マガジンのカバー画像

ミュージカル等音楽やエンタメ

16
運営しているクリエイター

#ミュージカル

フォリーズの出演者たち1

今回からは、調べていくうちに「えっ、この人が? この人も!?」となった出演者たちを、ばばばっと羅列していこうと思います。一応、各出演者のウィキへのリンクは貼っておきますので、気になった方は調べてみてください。
※日本語版ウィキに単独ページがない方は、英語版へのリンクになります。

ジャック・ノーワース

ソングライター、歌手、ヴォードヴィルパフォーマー。ティン・パン・アレーの人気作曲家として知られ

もっとみる

大きすぎるはみ出し~ジーグフェルド・フォリーズ

前回まででミュージカルの源泉と言われる5つのジャンルのおさらいをしたのですが、今回はその中でも特にミュージカルに直接つながるレビュー『ジーグフェルド・フォリーズ』に関してのお話です。
実は、ここの話を詳しく調べて行くうちに、関わっていた人の逸話などがあまりにも興味深くて調べ物沼にずっぽり嵌まり込んでしまい、その先に進まなくなってしまったんです。調べると言っても英語版のWikipediaのリンクを飛

もっとみる

ミュージカルの起源を探る3~レビューとバーレスク

今回はレビューとバーレスクについてです。

レビュー起源(名称)

元来は「再び見る」という語源を持つフランス語”ルビュ(調査・検討・議論)”に由来し、年末にその1年の出来事を再現して見せる時事風刺劇を意味した。

起源(形式)

中世における卑俗な笑劇(ファルス)を源流とした風刺的な見世物が19世紀初頭に1つの形態を作り、各地のキャバレーなどで上演され、更にパリのポルト・サン・マルタン劇場を拠点

もっとみる

ミュージカルの起源を探る2~ヴォードヴィルとミンストレルショ―~

今回はヴォードヴィルとミンストレルショ―の2つをまとめていきたいと思います。

ヴォードヴィル起源(名称)

15世紀のフランス、ノルマンディーのビールという谷町(val-de-vireまたはvaux-de-vire)地方で歌われた風刺的流行歌という説と、町の歌(voix des villes)だとする説がある。

起源(形式)

当初は酒宴や仕事の合間に歌われるシャンソンを指したが、後にそれらの

もっとみる

ミュージカルの起源を探る1~オペレッタ~

今回はオペレッタについてです。

起源(名称)

18世紀中ごろにイタリアで作られた、オペラの幕間に行われたコメディア・デ・ラルテ(即興喜劇)風の歌入り喜劇『インテルメッツォ』に端を発すると言われる。ぺルゴ・レージの『奥様女中』(1733年)でジャンルが確立、ヨーロッパに広まった。各国でヴォードヴィル(フランス)、オペラ・コミーク(フランス)、オペラ・ブフ(フランス)、バラッド・オペラ(イギリス)

もっとみる

ミュージカルの起源総まくり

そもそもかなり昔、ミュージカルを好きだと話した相手から、
「ミュージカルはオペレッタから発展したんだよねー」
とつらつらと語られた事がありまして。いや、オペレッタだけじゃなくてミンストレルショーとかバーレスクとかいろいろあるはずなんだけど……ともやもやしたんですが、当時はそのあたりの流れも詳しく分からず、議論のしようがなかったのです。
ですが、今はネットも発達し、色々な資料に自宅からアクセスするこ

もっとみる

トニー賞でした

朝、猫に起こしてもらって、無事にトニー賞をリアルタイムで見た。
Web配信のプレショーは途中からになってしまったが、オープニングとアンジェラ・ランズベリーへのパフォーマンスは事前番組の中で放送してくれたのでまあ良しである。
同時通訳二か国語を聞くのが大変苦手で、かと言って英語のヒアリングが得意なわけでもないので、説明やスピーチは切れ切れにしか理解できていない。それでもオープニングでアリアナ・デボー

もっとみる
ドライスイカ

ドライスイカ

先日、友人がインスタを通じて
「スイカのドライフルーツ、成城石井で買えるよ」
と教えてくれた。それを聞いて、私の脳裏にはとあるミュージカルナンバーのイントロが流れ出した。

私の大好きなミュージカルである。BW初演版のCDはそれこそすり切れんばかりにリピートし、日本初演の市村・宮川・麻実トリオの時にも見に行った。ブロードウェイのレジェンド、チタ・リベラが演じた役を、麻実れいさんが美と歌とダンスが生

もっとみる

豪華が過ぎる

※普段の猫を被った文体は消失しています。ご了承ください。

いやもうBBCのプラチナジュビリーコンサートすごかったですね!!!!
メンバーもコメントゲストも豪華すぎ!!!バッキンガム宮殿の目の前にステージ作って、ザ・マルを開放してみんなが無料で見られるようにするというのもすごい。

ミュージカル馬鹿としては、特にウエストエンドからのお祝いパートがヤバかった!!!

ミュージカル界の大御所、アンドリ

もっとみる
Memory

Memory

ミュージカル『CATS』で一番有名なナンバーと言えばやはり『メモリー』だろう。歴代のグリザベラの、数々の『メモリー』を聞いて来たが、この間の映画のジェニファー・ハドソンさんの『メモリー』も非常に素晴らしかった。あの映画は、本来初演でグリザベラをやるはずだったジュディ・デンチがオールデュトロノミーで出ているのをはじめ、見どころも聞きどころもある良い映画だった、のだが……これ以上は語るまい。
その『メ

もっとみる
連想ゲーム

連想ゲーム

新宿に言ったら、京王線周りのデジタルサイネージに『春の高尾は花の都だ』というややタイミングのずれた広告が出ていた。そろそろ夏の広告に切り替わるのかなぁなどと思いつつ、『花の都』という言葉から芋づる式の連想ゲームが始まった。
花の都→フィレンツェ→フローレンス→そういえばフローレンス・ナイチンゲールはフィレンツェで生まれたからフローレンスらしいな→ってかそもそもフィレンツェって『花の都』って意味のあ

もっとみる
トニー賞授賞式が近い

トニー賞授賞式が近い

※趣味に関する日記です、猫成分はありません。

今年のトニー賞ノミネートの確認をしていた。その中の"A Strange Loop"という新作ミュージカルの簡単な説明を読んだ瞬間、またバックステージミュージカルか?と安易に嘆息しそうになった。
ミュージカルというジャンルは、他の演劇形式に比べるとやたらとバックステージ物もしくはショービズ関連の題材の作品が多い。ぱっと思いつく有名な物だけでも、オペラ座

もっとみる