見出し画像

考えすぎる癖

今回は「考えすぎ」について、一緒に考えていきたいと思います。

考えすぎな選手が陥りがちな癖っていうのが実はあります。

それは、

感覚を言語化しようとする

という点になります。

何か技術やスキルを習得しようとする時、感覚を言語化しようとすることは、自分が理解しようとする中で必要な工程かもしれません。しかし、それは技術を習得しようとする状況、つまり練習での話であって、本番で言語化しようとすると、あまり良いことはないと私は感じます。

なぜなら、試合本番では相手がいて、試合の状況は刻一刻と変化し続けます。サッカー、バスケ、ラグビーなら1秒ごと状況が常に変わってきますし、野球にしても一球ごとに状況が変わります。

そんな状況が変わり続ける中で、その都度、感覚や頭の中のことを言語化しようとすると、

思考に対しての作業が追いつかない…

ということが起こります。

言語化という作業が追いつかなくなると、自分の中で整理されていないという感覚に陥ってしまう選手がすごく多いと感じます。


その影響でパニックになり、頭が真っ白になってしまい、試合でも普段通りのプレーができなくなってしまうというケースが結構多いです。

だからこそ、「思考」「直感」を使い分けて行こうというお話しです。


ここで皆さんに質問です。

皆さんは利き手で箸を使ってご飯を食べる際、自分がどのように手を動かしているか、どこの指を使っているかを考えながらご飯を食べるでしょうか???


おそらく無意識の中で箸を使い、ご飯を食べていると思います。
むしろ考えながら食事をしていたら、違和感を感じると思います。

逆に、利き手とは逆の手で箸を使ってみたらどうでしょう?

やったことがある人は分かると思いますが、めちゃくちゃ手の動きに集中して、どう動かせばその食べ物を掴めるのかを考えると思います。


つまり反復練習や積み重ねてきたことに関して、体が覚えているということです。言い換えると、

わざわざ頭で考えなくても、体が勝手に覚えてくれている

ということです。

皆さんも今までの人生の中で、とっさの判断で体が動いたという経験があると思います。それがいわゆる直感、無意識の領域の力になってきます。

感覚を言語化するというデメリットはこういった部分にあります。

本当は何も考えずにできるはずのことが、考えすぎることによってできなくなってしまう。原因がこういった部分に隠されていることが多くあります。

だからこそ、感覚と直感をうまく使い分けて、質の高い練習をしつつ、試合本番でも力を発揮するということが可能になってきます。

日々の脳の使い方や思考の癖が強く関係しているので、深い部分で自分と向き合い、気づき、改善していくということが必要になってきます。

「本番で力が発揮できない…」
「考えしてしまう…」

という方に、今回のお話が参考になれば嬉しく思います。


最後まで読んで頂きありがとうございます。少しでも参考になれば嬉しいです。
以前投稿した記事も、ぜひご覧になってみて下さい!

笑顔で、最高のパフォーマンスを!

では次回もお楽しみに👋



前回投稿した記事はこちら⬇️


いいなと思ったら応援しよう!