mami

サンフランシスコ在住。キャバリアを飼っていて英語に奮闘中。映画とファッションが好きで本当はパリに住みたい。元モロッコ料理店主。本当にいつもボーダーを着ています。

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サンフランシスコ在住。キャバリアを飼っていて英語に奮闘中。映画とファッションが好きで本当はパリに住みたい。元モロッコ料理店主。本当にいつもボーダーを着ています。

最近の記事

再現パン

#再現してみた 約2年半前に始まったコロナ禍。 サンフランシスコに住む私はずっと退屈でした。通っていた英語学校は閉鎖、途中からオンラインになったけれど、半ば強制的なSTAY HOME。 リモートワークの夫とは一日中一緒のワンルーム暮らし。 これはもう息が詰まるでしょう!! ウィークデイは部屋の対角線でお互いのパソコンに向かい、週末はマスクしてスーパーマーケットに1週間分の食料を買いに行く。週でやることはたったこれだけ。開いてる店も限られていたので、決まったものしか買

    • 居てくれるだけで良い。

      #誰かの役に立てたこと あれは3年前、私が渡米して、ESL(English Second Language)に通い始めて1週間ほど経った時だったと思う。 午後のクラスでちょっとした騒ぎがあった。クラスの女子の財布が失くなったのだ。お昼を食べて財布を確認して、バッグごとクラスにおいて図書室に1時間ほど行ってたらしい(後で聞いた)。 もう放課後間近な時間だったので、仕事に行く生徒はこの問題に向き合わず、足早に教室を抜けた。特に用がない生徒も帰り支度をして、パラパラと出て行っ

      • 美人、綺麗、美しい

        入部すると必ず綺麗になります。中学に入学してすぐ、もらった茶道クラブのチラシにはそう書いてありました。 必ず綺麗になれる?ほんと? 一週間後、体育館での各クラブの入部案内で、私はそのチラシに納得するのです。ずらりと並んだ各クラブの中で、茶道部の先輩達は一際輝いていました。 すごい、綺麗な人ばっかりだ。 よし!私は茶道部に入って美人になろう。 思春期の私の美に対する思いは人一倍、丸い顔に丸い鼻、青春のシンボルという名のニキビは花盛り。もちろんモテません。とにかく自分の

        • 日本人としての貯金

          唐突ですが私の主人はズボラです。 汚い好きではないのですが、めんどくさがり屋。何かの用事で私がしばらく家を空けると、仕事机の上やコーヒーテーブルの上には物が溢れ、至る所に、デニムやパジャマが脱いだそのままの輪っか(うちではその形状から切り株と呼んでいる)の形で置かれて。 そんな主人Rが、先頭たって掃除と片付けをする時があります。 それは旅行先での最後の晩です。 なぜ、そうなったかを説明したいので、一旦、話を巻き戻させてください。 私たち夫婦は20年ほど前から、毎年1

          好きじゃなければ意味がない

          90年代、小娘の私は最高に浮かれていました。  代官山の広告代理店に勤めが決まり、おしゃれ生活に期待を寄せていたのです。 社長は元芸能関係者、会社には芸能人がよく出入りしていました。華やかで正統派のモデルや業界人。古着ファッションが好きな私は彼らから『変わった子』と思われていたようでした。 そんな中で女性ロックシンガーのAさんは、来るたびに私に声をかけてくれました。 私の古着や自作のアクセサリーを褒めてくれ、彼女が着なくなった洋服を譲ってくれたこともありました。 9

          好きじゃなければ意味がない

          パリジェンヌになりたい

          味噌汁とトーストは合わないって言ってるでしょう! 高校生の私は朝から文句だ。 フランスカルチャーに目覚め、当時雑誌で紹介されていたパリジェンヌに憧れ、どうにかして日常がそうありたいと願っていた。 パリジェンヌは朝から味噌汁なんて飲まない。 母は母で言い返してくる。 お味噌汁は栄養の塊だよ。 私は無言で一気に飲み干し、インスタントコーヒーと温めた牛乳でカフェオレを作る。味噌汁椀を両手で持つとなんだか、フランスにいる気分になってくる。 そしてトーストでなく本当はクロワッ

          パリジェンヌになりたい

          大人は判ってくれる

          デリバリーの仕事の途中に、ボスからメールが入る。 ジョブ インタビューが入ったので、30分遅く来てくれと。仕方ない、届けるケーキを持ったまま、その辺を一回り。 2022年2月のサンフランシスコは新規の感染者数は落ち着き、屋内でのマスクは飲食関係者以外は義務ではなくなった。少し息が吸えるなーと思いながらぶらぶらした。 近くに人で溢れている場所が目に入る。小さな学校のようだ。中からはラップミュージックが聞こえる。通り過ぎるフリをして、視線を向けると、中庭で音楽の発表会が行わ

          大人は判ってくれる

          誰に似たのか、おせっかい

          小学生の頃の私は、かなりの優等生。私立の中学を受験、中高と一貫教育を経て、当然のように大学まで進みました。 また私の親戚一同も教育熱心な集まりで有名な大学出がほとんど。新聞社や大企業勤務が多く、22年前に私が勤めをやめ、小さな飲食店を立ち上げた時、言われた言葉が 大学まで出た挙句の水商売か。 実際に偵察に来た叔父からは 昼間っから酒も提供して(ランチビールです)カウンター越しにお客さんに媚を売ってるような店だった(常連のお客さんとの会話) と一刀両断。 高知から手伝

