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ダメ天使✨にゃぶりえる (苫米地式気功催眠術師)
2023年9月26日 23:32
前回までのお話⇧僕は屈強な男性看護師二人に両腕を抱え込まれたまま、鍵の掛かったドアをくぐり、閉鎖病棟へと連れて行かれてしまいました。両腕を抱え込まれたままですが自分の足でちゃんと歩いてついて行きました。閉鎖病棟に到着すると、すぐにキャスター付きのベッドに寝かされました。そして、「拘束してもいい?」と、看護師さんに尋ねられました。ここは素直に従い、皮の
2023年9月28日 17:16
前回のお話🔽2回目の入院の初日、前回の入院で仲良くなった?人達が、僕の再入院を歓迎するかの様に出迎えてくれました。仙人さん、握手くん、放浪の画家さん。仙人さんは、胸まで伸びていたあごヒゲを綺麗に剃り、肩まで伸びていたロン毛はさっぱりとした短髪になって、ちょっとしたイケオジっぽくなっていました。これでは、もう仙人とは呼べませんね😄僕の姿を見つけると、足早に
2023年9月29日 17:16
前回のお話🔽入院初日、この病棟内の公衆電話だけでしか使えない、電話カードと言う物を買って、入院中、暇をつぶす為の私物を持ってきてと親に連絡をしました。その時、看護師さんに、「にゃぶりえるさん、この前iPadを持ち込んでいたでしょう。もう持ち込めませんからねっ!」と、釘を刺さされてしまいました(´・ω・`)衣服やコップ、歯ブラシなどの必需品以外に、文庫本を適当に
2023年9月30日 11:28
前回のお話🔽今回は、2度目の入院時に出会った新たな登場人物の紹介をします。座敷童ちゃん見た目は僕と同じか、少し下くらいの女の子です。座敷わらしの存在を信じていて、家に座敷わらしが居ると思い込んでいたそうです。積極的な女の子で、好きな音楽の話や、最近の芸能アイドルの話を僕に聞かせてくれました。しかし、その時は陰性症状が酷かったので、たまに相槌を打つ事くら
2023年10月1日 06:15
前回のお話🔽今回の入院は陰性症状だけでしたので、ほぼベッドで寝て過ごしていました。最初の一ヶ月は、秘密裏に持ち込んだiPhoneが手元にあったので、アプリのゲームをプレイし、眠くなったら、うとうとと居眠りをしていました。人と話すのが億劫になっていたので、(陰性症状)一日中、自分のベッド周りのカーテンを全て閉め、一人の空間を作っていました。大部屋に看護師
2023年10月1日 06:37
前回のお話🔽iPhoneを没収されてしまってからは、やることが何も無い。でも寝てしまうと看護師さんに叩き起こされる。退屈で退屈で気が狂いそうになりました。この病棟では多くの患者さんが、携帯型音楽プレイヤーを持ち込んで、イヤホンで音楽を聞いて過ごしています。僕も音楽プレイヤーを持ち込んで良いかどうか看護師さんに尋ねて居ました。すると、主治医のアタオカ先生の許可が
2023年10月1日 08:08
前回のお話🔽入院してから1ヶ月が経とうかという頃、アタオカ先生に入院は1ヶ月だけだと言われていたので、⬇️もしかして、そろそろ退院出来るんではないかと、ワクテカながら待ちわびていました。ある日、看護師さんに、「にゃぶりえるさん、今から退院支援会議があるからちょっと来て?」と、いきなり呼び出されました。やっと退院できるんだとワクテカしながら、看護師さんに連れ
2023年10月1日 20:04
前回のお話🔽一ヶ月の入院延長が決まった後、週に1度か2度、OTと言う物に参加しないとならなくなりました。担当の看護師さんからの強制命令です。どういう物かと言うと、幼稚園のお遊戯レベルのゲームをしたり、小学校低学年向けの漢字、計算ドリル、まちがいさがし、塗り絵、折り紙や簡単な工作をしたりと、要は作業療法と言われる物です。統失と認定されて、大量の薬を飲みだ
2023年10月2日 19:25
前回のお話🔽入院が長期に渡ると、何度か病室とベッドの引っ越しを経験する事になります。患者さんが頻繁に入退院をされるので、ベッドの配置換えを行います。過疎化の進む、ド田舎のバカでかい(7階建て)精神病院ですが、何故か常に満床です。他の精神病院もそうなのでしょうか?ある日、僕のベッドのある病室に、大の苦手な仙人さんが引っ越してきました。仙人は病室でイヤホン
2023年10月2日 22:23
前回のお話🔽今回は、僕が病棟で見た中で、最もおかしくなっていた人の紹介をします。車椅子に拘束された男。見た目は40〜50代位のやせ細った男性です。男は車椅子に皮のベルトで拘束されており、立ち上がる事が出来ません。車椅子自体も動かないように柱に固定されています。近くによると、「ガァッ!、、グゥ・・・グァッ!」と凶暴な唸り声を上げながら、さながらバイオハザ
2023年10月3日 17:22
前回のお話🔽初回入院時の女性陣の話🔽今回付き纏われた女性の紹介をします。ハーフちゃん見た目は20〜30前半の女の子です。会話の所々に英語が混ざるので、この子、自分が外人だと思い込む妄想があるのでは無いかと勘ぐっていました。顔にちょっと欧米系混ざってる様な感じもします。カタコトの日本語でたどたどしかったので、本物のハーフの様な気もします。日本語の意味が通じ
2024年9月19日 10:26
前回のお話🔽男なら誰でも、ムラムラしちゃう事、ありますよね?そういう時、閉鎖病棟内では、どう処理するのかと言うと、基本、一人で処理(抜く)しか無いです。消灯後、布団を被り、モゾモゾとやるのですが、ここで気をつけないとならないのは、身体を少しでも動かしてしまうと、パイプベッドがギシギシと、比較的大きめな音を立ててしまうので、同じ部屋の患者さんに、
2024年9月20日 16:34
前回のお話🔽今回は、入院中に出会った、可愛そうな猫好きおばさんのお話です。このおばさんも、診察を受けに来た時に、突然、強制入院を言い渡され、そのまま此処に、数ヶ月間の入院となってしまいました。ここに来て直ぐの頃、無理やり入院させられた事が悔しいみたいで、「お願いします!家に猫が居るんです!」「早くここから出して下さい!」と、涙を浮かべながらスタッフ
2024年9月24日 06:23
前回のお話🔽閉鎖病棟とは、頭のおかしくなった人々が共同生活をする空間。中では日々、争い事が絶えません。今回は、争い事の中でも一番多い、テレビのチャンネル争いについて語りたいと思います。僕が初めて入院した時、この病棟には約70名の患者さんがいるにも関わらず、アナログテレビ一台しか設置されていませんでした。此処にはテレビ以外、娯楽と呼べるものは何もありません。