(休日) → 「仕事」状態からの分離
基準点からの分離
far off(遠く離れた) → 基準点からの距離的分離

make off(急いで去る)

「離れる・切り離す」。このコアイメージを踏まえて、make offを見ていきましょう

make(動きを作る)+ off(現在地点から離れる)
→「離れる動きを作る=急いで去る」

例文:

  • The thief made off when he heard the police siren.(泥棒は警察のサイレンを聞いて逃げ去った)

  • He made off before I could ask him any questions.(質問する前に彼は急いで立ち去った)

make off with(~を持ち逃げする)

withを加えることで「何を持って」逃げるのかを示します。

例文:

  • The robber made off with all the cash.(強盗は現金を全部持ち逃げした)

  • Someone made off with my bicycle!(誰かが私の自転車を持ち去った!)

ちなみに、似たような表現も紹介します。
run off(走って逃げる)
take off(飛び立つ/逃げ出す) → 上方向への分離のニュアンス

まとめ:今回の熟語のポイント

今回学んだ熟語は、大きく3つのグループに分けられます:

  1. 材料・製作に関する表現

    • make A from B(原料からの変化)

    • make A of B(材料による構成)

  2. 関係修復の表現

    • make it up(償い)

    • make it up with(仲直り)

  3. 離脱の表現

    • make off(逃げる)

    • make off with(持ち逃げ)

最後に:この記事を読んでくださったあなたへ

いかがでしたか?
makeの熟語が「なるほど!」と腑に落ちた方も多いのではないでしょうか。
実は、英語学習には「このような解き方」がたくさんあります。

  • なぜその表現を使うのか?

  • どうしてその意味になるのか?

  • どんな場面で使えるのか?

私が提供しているオンライン英語レッスンでは、
このような「なぜ?」を大切にした指導を行っています。

こんな方にオススメです:

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私について

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