浮世之介

女性との経験を元にフィクションを書いています

浮世之介

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マガジン

  • 「ねえキスしよ」

    キスの意味...店外デートに誘ってくれた関西の気立ての良い女の子

  • 嬢をめぐる冒険

    離れていても波長がシンクロした時に会える機会が巡ってくる不思議な女の子

最近の記事

嬢をめぐる冒険(N#15)

 プレイの後は彼女は「手を洗ってくるね」と言ってバスルームに向かったが戻ってきた時には髪も濡れていた。そして脱力している僕の身体も拭いてくれた。拭き終わると「髪を乾かしてくる」またバスルームに入っていった。 やはり髪まで汚れてしまったようだった。そのとき僕は魂を抜かれた放心状態だったので気にかけてあげることは全くできなかった。今になって彼女の言葉を思い出し、そうだったのだと思っているだけだ。 まだ時間があったので布団をかけて二人で横になった。彼女も僕も目を瞑りながら話して

    • 嬢をめぐる冒険(N#14)

       彼女はシャワーからプレイの始めるのだった。僕は出会った日から衝撃を受けたのだった。何度も会っているのだが、いつもそうするわけではなかった。僕がそれを好きということを伝えてあるからそうしてくれたのだ。 5ヶ月ぶりに会ったのだが少しふくよかになったようだった。胸は変わらず大きく、女性らしさに溢れていた。 ベットに移動してからも今までと同じように濃厚な接触が繰り広げられた。舌を絡ませるキスからはじまり、耳を舐め、そして身体中に舌を這わせた。 いつも通り彼女にされるがままになっ

      • 「ねえキスしよ」(Y#8)

        シフトが出たので「また来るんだね」とトークを送った。 「なんだかまた明日から出勤します。あっという間に戻ってきちゃったー。 関西どうだったー?暑かったでしょ?」そんなトークが返ってきた。 次の日の朝に今夜の予定が早く終わったら会いに行くとトークを送った。そして夜の予定の最中に予約を入れて、早々にそちらを切り上げて彼女に会いに行った。 その日は何故かホテルが混んでいて部屋探しに難儀した。なんとか予約時間までには入室することができた。まだ夏の夜中のことである。走り回ったので

        • 嬢をめぐる冒険(N#13)

           ホテルに入室し、お店に連絡を入れる。今時珍しいのだが、全て電話連絡だった。離れた土地に来ているにも関わらず何も不安がなかった。  やがてフロントから「お連れ様がお見えになりました」と連絡が入った。 僕は彼女を迎え入れるためにドアに向かった。ノックされる前にドアを開けてしまった。そこに彼女が歩いてきた。 「こんばんは」顔を合わせるとお互いに表情が綻んだ。部屋に招き入れると綺麗な部屋に喜んでいるようだった。 「日記見てくれていたらいいなと思ってたんだけど、ちゃんと届いた!

        マガジン

        • 「ねえキスしよ」
          8本
        • 嬢をめぐる冒険
          15本

        記事

          嬢をめぐる冒険(N#12)

           女の子に会うためだけに高速道路を走ったことはあっただろうか。運転しながらそんなことを考えていた。 時間には余裕を持って出かけたのであまりスピードは出しすぎないようにアクセルを踏んだ。いつもよりも流れる車のヘッドライト、テールランプの灯り、遠くに見える家屋の人工光源の灯りが何故か美しく見えた。 急いで行ったところでそこに彼女が待っているわけではない。ホテルの部屋が空いていない等の不慮のトラブルに対応できる時間さえあれば良いのだ。 考えても考えても女の子に会うためだけに少

          嬢をめぐる冒険(N#12)

          嬢をめぐる冒険(N#11)

           朝に予約は入れたので仕事の昼の休憩時間にサイトをチェックした。出勤を知らせる日記が掲載されていた。  「〇〇店に遊びに行った時のお客さんが見てくれてたら嬉しいな…!」 この中には僕は確実に含まれていた。集客のためであることは明白だが、嫌な客がいたならば引き寄せたくはないだろう。 僕はこれを見る前に行くことを決めてしまっていた。そこから僕の住む街までは70kmは離れていた。これを見てはたしてどれだけの人間が彼女に会いに行くのだろうか。人によっては遠いと考えるのが普通だろ

          嬢をめぐる冒険(N#11)

          嬢をめぐる冒険(N#10)

           昼頃に「前に〇〇店に少しだけいたので覚えてるおにいさんがいたら嬉しいです!!」出勤を知らせるそんな内容の日記がサイトに掲載された。それでもその日は様子を見ることにした。 定期的に日記が掲載され、予約も入っているようだった。今回の出勤は閉店した支店しかフォローしていなかった僕には通知もされないし、彼女からは他店のアカウントを使って連絡してくる以外は手段はなかった。それは角が立つから当然できないだろう。 次の日の朝を迎えた。  「気になるなら会いに行った方がいい」 PC

          嬢をめぐる冒険(N#10)

          嬢をめぐる冒険(N#9)

          その後は彼女と会えるタイミングは巡ってはこなかった。東京の在籍店にもあまり出勤していないようだった。 ガチ恋でもないし、まったく依存もしていない。それでもふとした時に思い出してしまうのだった。 わかるのは彼女がお店に在籍しているか、出勤しているかくらいのことしかない。それがなくなれば自然と忘れていくのかもしれない。あくまでお金と時間を使った遊びなのだ。販売が終わってしまう商品と同じである。 僕の地元の彼女が出稼ぎに来ていた店は閉店してしまっていた。支店だったらしく本店は

