隙間を埋めてくれる素晴らしい物語
「ビッグロックの法則」というものがあります。
要約すると下記のような話になります。
大事なことは先に。
本当に自分にとって大切なことは何かと、若いうちから考えて欲しいという教師からのメッセージがこの法則です。
ところで全然関係ないのですが、最近ある小説を読みました。
大好きな漫画「BLUE GIANT」のスピンオフ小説であり、メインキャラクターのピアニストを主役に据えた物語。
これまでのメインストーリーを脇役の視点から描いていきます。
そして、実は映画化された物語もほぼ同じスタイルを踏襲しているのですが、漫画の原作とは違った展開などもありましたし、この小説はその映画の細かい裏側のエピソードを全て補完してくれています。
つまりは、本編である漫画が大きな石だとしたら、映画が砂利、そして本作の小説が水ということになり、全てを網羅した時にひとつの作品の全貌が網羅されるというファンには嬉しい三重構造となっております。
小説の作家は、「南波永人」という名前で全然聞いたことのない人だったのですが、後から確認してみると原作のストーリーディレクターであり映画版の脚本家でもある「ナンバー8」と同一人物であることが分かり、全幅の信頼を置いて安心して読み進めることが出来ました。
オススメの進め方としましては、原作、映画、小説という鑑賞順番を推奨致します。
どれを読んでも落涙必至の珠玉の熱血ジャズ物語。
もっともっと多くの人に知って欲しい佳作です。
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