『Vol.22』 外資系IT VS 日系IT 時給比較調査 2024年4月時点
今回は、外資系ITと日系ITの時給比較調査です。
外資系と言えば、圧倒的な給与水準が魅力です。実際に就活生の中には、GAFAをはじめとした外資系を目指している方は多いのではないでしょうか。
私も日系のITから外資系のITに転職した際に、年収は2倍に増えました。本当に外資系ITは稼げるのか??
一方で、激務、ノルマが厳しい、長く続かない、、そんな不安を抱える人も多いかと思います。実際に、給与水準が高くても内訳が時間外労働であれば、魅力的ではないですからね、、
さらには、企業によっては残業代が出ません。「裁量労働制をとっているから」、「年俸制だから」等の理由で、長時間労働してもパフォーマンスに応じて給与が支払われます。であれば効率重視で働くこともいいかもしれません。今回はそんな疑問から調査をしてみたいと思います。
ちなみに”外資系コンサル VS 日系コンサル 年収ランキング”はこちら
一般的にはIT企業の場合、職種は大きく営業職とエンジニア職に分かれます。今回は営業職の平気年収と残業時間を口コミサイトからの評価を元に作成しました。特に営業職の場合は、実績に応じてインセンティブが変動するので、企業によっては青天井の場合もあります。こちらのランキングはあくまで口コミサイト等を参考に独自調査したものになるのであくまで気休め程度に参照ください。
尚、計算方法は以下の通りです。
条件:
-実働20日と仮定
-コアタイム8h(9-18休憩1hを想定)
平均年収÷12ヶ月÷20日÷稼働時間(8h+1日あたりの残業時間)
外資系IT / 日系IT 時給ランキング 第20位〜第11位
外資系IT 時給ランキング 第20位〜第11位
第20位:日本IBM|推定時給4,559円
第20位にランクインしたのは、日本IBMでした。IBMはITコンサルとして有名ですが、今回のランキングは営業編になります。コンサル編は別の記事で投稿します。結果としては、営業もコンサルもあまり変わらない結果となりました。
第19位:日本オラクル|推定時給4,887円
第19位は、Oracle Databaseでお馴染みの日本オラクルでした。最近はクラウド分野に力を入れており、大量採用している印象がとても強いです。SAP同様に営業職、エンジニア職とは別にコンサルタント職があり、SAP程ではないですが、やはり営業の方が給与水準は高いです。
第18位:Lenovo|推定時給4,942円
第18位にランクインしたのはLenovoです。ThinkPadをはじめとするブランドのPC製品の開発、販売を提供する香港に本社を持つ中国メーカーです。残業時間は41.5h/月と全体の中ではかなり多い結果となりました。とはいえ、月40時間残業の場合、1日平均2時間の残業になるので、19時半には退社できそうです。
第17位:Salesforce|推定時給5,220円
第17位にランクインしたのは、SFAやCRMの覇者、Salesforceでした。会社名の通り、とにかく全国から選りすぐりの営業戦士がこの会社に集まっている印象です。また、面接では自身のアピール動画を提出したりととにかく営業に熱い会社なイメージです。営業の平均年収も高く、実力があれば青天井なことが魅力です。残業時間が42.9h/月と全体TOPの忙しさの為、時給に換算するとそこまで高くはない結果にはなりませんでした。
第16位:Ui Path|推定時給5,391円
第16位は、RPAでお馴染みのUi Pathでした。日本ではまだまだ知名度はそこまで高くないですが、働き手不足や業務効率化において、Excell等の単純作業は今後全てRPAにとって変わります。今後爆発的に成長する市場ですので、ITコンサルでヘトヘトに疲れた方には第2キャリアとしても良いかと、、
第15位:SAP|推定時給5,417円
第15位ランクインしたのは、ERPでお馴染みのSAPでした。
ERPソフトを扱うことから他の外資とは違って、営業職、エンジニア職とは別にコンサルタント職があります。営業は個々の達成率に応じて、インセンティブが大きく跳ねるので平均年収1,247万円と稼げる印象があります。一方で、コンサルタント職は平均年収1,083万円と営業と比べるとやや見劣りします。個人的には、売れている営業はもっと稼いでいる気がします、、
第14位:Bloomberg|推定時給5,561円
第14位にランクインしたのは、アメリカに本拠地を置く、総合情報サービス最大手のBloombergでした。月あたりの残業時間はわずか14.7hと驚異的です。実働月20日と仮定した場合、一日あたりの残業時間はわずか44分です。この勤務体系に対して、これだけの報酬がもらえるのは非常に有難いです。
