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はじめての採用活動で感じた、人事の仕事のやりがいと本質

会社として、はじめての採用活動が一区切りつきました。

自社でやった初めての採用活動。その中で得た気づきや、挑戦してみて良かった施策、そしてなにより応募者とのつながりから学んだことがたくさんありました。

今回は、そんな「はじめての採用活動」の振り返りを通して、感じたことを記しておきたいと思います。(この時の気持ちを忘れないための備忘録です)

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カジュアル面接以降の日程調整を公式LINEで実施

これはもともと狙った施策というよりも、「Indeedのメッセージ機能があまりに使いづらい」という理由から始めたものでした。「それなら、公式LINEに招待してしまおう!」という軽い発想です。

実際に試してみると、これが思いのほか良い結果を生みました。

社内メンバー全員で確認できる環境

求人媒体のメッセージ機能は基本的に人事や採用担当しか使いません。「みんなもちゃんとメッセージを確認してよ」と社長が指示を出しても、やはり思うようには動かない。

そこで採用専用の公式LINEを作り、社内メンバー全員をそこに招待しました。アプリをダウンロードしてもらうことで、プッシュ通知を活用し、メッセージを見逃すことがなくなりました。

応募者との距離が縮まる

LINEを活用することで、応募者とのコミュニケーションが非常にスムーズになりました。硬い文章やフォーマルな挨拶にこだわらなくても良い雰囲気が生まれ、「選ぶ側」と「選ばれる側」の微妙な壁が良い意味で取り払われたと感じています。

たとえば、応募者の方から気軽にスケジュール変更の提案や質問が届くようになり、私たちもリラックスした状態で対応できました。その結果、仕事内容や条件以上に『会社の中の人の温度感』が伝わり「この人たちと働きたい」と感じていただけたのではないかと思います。

不採用でもつながり続けられる仕組み

今回の採用では1名の枠しかなかったため、多くの応募者には不採用の連絡をすることになりました。それでも公式LINEでつながっていることで、今後新しいポジションが生まれたときに、こちらから真っ先に声をかけられる可能性が残る。

実際に、「もう少し後に出会いたかった」「このポジションではなく他のポジションなら…」そう思う方もたくさんいました。LINEというプラットフォーム(もはや日本人のライフライン)だからこそ、媒体やメール以上に気軽で身近で強いつながりを維持できるのだと思います。

もちろん、そのつながりを良いものにするためには、面接官の振る舞いや面接後のお礼など、細部まで気持ちの良いコミュニケーションを心がける必要があります。今回、それを実現してくれた社長やメンバーのみんなには本当に感謝しています。

応募者の温かさに感謝

なにより印象的だったのは、応募者のみなさんの温かさです。

カジュアル面談から複数回の面接を経て、最終決定まで時間がかかってしまった方もいました。それにもかかわらず、不採用の連絡をしたときに「また機会があれば挑戦したい」「次回ぜひお声がけください」といったメッセージをいただいたことに心から救われました。

正直、不採用通知に対する返信ってほとんど来ないイメージがありました。僕もこれまで中途採用にチャレンジして何度も不採用通知を受け取りましたが、返事をした企業なんて数えるほどです。

だからこそ、こうして嬉しいコメントとともにお返事がいただけたことは、会社としてすごく幸せなことでした。僕たちグリコミがクライアント企業の採用業務を代行させていただいている時も、いつも意識している”応募者との良いコミュニケーション”が採用活動において重要であることを再認識できました。

採用活動は会社と人ではなく、人と人との出会いなんだな。

さいごに

今回の採用活動では、採用ピッチ資料を用意していなかったり、入社後の段取りなんかもフワッとした状態で始めてしまったので、応募者の皆さんには伝わりづらかったこと、理解しづらかったこともたくさんあったかなぁと思います。

面接でも、応募者の魅力を最大限引き出せたかと言われれば、まだまだ面接力も磨かないとなぁという、挙げれば反省点ばかりしかありません。

ただ今回の採用活動を通じて、一番感じたこと。

会社が何をしているかや、どこを目指しているかを伝えることはすごく大事。採用活動を始める上で、きっちりと体裁を整え、ちゃんとしたスライドや動画を用意することも大事。

だけどそれは「惹きつけ」施策の一つで、採用する側も、応募者側も、結局最後の決め手は「この人と一緒に仕事してみたいな」という言語化できない動物的本能(フィーリング)。

人事の仕事の目的は、応募者からみて「この人と一緒に仕事してみたい」と思える魅力的な人材を社内でどれだけ作れるかなんだなと思いました。

会社の中にいる良い人が、会社の外にいる良い人を呼ぶ。その会社で働いている人そのものの魅力や、仕事を楽しそうにしている姿以上の採用ブランディングってない。ここが採用活動の本質なのかなぁと感じました。

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◆グリコミ・ホームページ


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