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はじめての障害者雇用。だいたいうまくいかない。でもそれでいい。

こんにちは!
ブックカウンセラーのぐでです。

最近、寒くなってきましたね。
私はマフラーを巻くようになったのですが、思わぬ小顔効果があったようで、周囲の人から「痩せたでしょ!?」と言われています。

しかし、実際には痩せていないどころか、秋冬グルメがおいしくてちょっと増…という話は、とりあえずパートナーののりくんには秘密です(笑)
みなさんもマフラーを巻いて、顔回りをすっきり見せてみてはいかがでしょうか(笑)


はじめての障害者雇用

11月1日から、障害者雇用という形でIT企業の管理部門に就職しました。
仕事内容は事務と開発の間、みたいな感じです。
自社の開発プロジェクトに必要なエンジニアさんを、外部の会社さんから調達する仕事をしています。

社会人5年目の途中までは、休職した時期もありましたが、なんとか普通に一般雇用で会社員を継続していました。
しかしその後、ついにどうにもならないくらいに体調を崩し、1年半ほど無職生活を送りました。

そして、今回の障害者雇用への再就職となります。


障害者雇用を選ぶまでの葛藤

障害者雇用を選ぶまでには、正直いろんな葛藤がありました。

体調がなかなか安定せず、果たして今の自分は本当に働けるのか。
だいたいその答えはNO。
そもそも「働けるようになるのか」がわからなかった、というのが一番大きな悩みとして休み始めてからずっとつきまといました。

給与も前職からだいぶ下がり、「自分にはもうそんな価値がなくなってしまったのか」と思ってしまうこともありました。
でも、時間をかけて考えた末に「ゆっくりでも、自分のできることを積み重ねていこう」と決心。
体調の安定を目指し、ようやく「障害者雇用で配慮してもらえる環境であれば復職できそうだね」と主治医から言葉をかけてもらい、この雇用形態を選びました。

自分の体調を優先しながら、少しずつ働きたい。
自分の障害を、就職活動の場でも、実際に一緒に働く人たちにも、開示して、理解してもらいながら働きたい、
と思っていました。


だいたいうまくいかない

さて、新しい職場に入って驚いたのが、受け入れ先の部署は約60人もいるのに、障害者は私だけだということです。
会社によっては、障害のある方が無理なくできる仕事を集約し、一挙に任せているところや、そういう仕事を切り出して特例子会社として運営しているところもあります。
ただ、今回私が選んだのは、仕事内容や部署は一般の方と一緒で、働くにあたっての合理的配所をいただくというスタイルでした。

入社前に、障害をどこまで開示するかについて確認され、「私の所属する課のみなさんには、障害者雇用であることや配慮が必要な点を伝えてほしい」と人事を経由して依頼していました。
しかし、実際に入社してみると、そんな話はまるで伝わっておらず、代わりに私の今までの経歴だけがオープンになっていました。。。おかげでITや開発の知見がある即戦力の中途採用として課内の方々に認識されていました。

さらに、部長からは「なんか元気そうだから」という理由で、障害の開示をしない方向で提案されたんです。
部長はおそらく、「障害を開示したら偏見を持つ人もいるだろう、マイナスのイメージを持たれるのはもったいないのでは」という思いがあったのだろうと理解していましたが、かなり戸惑いました。
そうか、この発言をした部長も含め、悪意はなしに、無意識に障害者を差別してしまう人はたくさんいるだろうと思い、(私もこれまでは、もしかすると今もそういう差別意識を持っているかもしれないしな…とも思い、)悲しくもなりました。

障害を、理解してほしい

その場で「NO」とはっきり言えず、とりあえずその提案を飲んでしまったのですが、やっぱり後になって後悔しました。
障害の開示をしないことで無理が生じてしまうのでは、と不安に感じたからです。
入社してから最初の5日間のうち、私は早速2日も休んでしまいました。体調に不安があるなかで、最初から頑張りすぎた結果です。

