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のまりれね
2023年8月10日 18:44
澄んだ路地光がこぼれる高架下誰かの咳の音カーブミラーのやつれた顔私の歩む草履がぺったんぺったん何も知らない風の湿度秋はすぐそこにあるみたい貨物列車にそよぐ穂とゆうべを知らない鳩の子ら
2023年6月7日 05:51
ありがとう。ごめんね。私は大人になれないかも。たくさんの祝福に囲まれてうれしいのです。でも、赤いリボンはいつまでも外せなかった。ずぅっと、ピエロにしかなれません。私が私であるために、私はそれほど強くない。ブルを貫く瞬間とみんなの笑顔の一瞬で必要なだけ幸せで、必要なだけ考えてあとは、なにもできないよ。無敵の今日が終わってく。今日は明日、明日は明日と続いてく。こ
2022年12月15日 06:54
毎日はいらないけれど、いつでも落ち着けるようなそんな人になりたかったの。チープでわかりやすい、愛嬌のあるそんな人になれたらよかった。自慢にはならないかもしれないけど、ふと思い出して帰りたくなるそんな愛され方できないかな。別に、お高くとまったイタリアンなんかじゃないんだよ。君が思ってるよりずっと、いい意味でも悪い意味でもきっと安い。うちの店はこれ一本でやらせてもらってます。で
2022年12月6日 01:13
ギターは素敵だ。ベースも、ドラムも何もかも楽器は素敵である。お金を貯めたらギターを買いたい。これは「夢」なのだ。あなたが私の元へ帰ってきたらギターを教えて。あなたにギターを教わりたい。1人で始めることはできるけれど、あなたが帰ってきたらギターを始める。これは賭けかもしれない。逆に言えば、ギターへの気持ちはそれくらいかもしれない。それでもあなたがいるなら私は楽器を始める
2022年11月29日 01:50
拝啓 永遠のあこがれ様寒くなってきてまいりましたが、いかがお過ごしですか。夢に向かってじんわり進んでいますでしょうか。進んでいらっしゃらなくてもいいんです。お元気ならばそれで。わたしは、ほんの少しですが夢へ近づいて行っていると思います。でも、あなたへ顔向けできるような生き方はできていないと思います。思えばあのころ、わたしの夢はあなたでしたね。尊敬と憧れときらきらしたものが
2022年11月27日 15:27
食べ頃のフルーツ浮気な視線が果実に刺さる熟れているの食べ頃は人それぞれねわたしって美味しそうでしょ?瑞々しさも甘さも、見た目も今だけ、今だけ。どうか摘み取ってくださいなあなたが摘んでくれるならどうせいつかは朽ちていくうれのこってしまうもの癖のあるフルーツ食べ方にはコツがあるの毒があるわ気をつけて熟れ切るまでがいちばん美味しいあなただけにこっそり教えてあげる
2022年11月26日 23:19
昨夜の夢に覚めるギリ午前ボートレースを見ているの2Rスタートまだ眠たいわルールはしらないこれだけはまさぐる指先これにはルールはないのよ夢が覚めたら11R転覆したら失格らしいわ寒いキッチン煙越しに背中とテレビを眺めてる内枠有利か逆転劇がないなんてつまらないわ、つまらないわもう1レース雨が止んだらここを出ようここも外も冷えきってるゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら
2022年11月14日 02:30
古い熱がまだこの胸を焦がすのにあなたは前を向いて笑ってるわ私にはもうどうしようもないけど狐につままれた夢の途中この傷はあなたの愛のしるしだったから今でも痛いくていいの後生大事にこの傷を飼ってるわ弔いと祈りは似ているのかもしれないね「私のすべてなの」そういえばもっと傷つきそうで言えないわ望まれてない未来は人知れず流れていくいつの時代も革命が起こってる全てをかけてひっくり返し
2022年10月24日 16:31
夏、あんなに手の届きそうだった雲秋になって、気づけば空高く、遠くに浮かんでいる。穏やかで柔らかなひかりが降り注ぐ空には手を伸ばしても何も掴めない。新しい季節の始まりに、手を伸ばす。何にも届かない。近くて遠くてそれでいて覆われている。何も考えたくない、感じたくない私の横をいてつく秋風がかっさらっていく。わたしは夏より弱くなった。弱くなった訳じゃなくて、元のちからに戻っ
2022年6月11日 02:36
忘れさせた情熱を今思い出せ。生を受けた実感に溶けたあの日々を今。ゆらゆらと今でも肉と肉の隙間で揺れる炎があるから、それに身を投じることに全てを捧げたから幸せだったのだ。私は幸せでした。己の正義が未来を潰すことになってもそれを追いかけた己を愛すこと、つまり美学であるというのか。私よ私、なぜ悔いる、己を憎むのが怖いのか、その信念を貫き通せない弱さを知っているのか。
2022年11月6日 07:06
視線で放った赤いバラ思わせぶりな立ちんぼお兄さんわたしといいことしようよ赤い口紅白い頬ミニスカートの若い小娘寂しいんだねここは昭和か元禄か今宵はわっちとあそびましょうブラウン管で笑うアイドルわたしの素肌は透けている主様、わっちを見てちょうだい8畳一間に煎餅布団ここは赤く囲まれてわっちは場末のひとでありんすそれでも期待に添えるなら望まれなくても叶えましょう
2022年11月4日 15:46
シャリシャリした上着私より背が低いんだふくよかな耳たぶ困ってないかしら?それならいいの。子どものように手を引かれる照明の人感センサーを切るダンボールの山瞳の中には私だけ?リビングから透ける光小鳥のさえずりゴミ回収車のエンジン音背中を這う指先予感しなかった吐息感電、漏電、通電鳴るアラーム行ってらっしゃい