          嬢をめぐる冒険(N#9)

          「ねえキスしよ」(Y#7)

          今はデリバリーヘルスで女の子を呼ぶ際に電話を使うこともなくなった。ネットで予約し、連絡もチャットで完結する。 利用後はお店の方からお礼の定型文がチャットで送られてくる。今回は定型文ではなかった。「Yさんまた月末には来ていただけることになりました。是非、また開いに来ていただけると幸いです」 間を開けずに随分と早く来るのだなと思った。お店と相性が良かったのだろう。それでもサイトにスケジュールが載るまでは連絡を取るのを控えておいた。 確認したわけではないが、僕が唯一の本指名客

          「ねえキスしよ」(Y#7)

          「ねえキスしよ」(Y#6)

          数日過ぎるとまた会いたくなったのだった。僕の住む街では出稼ぎ嬢の多くは再び来ることがない。彼女も関東の本店には在籍がない。そうなのであれば最後に会っておきたいと思った。迷いなく出稼ぎの最終日のラスト枠を予約した。 ドアを開けると笑顔の彼女がいた。  「こんばんは。すぐに呼んじゃってごめんね。嫌じゃなかった?」  「えへへ。ありがとう」  「もうここには来ないかもしれないからね。会っておきたかった」  「ちょっと変わっているけど良いお店だと思っている。   でも次にいつ来る

          「ねえキスしよ」(Y#6)

          「ねえキスしよ」(Y#5)

          僕は大体は女の子のプレイスタイルに合わせるようにしている。彼女はいわゆる攻めるタイプの嬢だった。だから彼女に身体を委ねた。 本当に攻めるのが得意だったのだろう。僕が果てても攻め続けようとした。「もう無理」と僕が悶えているのを見て笑顔を見せるのだった。 プレイ中も力が入ると「力抜く!」と言われた。「そんなこと無理だわ」僕は可笑しくて笑ってしまった。今まで女性と肌を合わせている時にはない感じだった。小さな子供が友達と遊ぶ感覚に近かった。 事後に話す時間もたくさんあったので、

          「ねえキスしよ」(Y#5)

          「ねえキスしよ」(Y#4)

          いままでお誘いしてきた女の子で一番痩せていた。痩せすぎと言っていいくらいだった。しかし胸は大きかった。出会ったことのない体型だった。 スタイルが良いことを褒めると「おデブで困っちゃう」と言った。 「それでおデブだったら世の中の9割の女性は超デブってことだよ」僕は笑いながら言った。  「デリヘルにはスリムな子ってあんまりいないよね。」  「樽にばかり当たってる?樽が来た時はどう思うの?」  「樽か。お写真とずいぶん違うなーとは思うけどね。   その状況を楽しむよ」僕は笑いな

          「ねえキスしよ」(Y#4)

          「ねえキスしよ」(Y#3)

           「こんばんは〜」 ショートカットで金髪の華奢な女の子がそこには立っていた。 部屋に招き入れてソファに腰掛けて、「綺麗な子が来て驚いたよ」好みの顔ではなかったのだがとても可愛らしい子だった。「えへへーありがとう」くしゃくしゃな笑顔でそれに答えてくれた。 挨拶もそここに会計をお願いされた。渡した金額を数えて紙幣をテーブルの上に扇型に並べた。こんなことをした女の子は初めてだったので「仕舞わないの?」と聞いてしまった。 前に仕舞った財布から客にお金取られたことあんねん。それ

          「ねえキスしよ」(Y#3)

          「ねえキスしよ」(Y#2)

          オープニングから関東の人気嬢がたくさん来ていた。対応も丁寧で、良いお店という印象を受けた。店員からの扱いが良いと女の子も言っていた。これは定期的に来る女の子に出会えるのではないかと期待が高まった。 僕も利用してみたが綺麗、可愛い、スタイル良い女の子ばかりだった。サイトもパネルはともかく、情報を盛っている部分が少ない印象を受けた。 オープニングから1ヶ月ほどが過ぎた頃に目を引く金髪の女の子が入店した。その子は関東のお店には在籍がなかった。 見た目は自分の好みではなかったの

          「ねえキスしよ」(Y#2)

          「ねえキスしよ」(Y#1)

          その子と出逢ったのは、猛暑と呼ばれていた年の夏の盛りのことだった。 それまで利用していた店が閉店し、少しデリバリーヘルス利用から遠ざかっていた。そんな時に新しい店がオープンした。関東のあるデリバリーヘルスの支店が僕が住む街に出店したのだった。 大都市圏であればいざしらず、地方都市においては身バレについて考えなければならないのは客も同じである。僕は地元の女の子が在籍していないであろうお店を選んで利用していた。 今までお店では出稼ぎの子は一度来て、その後は来ないことが多かっ

          「ねえキスしよ」(Y#1)

          「なんでも好きなことしてあげる」(K#4)

          次の月も東京に出向く予定があった。お店のサイトを調べてみると在籍から彼女の名前はなくなっていた。 連絡先の交換もしなかったし、2度会っただけだったが、個人を特定できるほどの情報を残していた。 辞めた理由は当然のことだがわからなかった。奨学金の返済の目処が立ったのかもしれないし、僕にはわかり得なかった。 僕に心許してくれてはいたんだろうとは思った。高学歴で頭の良い子だった。あまりに心許しすぎて話しすぎたと思ったのかもしれない。冷静になったときに、我に返って退店した可能性だ

          「なんでも好きなことしてあげる」(K#4)