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「ねえキスしよ」(Y#4)
いままでお誘いしてきた女の子で一番痩せている1人だった。痩せすぎと言っていいくらいだった。しかし胸は大きかった。出会ったことのない体型だった。
スタイルが良いことを褒めると「おデブで困っちゃう」と言った。
「それでおデブだったら世の中の9割の女性は超デブってことだよ」僕は笑いながら言った。
「デリヘルにはスリムな子ってあんまりいないよね。」
「樽にばかり当たってる?樽が来た時はどう思うの?」
「樽か。お写真とずいぶん違うなーとは思うけどね。
その状況を楽しむよ」僕は笑いながら答えた。
「あたしだったらクレーム入れるかもなー」
「そんな面倒なことはしないよ」
「あたし昔はすごく太ってた」
「嘘だ。どうやったらそこまで痩せれるのさ?」
そして証拠見せるからとプライベート用と思われるスマホを鞄から出して見せてくれた。確かに昔はぽっちゃりした女の子だったようだ。今とは違い清楚で真面目そうな感じだった。
先程までの攻撃的な言葉は過去の自分に向けられているようにも感じた。
「おふろ行こかー」
ワンピースを脱ぐと驚くほど痩せていた。過去の自分は全て捨て去った身体なのかもしれない。