そろそろ終わりを考える①
健康診断を受けました。
まあ、毎年受けてはいるのですが、今年は受けている時からなにやら不穏な空気が漂っていました。
といいますのも、予算の関係なのか分かりませんが、今年から健診の医療機関を変更したようなのですよね。
いつもと勝手が違うだけではなくて、なんだかいつもよりもスタッフの数が多い。
多いからいいのかというと、決してそういう感じではなく、寄せ集めてきた派遣スタッフさんたちのフォローをするために、別の要員も大量に同行してきたという感が見てとれました。
ドンッと構えている看護師さんはごくわずかで、それ以外の定位置が定まっていなさそうな看護師さんたちはひっきりなしに何かを訴えており、その対応に同行されたスタッフさんたちは飛び回っている様子。
私はたまたま所用があったため、朝一でトップバッターとして健診に臨むこととなっていました。
とはいえ、やることはある程度決まっていますから、採血した試験管に貼るラベルの場所が分からなくて、目の前で「ここでいいですか?」とかを同行スタッフに確認するといった不安な状態以外は大きな問題もなく問診までは終了いたしました。
言い忘れておりましたが、受診する人数が多いため、医療機関が会社に出張してきてくれるのですが、室内での受診が終わると、その後の流れとしては建物の外の路上に停めた巡回健診車の中でレントゲンを撮ることになります。
外に出るのも、もちろん私がトップバッターです。
外で靴を脱いで車内に入ろうと、入口のカーテンを開けると、本来は私たち患者が座るであろう長椅子でスマホをいじるおじさん二人と鉢合わせることに。
私に気づくと、オロオロし出したので、ひとまず検査票を渡すことに。
二人で机に私の検査票を置いて、なにやらひそひそと話し始めます。
いくつかチェック漏れがあったようで指摘を受けましたが、それも私の責任ではありませんからどうしようもないのですが、おじさんたちの「まあ、いいか」という無責任な発言に何だか不安感は煽られます。
そのまま、しばらく二人に背を向けられたまま立ち尽くしていたのですが、「着替えか何かあります?」と訊くと「ああ、ああ」とまたオロオロしながら棚を見て例の健診用の着替えを出してくれました。
脱いだ服をどこに置くとかの指示も何もないので、もうこっちもいい加減になってきて、長椅子の上に置きっぱなしにして、二人の準備が済むまで待っていると、ようやくバリウムを手渡されました。
そこからは、まあそれほど変わったことはなかったのですが、明らかに寄せ集めのコンビネーションな上に、レントゲン技師のおじさんからはズーズー弁のタメ口で分かりにくい指示を出され続けて、「本当にこの人たちは有資格者なのだろうか?」という一抹の不安が拭えないまま一連の流れが終了しました。
私の次は同僚の番だったのですが、なぜか機械のコンセントが抜けるトラブルが発生したようですし、先ほど不安を感じていた採血ラベルの名前貼り間違いも実際に発生したりというドタバタ模様を後ほど聞かされ、皆で「ちょっとあそこはヤバいな」と囁き合っていました。
そして、検査したことなどとっくに忘れた頃に、妻からメッセージが届きました。
ご丁寧に健診結果の写真も送ってくれており、「要精密検査」で何やら胸部に腫瘤影が見えていると。
昨年は、会社で直接渡されたのですが、なぜか今回は離れて暮らす私の家族の方に結果が送られており、「重要至急開封」と書かれていたため、心配した妻が先に開封して内容を確認してくれていたということでした。
忘年会の最中で酔っていたのもあるのですが、最初に思ったのは自分の身体への心配ではなく、あのレントゲン車の中にいた凸凹コンビの仕事振りへの不信感。
あのおっさんの指の影でも映っているのではないかという疑いが消えないまま、周囲の人たちの方が心配してくれて、人生で初めて再検査に出向くことにしました。
大袈裟なタイトルをつけたわりには、健診への愚痴だけで行が埋まってしまいましたので、続きはまた次回とさせていただきます。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。