第13位:Apple|推定時給5,755円
第13位にランクインしたのは、元時価総額世界一のAppleでした。GAFAの特徴で、営業の平均年収よりもエンジニアや開発系の職種の年収が高い傾向にあり、エンジニアの平均年収はぶっちぎりの3,102万円という結果になりました。残業時間は13.9h/月とかなり働きやすい環境なのではないでしょうか。
第12位:ガートナー|推定時給5,788円
第12位にランクインしたのは、世界最大のIT調査アドバイザリ機関のガートナーです。IT外資メーカーとしては、ガートナーのレポートは非常に意識しており、ITトレンドなどは業界全体に大きな影響力を持っています。
第11位:Akamai|推定時給5,897円
第11位は、Web全体のトラフィックの15%から30%の配信の信頼性を高めるサービスを展開している世界最強のCDNでもあるAkamaiがランクインしました。日本ではあまり知られていないですが、インターネット業界では、グーグルやFacebookやAmazon並に大きな存在でもあります。
日系IT 時給ランキング 第20位〜第11位
第20位:NEC|推定時給3,041円
第20位は、PCでお馴染みのNECでした。PCやサーバーをはじめとして、電化製品やNW製品を提供しています。メーカー系SIerの位置付けで、富士通に次ぐ業界2位になります。
第19位:NECネッツエスアイ|推定時給3,045円
第19位は、NECネッツエスアイでした。NECのグループ会社で、情報通信ネットワークや業務系ICT(情報通信技術)システムの構築、施工、運用・保守サービスを提供しているSIerになります。
第18位:大塚商会|推定時給3,050円
第18位は、CMたのめーるでお馴染み、寒いギャグの大塚商会でした。CMの印象からついつい日用品を扱っているイメージが先行しますが、実は、OA機器やSmileと呼ばれるERPパッケージをはじめとした、独立系SIerです。SIerの中では、富士通、NEC、NTTデータに次ぐ業界4位で、12期連続増収増益と成長が著しいです。とにかく営業に厳しく、一方で個人成績に応じてインセンティブが大きく、20代でも年収1000万円が狙えるように給与水準が見直されているとのことです。
第17位:SANSAN|推定時給3,052円
第17位は、名刺管理システムでお馴染みのSANSANでした。導入していない企業はもはやいないのでは?というくらいの浸透率で、導入実績は7,000社以上あります。話題沸騰中のSaaS業界の中でも一躍有名な企業です。
第16位:SBC&S|推定時給3,073円
第16位は、ソフトバンクグループのIT・NWインフラの販売を行うディストリビューターになります。
第15位:KDDI|推定時給3,089円
第15位は、大手通信事業者のKDDIでした。近年は、クラウドを基盤とするシステム開発や運用を手掛けるクラウドSI事業へ転換しているSIerになります。
第14位:NTTコミュニケーションズ|推定時給3,113円
第14位は、NTTコミュニケーションズでした。NTTコミュニケーションズは長距離・国際通信事業を担っています。NTTコミュニケーションズは1999年に設立したグローバルネットワークの構築やクラウド、消費者向けのアプリやサービスの開発を行っている会社です。
第13位:ネットワンシステムズ|推定時給3,146円
第13位は、ネットワンシステムズです。インフラ業界に携わる人であれば、誰もが憧れを抱く企業になります。特にネットワークインフラに強く、Cisco製品を中心としたサービス提供をしています。
第12位:伊藤忠テクノソリューションズ|推定時給3,205円
第12位は、伊藤忠テクノソリューションズでした。伊藤忠グループの傘下でITサービス提供を中心に様々な業種にネットワークインフラ、情報サービスを展開しています。こちらのサイトでわかりやすく会社紹介をしていたのでリンク貼り付けておきます。
第11位:富士通Japan|推定時給3,213円
第11位は、PCでお馴染みの富士通でした。PCやサーバーをはじめとして、電化製品やNW製品を提供しています。メーカー系SIerの位置付けで、業界TOPの売り上げになります。
外資系IT / 日系IT 時給ランキング 第10位〜第1位
ここまで外資系ITと日系ITそれぞれ20位〜11位までを見てきましたが、やはり外資系ITは軒並み給与水準が高く、平均年収は1000万円を軽く超えています。一方で、日系ITは700万前後という結果です。その結果、時給に換算した際に、1.5倍以上の差が開いています。果たして、ランキングの後半はどうなるのでしょうか??
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?