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あなたの隣に立つために #1
○:いよいよか…
華やかな会場に足を運び、友人の晴れ舞台を祝う
招待状を見せ、中に入る
森:あ!○○じゃん!久しぶり!
玲:えへへっ...やっぱり面白い顔してる笑
○:久しぶりだね2人とも笑
きっちり決めた幼馴染、クラスメイトの2人に出くわす
ひかるも玲も相変わらずの雰囲気だ
森:なんか一気に懐かしい気分になってきた〜笑
玲:ほんとね!○○元気だった?
○:うん!おかげさまでね
あなたの隣に立つために #2
○:はぁ…はぁ…あぶねぇ...
天:○○速いってば…
森:そんなんで疲れてるの?笑
何とか時間ギリギリで教室に滑り込む
相変わらずの体力化け物のひかるはピンピンしている
○:(ていうか今いつだ...?)
教室はひかるが先に入っていったため、2年生ということはわかっている
先:よし、お前ら席つけよ〜
○:(何かヒントは...)
うちの高校は日付を書くところがない
つまり確認できるのは
あなたの隣に立つために #3
足が重たい
○:...
天:理子ちゃんいるかな〜!
麗:2人は妹さん会ったことあるの?
森:もちろん!めっっちゃ可愛いから!
天:○○の妹なんて思えないくらいね!
4分の3が大盛り上がりという異様な状況
実際、天もひかるも理子に会うのは久しぶりだ
麗:それで...愛季ちゃんっていうのは?
天、ひかる、○○にとっては愛季も妹のようなものだ
しかし、理子と愛季が揃った日には○○の命が危
あなたの隣に立つために #4
森:それじゃあお邪魔しました〜
愛:○○またねっ!
夏:理子ちゃん会いたかった…
玲:家近いんだからまた来ればいいじゃん笑
結局理子はあのまま泣き疲れたのか寝てしまった
時間も時間なので帰ることに
○:天は?
天:う〜ん...お母さんまだ帰ってきてないからもう少しいようかな
○:それが狙いだろ笑
天:だって今日家の鍵忘れたんだもん!
森:麗奈は?
麗:えっと…あんまりまだ道とか
あなたの隣に立つために #5
何とか体育の授業を終え、教室に戻ってくる
○:康希どこだ...
瞳月から預かったものを渡そうにも康希の姿が見当たらない
いつもならもう戻ってきているはず
○:どこいったかな
天:いやぁ〜白熱したね!
ひ:意外と麗奈スポーツできるんだね!
麗:意外ってひどいっ!
天達も体育を終えて戻ってくる
その後ろには康希がいた
○:あ、いた!
康:ええっ...なに...?笑
○:これ!瞳..
あなたの隣に立つために #6
ピッ...ピッ...
○:...
愛:しー...
運び込んだ病院で先生に状態を診てもらった
過度な暴力による気絶状態だったらしい
骨にヒビも入っておらず命に別状は無い
○:瞳月...なんであんなところに...
理:康希...あいつだよ
愛:今日しー学校来なかったの...
○:来なかった?
愛:うん...無断欠席で先生も心配してて...
○:康希は朝から来てたけどな...
理
あなたの隣に立つために #7
○:えっと...ここなんだっけな〜
夜な夜な机に向かい勉強している○○
ゲームに付き合い、そのままずっと一緒にいたため勉強する暇がなかった
○:高校の範囲曖昧すぎるな
教科書を片手に天を仰ぐ
○:もうこんな時間か...
時計を見ると時刻は深夜2時
良い子はお布団でねんねの時間だ
○:玲に聞いてみようかな...
真面目な玲ならまだ起きていると思い電話をかける
しかし睡眠時間だけは削らな
あなたの隣に立つために #8
というわけで…
○:なんで俺ん家なんだ
ひ:1番手っ取り早いからに決まってるじゃん
夏:広いから泊まりもできるし
麗:明日休みだからお泊まりも兼ねて勉強会だね!
何とか教室を片付け、どこに行くのかと思えば自宅
まさかのお泊まり確定の勉強会が始まった
玲:よしっ、やりますかっ!
人一倍やる気が入っている玲
○:天には後で連絡入れておくから明日来るかも
今日は金曜日、泊まりは日曜日ま
あなたの隣に立つために #9
プー プー プー パーンッ
理:よし!とりあえずスタートダッシュ成功!
麗:待って待ってなにそれ!
ひ:早すぎたぁ!
理子と愛季がスタートダッシュに成功
麗奈はあまりやった事がないのかそのままスタート
ひかるは早すぎてバーストしたため大幅に遅れをとる
○:理子と愛季上手すぎない?笑
夏:愛季たまに家きて1人でやってるもんね笑
愛:夏鈴ちゃん横で応援してくれるからめっちゃ楽しい
あなたの隣に立つために #10
鳥のさえずりが目覚ましがわりとなり朝を告げる
理:んん...もう朝かぁ...
ウトウトしながら起き上がる理子
まだ瞳月はもちろん、他のメンツも起きていない
理:にぃちゃん変なことしてないよね...
妹として兄ではなく幼馴染として天を守る側の理子
忍び足で○○の部屋に向かう
理:にぃちゃん〜... ボソッ
ゆっくり部屋のドアを開ける
そこには布団が敷いてあるのにも関わらず○○のベッドで
あなたの隣に立つために #11
気づけばもう部屋に電気をつけないと暗い時間
○:そろそろ…
かなり暗い中で勉強していたので目がチカチカする
玲:うぁ…目が…
麗:染みるぅ…
○:だよね笑
愛:電気つけるなら教えてよ…うぅ…
しかし電気をつけてみれば起きているのは4人のみ
他はペンを持ったまま夢の中
○:寝てんのかよ笑
愛:どうりで隣から、すー…すー…って聞こえるわけだ笑
珍しく夏鈴も爆睡
午前含め半日近く勉強
あなたの隣に立つために #12
○:じゃあ最終日頑張ってこ!
『おー!』
昨日のようないざこざも無くスっと集まった○○達
ここ2日の追い込みで既にテスト範囲は網羅している
あとは確認だけ
年下組、同級生組それぞれに分かれる
○:なんか分からないとこあったり、確認したい場所ある?
麗:ここなんだけど…
天:夏鈴ここの問題って素直に解いていいんだよね?
夏:うん、そこは変に勘繰らなくていいよ
本気モードの同級生組
今
あなたの隣に立つために #13
目を覚ました時には既に朝日は部屋を明るく照らしていた
理子と瞳月のいない静かな朝
○:家の中とか...片付けなきゃな...
少し頭痛が残っており、体調は良くない
今日は母が帰ってくる日
少しでも片付けておきたいところだ
○:...
朝ごはんを用意しながら思い出す
昨日の麗奈の一言
─────────
麗:私を助けてくれて…ありがとう…
─────────
○:どういう意味だったんだ
あなたの隣に立つために #14
絶対に泣き付かれることが確定している帰り道
それでも1度、理子と瞳月を迎えに行かなければならない
○:母さん帰ってきてるかな…
天母:まさかこんな事態の時に北海道で仕事なんてね笑
○:母さんがいたら危険な目にあってたかもしれないのである意味良かったかもです笑
天母:○○のママなら絶対殴り込み行くからね笑
ここだけの話母さんは昔ヤンチャしていたらしい
ひかるの母や夏鈴の母と3人でここら一帯