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隙間を埋めてくれる素晴らしい物語
「ビッグロックの法則」というものがあります。
要約すると下記のような話になります。
ある大学の授業で、教師が瓶に大きな石を入れて、生徒に向かって質問をします。
「さて、この瓶は石でいっぱいになっただろうか」
「はい」と答える生徒に対して、教師は今度は砂利を注いでいきます。
「それでは、これでいっぱいになっただろうか」
再び「はい」と答える生徒に対して、今度は瓶に水を注いでいきます。
「これでいっぱいになった」
「それで私が君たちに何を伝えたいのか分かるだろうか?」
生徒は答えます。
「どんなに忙しくても時間は作れるということでは」
教師の答えは違いました。
石を手に取って、「この大きな石を一番最初に入れなければ、二度とそれを入れることはできないということだ」。
そして言葉を続けます。
「この大きな石とは、君たちの人生において最も大切な何かを表している」と。
そういった大切な何かを一番最初に入れておかないと、後からそれが大切だと気づいても二度と入れることはできない、と。
大事なことは先に。
本当に自分にとって大切なことは何かと、若いうちから考えて欲しいという教師からのメッセージがこの法則です。
ところで全然関係ないのですが、最近ある小説を読みました。
大好きな漫画「BLUE GIANT」のスピンオフ小説であり、メインキャラクターのピアニストを主役に据えた物語。
これまでのメインストーリーを脇役の視点から描いていきます。
そして、実は映画化された物語もほぼ同じスタイルを踏襲しているのですが、漫画の原作とは違った展開などもありましたし、この小説はその映画の細かい裏側のエピソードを全て補完してくれています。
つまりは、本編である漫画が大きな石だとしたら、映画が砂利、そして本作の小説が水ということになり、全てを網羅した時にひとつの作品の全貌が網羅されるというファンには嬉しい三重構造となっております。
小説の作家は、「南波永人」という名前で全然聞いたことのない人だったのですが、後から確認してみると原作のストーリーディレクターであり映画版の脚本家でもある「ナンバー8」と同一人物であることが分かり、全幅の信頼を置いて安心して読み進めることが出来ました。
オススメの進め方としましては、原作、映画、小説という鑑賞順番を推奨致します。
どれを読んでも落涙必至の珠玉の熱血ジャズ物語。
もっともっと多くの人に知って欲しい佳作です。
今日も読んでくださいまして、ありがとうございます。
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![カワスケ🍜](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/55676976/profile_6b8904a4a3bd7572355e8de0a527f692.png?width=600&crop=1:1,smart)