なぜ統失 第４部「２度目の強制入院」①陰性症状だけでも強制入院になるの？✨病棟では何を言っても信じて貰えない？
前回までのお話⇧
僕は屈強な男性看護師二人に両腕を抱え込まれたまま、
鍵の掛かったドアをくぐり、
閉鎖病棟へと連れて行かれてしまいました。
両腕を抱え込まれたままですが
自分の足でちゃんと歩いてついて行きました。
閉鎖病棟に到着すると、
すぐにキャスター付きのベッドに寝かされました。
そして、
「拘束してもいい？」
と、看護師さんに尋ねられました。
ここは素直に従い、
皮のベルトの身体拘束を受け入れました。
そして鎮静剤か何かを点滴で注射されました。
意識が無くなり、
気がつくと、
次の日の朝になっていました。
ベッドから起き上がると、
前回入院した時に僕の担当だった、
壮年の女性看護師さんが声をかけて来ました。
「にゃぶりえるさん、調子が悪いん？幻聴が聞こえるの？」
幻聴など遠の昔に収まっており、
一ミリも聞こえていないので、
「聞こえません！」
と正直に答えました。
信じていなかったと思います。
隣にいた男性看護師さんが女性看護師さんに声を掛けました。
「保護室に連れて行くんじゃないんか？暴れたんじゃろう？」
「なんで？にゃぶりえるさんは大人しくていい人よ？」
「入れなくてもいいじゃない」
「う〜ん…」
この女性看護師さんは看護師長なので、
この男性看護さんも従わざる得ない様です。
お陰で保護室に入らなくて済みました。
”壮年の女性看護師さん、この時はありがとうございました！！”
ちなみに一ミリも暴れてませんよ？
そして僕は、壮年の男性看護師さんに次の様に訴えました。
「障害者年金を受給したいからわざと症状を悪く言ったんです。そしたら入院させられました」
わざと症状を悪く言わなくても、
年金は支給されていた筈ですが、
薬で思考力が落ちていたので、
毎日、昼まで寝ていたのに眠れない等と、
馬鹿な事を診察で言ってしまいました。
すると、壮年の男性看護師さんは、
「アタオカ先生に相談してみる」
と、言ってくれました。
本当に相談したのかどうかは分かりません。
多分していないと思います。
入院となった本当の原因は、
うちの母親のストレスだと思います。
僕が一日中家で手伝いもせず、
ぼんやりと過ごしているのに腹を立てていました。
毎日、僕のご飯を作ったり、
深夜に薬で動けなくなった僕の身体を動かし、
寝返りを打たせて貰ったりと、
色々と大変だったと思います。
昔から母親とは仲が悪く、
口を開けば喧嘩になってしまうので、
学生の時から本当に必要な時以外は口を聞かない様にしていました。
うちの母親は、
人の悪口を言う事が趣味で、
食事をする時には、
ブツブツと、ずっと人の悪口をずっと言っています。
正直食事の時間が苦痛で堪りませんでした。
母親は一人でいる時も、
ブツブツと独り言で悪口を言っています。
恐らく診察前に、
病院側に電話で僕の悪口を話して、
入院の手筈を整えたのでしょう。
幻聴が聞こえる事になっていたのも気になります。
これも入院させる為に母親が付いた嘘でしょう。
此処では何を言っても信じて貰えません！！
大部屋のベッドに案内され、
今回僕の担当となる、
女性看護師さんが挨拶にやって来ました。
若くて綺麗な看護師さんでした。
担当の看護師さんが、
「どんな幻聴が聞こえるの？」
と、尋ねて来ました。
「男の人の声で死ねって聞こえてた」
警察署に相談に行った日の深夜に聞こえて来た、
悪魔の幻聴の事です。
死ねと聞こえたのは一晩だけなのですが、
余りにもインパクトが強い幻聴だったので、
この時の幻聴の事を話しました。
ちなみにこの入院の時、
本当に幻聴はありませんでしたよ？
多剤大量処方で何もやる気が起きない、
重い陰性症状です。
担当の看護師さんは、
「そうなんだ、楽しい幻聴だったらいいのにね」
と、笑顔を返してくれました。
薬で思考力が落ちていたので、
この時は、この事をあまり深く考えていませんでした。
次回へ続く🔽