          誰に似たのか、おせっかい

          バーキンへの道

          事の起こりはこうでした。 昨年の12月、年末年始に住んでるサンフランシスコからパリに行こうかと思ってると日本の友人に話したら、 パリに行くなら、バーキン買って来て!おお、そう来たか。 私も持っているバッグを修理に出そうと思っていたので、ついでもあるし、 近頃、日本では正規のルートだとなかなか買えないという泣きも入り、 二つ返事の いいよ。到着した翌日に、サンジェルマン支店に向かいました。 エルメスに着くと、まずバッグの修理係に取り次いでもらいます。エルメスはそれ

          バーキンへの道

          レスキューキャット

          私は今サンフランシスコに住んでいます。工場でケーキを焼き、日本レストランに週2回卸す仕事をしています。 片道30分、店まで自分で歩いて運んでいます。 住んでいる場所がMISSIONという、まるでメキシコのような地域で、ホームレスピープルがとても多いです。コロナ禍でさらに治安が悪化。気をつける意味でも必ず明るいうちにデリバリーを心がけています。 配達途中の近道に、大柄で赤ら顔のおじさんが住んでいます。いつも破れた緑の上着を着ているのでとても目立ちます。大人数の彼らのいる道

          レスキューキャット

          ヴォーグ パリ展

          現在も刊行されているフランス最古のファッション誌。ヴォーグ・パリ(Vogue Paris)創刊されてから100年が経ちました。 パリのガリエラ宮で開催されている「Vogue Paris 1920~2020」展があまりに素晴らしかったので紹介させてください。 場所はガリエラ宮。パリにあるネオルネッサンス様式の建物で1977年以降パリのファッション博物館として使用されています。 今はコロナ禍ということもあり、チケットは全てオンラインでの先行予約が必要でした。人気が高く私は二

          ヴォーグ パリ展

          パリの駅弁

          YouTubeで見つけたパリの駅弁の話、秋田の花善がパリ、リヨン駅に開いた駅弁のスタンド。EKIBEN。 秋田からパリに輸入された秋田こまちとフランス産のチキンで作った鶏めし弁当、美味しくないわけない! 私の知っている限りでは10数年前からパリで、BENTOなる物を見かけるよになりました。大体は四角い入れ物に炊いたご飯に肉や魚のメインがあり、完全な日本弁当と言うよりご飯+おかずが仕切られた箱の中に収まっている、という印象でした。 しかし今回のは完全に日本スタイル、それも

          パリの駅弁

          そして自家製に至る

          #つくってみた 私が幼い頃、多分うちは貧乏でした。 何がどう貧しかったのかは覚えていないけれど、例えば友人家の電話がプッシュホンなのにうちの電話はいつまでも黒かったり、オーブンではなく天火(上にしか電線がない家電)だったり、と、子供心に あ、うちはビンボーなのかもしれないとうっすら自覚していました。 両親共働きで、そのうち妹も生まれて、4人家族が2DKの借家住まい•••• と書くと、ちょっと不憫な感じもしますが、それを吹き飛ばす要素がうちの家族にはありました。 ふ

          そして自家製に至る

          焼き栗とビートルズ

          パリに行くなら秋がいいよ。 フランス語の先生が言いました。 秋は食材も充実しているし、ファッションも重ね着が面白くなるし、芸術祭も多いから。 と言うわけで、私のファースト パリは1991年の11月でした。映画も音楽もファッションも気がついたら好きなものはフランスものばかり。これは行かねばと習い始めたフランス語。上達する前に恋焦がれた気持ちは高まり、とりあえず、ツアーでもいいからと、パリ上陸作戦に臨みました。 飛行機とホテル代と2日間の現地ツアーがついた旅行パッケージ。

          焼き栗とビートルズ

          読書に季節はない

          小学校3年生の担任、K先生は国語の先生でした、小柄でふくよか、黒縁メガネが良く似合う典型的な文系の先生って感じ。。 初学期の挨拶で、 勉強は皆んな好きじゃないかもしれない、だってまだ勉強し始めて3年目だもんな、でも勉強はすればするほど面白くなる。しないと面白くないままだ。人は物事を知ると続きが気になる、気になり出したら、もうそれは勉強だ。それには本を読むといいぞ。 私達には月に一冊読んで、感想文を書く宿題が出され、それは教室の後ろに貼られました。誰もがクラスメイトの文章

          読書に季節はない

          コロナワクチン 3回目ブースター

          4月の中旬に2回目のワクチンを済ませた私に、カリフォルニア行政からメールが届きました。 YOU, ブースター打っちゃいなよ! 噂では2回目終了から8ヶ月後と聞いていたので、一ヶ月程度早まった通知でした。 翌日6ブロック先(徒歩20分)の予約会場まで、今までの接種証明書を持参。すでにかなりの列が。 30分ほど並んでいると、係の人が登場。 ブースターを打ちたい、というとその場でアプリを紹介してくれ、携帯で希望日と場所を選択、すぐに次の日の同じ時間に予約できました。 ◇

          コロナワクチン 3回目ブースター