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妖凛のクリスマスの朝
金曜日から土曜日の朝迄しこたま食べ、麒麟との事も有り、日曜日の休日の凛は胸いっぱいで独りでケンタッキーをウーバーして自宅に引きこもり、思い出してはキャーキャー言いながらベッドへダイブして居た。
そして明日はまた麒麟ウォッチングが有るからと、ストーキングの時にもいつ出会えても良いように!と、念入りに全身の保湿をして眠りに着いた。
朝5時過ぎ、凛は麒麟の気配で目が覚めた。
とうとう妄想レーダーが働
妖の唄─屋台おでん『闘魂』
屋台おでん『闘魂』
妖怪達が贔屓にしている
この店に幼児が二人。
ふーふーとおでんの
ウィンナーを冷ましている。
貧乏神共も、静かに様子を
眺めてながら
チビチビと酒を傾ける。
「おお!チビ共!」
ニコニコと地獄酒の壺を振りつつ
遠くから声をかけているのはコン。
仕事後なのだろうか
妖艶な姿で微笑んでいる。
コンに気づいた貧乏神のジンは
背中を丸め、ゆっくりと
座敷童の後ろへと移動した。
妖凛のクリスマス作戦
イルミネーションが街を覆い、金曜日の夜は零時近くてもカップルやドライブをする車、忘年会で出来上がった人達で溢れかえって居た。
凛は珍しく麒麟に会えなかった為に帰宅してからクリスマスケーキをストレス解消法とでも言う用に焼き上げデコレーションした。
しかし、出来上がった時間は既に深夜。
この時間に流石に麒麟の自宅へ凸するだけの思い切りは無かった。
ふと凛はおでん屋の源さんは明け方迄お店を開いてい
妖の唄ー凛、麒麟の家へ行くの巻ー
ちょいと飲みすぎたな。
源さんと嬉しくなって『闘魂』でやり過ぎてしまった。
面白い『妖』にも会えたし。
ーーん?やれやれ。
玄関に張った結界に触れたヤツが居るのだが、昨日の『凛』の気配だった。
玄関ドアを開ける。
「凛、何やってんだ?お前は」
『あ、あの……つい、匂いを追いかけて来てしまって』
「昨日飲んでた酒の匂いか」
『は、はい……』
「飯でも食ってけよ」
『ええっ!?』
「まぁ、入