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#小説
COLORS ぺいんと。
荒廃。
勝手に破滅していったヒトと冠する生き物達。
交配。
無理矢理に遺伝子を取り込んだ結果、ヒトの冠する生き物の身体の容を手に入れた。
わたし達はシンプルに色分けされていて、同じ色と生きていく。
異なる色とは交わることなかれ。
身体が拒否反応を示す。
シンプルな境界線が、わたし達を遠ざける。
「ん……まぁそーなんだけどさ。オレたち仲間になったから大丈夫かと……」
「そんな簡単にペインの色は
水面跳ねる石を見る瞳に何が映る?
『夏が始まった合図ってあった?』
ハイトーンのヴォーカルさんに聞いても答えてはくれない。
会津若松に行くって合図は貰っていたのだが、遊び歩いていたら母親からのLINEをガン無視していたようで。
【ばぁちゃんのとこ、帰ってっからね!!気が向いたら来なさい】
怒りのスタンプが山ほど付属で送られて居たのはスルーしておく。
イマイチ遅い梅雨のお陰で、夏感がないこの辺り。
北へ向かえば、湿気から逃げられ
『こんなにもオレンジ』
広島県、井口島、瀬戸田。
あの有名な尾道市だ。
良い天気。空の青と海の蒼が眩しい。
瀬戸内の海は憧れでもあった。
ふらりひとり旅。
関東圏では味わえない空気。
流れ流れて此処まできてしまった。
どうせなら隅々まで広島を味わいたくなった僕は止められずに島へ。
気がつけば国内産レモン日本一の産地まで来ていて、実ったレモンが太陽の陽射しに光っていた。
『ん?』
光の色合いが違うところがある。
良
monochrome深淵系。
血が滴る。
僕は病気だ。
血を……啜らなければ……生きていけないのか。
生きる為に……殺めなくてはイケナイのか。
嗚呼、今日もまた。
何故。どうして。
本を読んで生きていきたかった。
図書館は僕の聖域。
本のインクの匂いは、フレグランス。
たくさんの人達が綴った言葉から生まれた物語を頭の中で映像化して、浸るのが僕の生き甲斐だ。
受付の貴女は優しく、美しい。
いつもありがとう。
僕の
麻美の途方もない1日。♯4
警察の皆さんにやたらと褒められて揉みクシャの麻美。
時は13:35
「あ、あの。わたし、おデートがありまして……いろいろと……話せば長くなるんですが、携帯が充電切れで使えなくて彼に連絡できなくて困ってて、とにかく待ち合わせ場所の〇〇駅まで行きたいんですよぉぉ」
やっと自分の状況を周りに伝える事が出来た麻美。
「スマホはiPhone?」
「Androidです」
「充電器あるよ?使う?」
ーー神っ!!
麻美の途方もない1日。♯3
ーータクるか?いっその事!タクってやるか?まてまて、結構距離あるぞ?幾らかかるかわかりゃしない。乗って着いたとしても、おデート代が全て吹き飛んで無一文で遅刻してきた彼女なんてどうよ?足りなくて『お金貸して❤』なんてことになったら、あんた、そりゃ、一巻の終わりでしょうよ!
喧しく脳内で騒ぎ散らかす麻美を置いてバスが出る。
11:00
次のバスは11:15
その間にスマートフォンを充電したいとコ