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なぜ統失 第4部「2度目の強制入院」④閉鎖病棟の住人達。

前回のお話🔽

今回は、2度目の入院時に出会った新たな登場人物の紹介をします。


座敷童ちゃん


見た目は僕と同じか、

少し下くらいの女の子です。

座敷わらしの存在を信じていて、

家に座敷わらしが居ると思い込んでいたそうです。

積極的な女の子で、

好きな音楽の話や、

最近の芸能アイドルの話を僕に聞かせてくれました。

しかし、その時は陰性症状が酷かったので、

たまに相槌を打つ事くらいしか出来ませんでした。

仕事の話になった時に、

今、無職で何もしてないと言うと、

「ホストでもやればいいじゃん」

と、絶対無理な事を言って来ました。

前回の入院時にも、

別の女子にホストやればって言われましたが…

🔽

前回の入院時より、

15kg以上太ってるのに、

ホストは絶対無理です…

柄じゃないし…

この子は家に座敷わらしが居るという思い込みがある以外、

全く普通の一般人にしか見えませんでした!


じゃあ幽霊や妖怪、神様が居るとか信じている人も入院させろよと思いません?



新聞記者さん


見た目は40代くらいの小太りのおじさんです。

僕と同じ病室で隣のベッドに寝ていました。

新聞社に努めていたらしくて、

年収は1000万以上あったそうです。

新聞記者時代の色んな話を聞かせてくれました。

ていうか、となりのベッドで、

適当に話に相槌を打っていただけです。

なんか急にテンションがあがってしまって、

パンツ一丁で海の浜辺を歩いていたら、

警察がやってきて、

そのまま連行され入院になってしまったそうです。

今回が初めての入院だそうです。

税金を沢山収めてたから、

障害年金は20万は貰える筈だと言っていました。

本当に20万も貰えるのかどうかは僕は知りません。

将来は、障害者の福祉施設を経営したいと話していました。

もし起業したら僕を施設に呼んであげると話していました。


同じ高校の先輩


この人とは直接話す事はありませんでしたが、

同じ病室だったので、

色々と興味深い話が耳に飛び込んできました。

見た目は40代くらいの男性で、

僕と同じ工業高校の卒業生です。

某大手の電機メーカーに就職し、

コンピューターの設計をしていたそうです。

常に最先端の技術を追い求めなければならないので、

仕事にストレスを溜め込んでいたそうです。

最先端技術を追い求めることに疲れて、

大手電機メーカーは退職し、

某中小企業に転職したそうです。

設計かなにかの仕事をまかされたそうですが、

仕事があまりに簡単すぎてやりがいを見い出せなくなり、

しだいに精神的におかしくなり、

ひきこもりになってしまったそうです。

ここには、親に無理やり連れてこられ診察を受けたそうです。

恐らく統合失調症という事になっているのでしょう。


やくざくん


この人とも直接話をする事はありませんでしたが、

僕と同じ病室の住人でした。

見た目は40代後半くらいの男性で、

眼光が鋭く妙な迫力があります。

入浴の時間、背中に立派な彫り物があるのを見てしまいました。

この病院には、

覚醒剤などの麻薬中毒の患者さんも多く入院されているので、

他にも、彫り物がある患者さんが数名見受けられました。

この病棟は、動画が再生が出来るものは、

持ち込み禁止の筈なのに、

何故かDVDプレイヤーを持ち込んでいます。

エロ動画を真っ昼間から、

親しげな仲間と鑑賞していました。

どうやって持ち込んだのかは分かりませんが、

恐らく面会時に外部の仲間がこっそりと手渡しをしたのでしょう。

暫くして、誰かがチクったらしく、

プレイヤーは没収されてしまいました。

この人によくお菓子を盗まれました。

ここでは盗みは日常茶飯事です。

僕はタバコを吸わないのですが、

ここではタバコが賭けの対象になったり、

闇取引されたりしていました。

看護師さんから一日に手渡されるタバコの本数が決まっている為に起こる現象です😩

以上、今回の新たな登場人物の紹介でした。



次回へ続く🔽











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