はじめましてby山葵
万年筆を片手に文机に向かう。書き始めたものの、上手くいかない。半分も埋まっていない原稿用紙を丸めて、部屋の隅に向かってひょいと投げるが、既に満杯の屑籠はこの駄作を受け入れてはくれなかった。
なんて風景は今ではあまり見られないのではないでしょうか。まず、紙媒体を使うことが減っていますよね。パソコンやスマートフォンを使うことが多いですし、AIに聞けばそれなりのものができ上がって、いつか文章を考える必要すらもなくなってしまうかもしれません。かく言う私は電車に揺られながらiPadを