休みを取る中で、自分の障害者雇用を選んだ原点に立ち返りました。
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私は、なによりも自分の心と身体の健康が大切なことを知っている。そして、それを優先しながら働きたいと思ったら、どうしても周囲の人の理解と協力をお願いしないといけない。自分の特性を開示して、理解してもらい、私も周囲の人のことを理解して、一緒にチームとして働きたい。
**********
これを実現するには、障害の開示というステップが欠かせないと思いました。


仕事場でも、家でも、力を借りて前に進む

その後、自宅から課長に連絡し、ついに障害の開示をしたい旨を伝えました。ただ、まだ面と向かっては言えませんでした。
家でボロボロ泣いていたら、のりくん(私のパートナー)が話を聞いてくれ、「エージェントさんに話してみたら?」とアドバイスをもらい、エージェントさんに電話をかけました。

彼女が人事に話をつないでくれて、障害や配慮事項をしっかり開示してもらえるよう手配してもらいました。
先週、人事から部長へ正式に話が伝わり、部課長と話す場が設定され、部課長に自分の率直な思いを伝えることができました
そこでは、自分の経歴が知られていたことへの怒りや、障害者雇用を選択した背景の理解不足に対する悲しみといった、今回私が抱えた感情も包み隠さず話しました


部課長からは謝罪をいただき、以前よりは自分の理解してほしいことを理解してもらえた感覚がありました。
それでも泣いて泣いて、必死に思いを伝えて、やっと最初の一歩。
これからが思いやられる気持ちもあります。
これからは、一方的に理解を求めているだけではなく、実際に一緒に働く人に、積極的に自己開示し、周りの人のことも理解して、仕事をしていく道を模索する必要があります。


でもそれでいい

いったい、そんなことはできるのか。
それまで私のメンタルや体力のゲージは持つのか。

そんな悩みが身体の中に踏ん反り替えって居座っています
まったくどうすんだよ、これ」って怒っています。

「ごめんね、ちょっとずつ、やれることからやっていくから」
「本当に無理だと思ったら、その時は私の身体を守る選択をするよ」
と伝えて、少し待ってもらっています。


うまくいかなくて、あたりまえ

新しい環境に飛び込むとき、やっぱりうまくいかないことはたくさんあります。
障害者雇用だからこそ、期待するサポートがなかったり、周囲の理解が足りなかったりと、スムーズにはいかないことも多いかもしれません。
それでも、私はこの状況を少しずつ改善していけば、きっと気楽な明日がやってくると信じています。まあ信じなきゃやっていけないっていうのもありますね(笑)

今は周りの人を頼りながら、無理せず自分のできることを積み重ねていく。
大事なのは、自分のペースで、そして自分が自分らしくいられる方法を見つけること。
だから、焦らずに、でも少しずつ進んでいきたいと思っています。

もし、同じように障害者雇用で悩んでいる方がいたら、「最初からうまくいかないのが普通」だと考えてほしいなと思います。
一般雇用だって、そうなんじゃないでしょうか。

最初の立ち上がりは、だれでも周りのサポートが必要です
それを頼りつつ、無理せず自分のペースでやっていけば、きっと道が見えてくるはず。

それから、noteには大変だったことばかり書きましたが、よかったこともたくさんありました。
課長さんとは趣味の野球の話が合い、OJTの担当の方も、熱心にフォローしてくれています。
まだ入ったばかりだというのに、みなさん名前を憶えてくださっていて、出張やご旅行のおみやげのおかしもたくさんいただきました(笑)

そんなわけで、私はうれしいことは素直に喜んで、大変なことがあったらぐでぐでしながら、ちょっとずつ頑張っています。長い目で見れば、少しずつ日々が良くなっていくのを信じて。
このnoteが、同じような悩みを抱える誰かの心を、少しでも楽にしていたらいいな、なんて思っています(笑)

就職活動の時に考えていたこと、絶対に譲らなかったことを書いたnoteもあります。こちらも参考になればうれしいです。


余談ですが、私はうまくいかないときはもちろん、最近はうまくいっているときもぐでぐでするようになりました。
あまりペースを乱さず、その中でやれることをやってみようという、小さな継続挑戦です。

急にさむくなりましたので、みなさんもお布団の中で、遠慮なくぐでぐでしちゃってください(笑)
ではでは^^

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ぐで@ブックカウンセラー
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