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書くということで①感情に向き合ってこころをマネジメントすることができる。②論理思考を磨くに磨くことができる。書く人を増やしているnoteは世界を幸せにするサービスかもしれないとおもった話【後編】
しゅんしゅしゅんです。
昨日のnoteの後編です。
書くことで心が洗われる。書く人を増やしているnoteは世界を幸せにするのではという思いに至ったところで、書くことの別の効能を思い出した。
突然かつ劇的に哲学的な問いですが。
考えるとは何でしょうか?
津田久資さん著の「あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか」の中では、こんなお話が繰り広げられている。
(※ちなみに、この本は論理思考系ではかなりの良書だと個人的には思っています、ぜひ読んでみてください)
考えるとは何かの問いに対する答えとして多いのは「具体的な成果が出ているかどうか」だ。でも考えることはそのプロセスを含むのであって成果物の存在だけに左右されるわけではない。
考えているかどうかは、書いているかどうか、なのだ。
1時間も2時間も腕を組んでうーんと唸りがながら思考をめぐらすか?それは考えているのではなく悩んでいるだけ。本当に何かを考えている時はそのプロセスやアウトプットについて、何かしら必ず書いているはず。つまり、それがないと考えていたとは言えないのだと。
言葉は本質的には、対象を「あるもの」と「そうでないもの」にわける機能を持っている。自動車をできる限りたくさん考えてみるといった時に「200万円以上」とか「赤い」という言葉は境界線をつくる。200万円以上の車と200万円以下の車、赤い車と赤くない車といったように。
井上ひさしさんはこう言う「言葉を会得するということは、自分の周囲にふつふつと沸き立っている無数にして無限の、無秩序な連続体に、言葉で切れ目を入れるということなのです」と。
言葉を使い自分が考えている内と外の境界線をはっきりさせることで、発想を広げていくことが論理思考の本質。論理思考とは道筋がはっきりしていることではあるが、その土台は「言葉を明確にして考えること」なのだと。
ちなみに「言葉を明確に」というのは①対象を言葉にする(イメージでとらえず、言語化する)②言葉の輪郭をはっきりさせる(言葉の意味を曖昧なまま放置しない)ということ。
とまあ、こんな感じのことを津田さんは言っています。
伝わる文章を書くためには、論理展開=構成を練らなければいけない。だからnoteで文章を書いていると論理的思考力が身につくってのはイメージしやしと思う。
でも、それ以上に自分の考えを言葉にすることで自分の考えの解像度をあげること自体が、論理的思考力を磨くことになっているのではないかと思うのです。なぜなら論理思考の土台は「言葉を明確にして考える」なのだから。
言葉を大切にするってとてつもないスキルだと最近強く感じている。
今僕はあるメディアの商品企画の仕事をしている。自分でも死ぬほど企画書を書くし、人の企画書を死ぬほどレビューするし、とにかく企画書を目にする機会が多い。
そん時に、言葉に無頓着な人が多いなと感じるんですよね。特に資料のトップセンテンス。このスライドで言いたきことが〇〇なら、トップセンテンスの国語はこれじゃないだろうよと思うことがよくある。もちろん僕もそんな指摘を受けることがある。
そんな細かい指摘をくれる人ほど、論理的思考力が強い人だなって思うし、そこをおざなりにする人ほど、論理的思考力が弱い人だなって思う。資料のトップセンテンスに徹頭徹尾こだわる人って、国語に強い文系人というより、理系人のほうが多い気すらする。文系だから国語が強いのではなく、論理的思考力が強いから国語が強いということなのだろう。
言葉を大切にできる人って意外に少ない。大切にしていないというより無頓着というか、言葉の威力に気づいていないという表現の方が正しいが、そんな人って意外に少ない。
言葉を大切にするってとてつもないスキルだ。
イチローは「僕は天才じゃない。なぜ打てたかをすべて説明できるから。本当の天才の長嶋さんとはそこが違う」と言ったそうな。
ほんの一握りの天才じゃない限り、言葉で説明できるかどうかが才能をわけるのかもしれない。
このテーマで前編/後編を書き終えたところで、そういえばこのテーマって経験から既になんとなく腹落ちしていたことだなって気づいた。100日連続note更新を終えた時のnoteでは、考えが整理されていく楽しさと、思考力が研ぎ澄まされていくような感覚について書き綴っていた。
noteは僕しかり、書くクリエイターを増やしたと思う。多くの人は書くことで論理思考が磨かれ、創造性を発揮されていることだろう。
そんな機会を与えてくれるnoteは世界を幸せにするサービスではないか、とすら思う。
noteさんありがとう。
これからも言葉を大切に。
これからも書くことを大切に。
では。
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