ブラザーサン・シスタームーン
私には6歳下の弟がいます。
弟は母親似で
色が白く
髪がやや茶色で
天然パーマ。
子どもの頃から
母と3人で買い物をしていても
みんなに『可愛いわねぇ〜♡』と
言われていました。
連れて歩いている私も
なんだか誇らしくて
よく、連れ回していました(´∀`)
私が、中学1年生の時
保護者会があり
まだ小学1年生になったばかりの弟を
母は家に1人でおいてくる訳にも行かず
学校に連れてきました。
母が保護者会に参加している間に
弟はいつのまにか
体育館の入り口の近くに
座っていたらしいのです。
私はバスケット部だったので
体育館の中で
まだ入部したてで
マネージャーから
色々な説明を受けていました。
ふと、体育館の玄関から
何やら笑い声が聞こえてきました。
マネージャーの説明が終わって
他の部員と一緒に玄関に行ってみますと
3年生の先輩たちが
なんと、弟を囲んでいました。
そして
イケメンでみんなの憧れの
男子の先輩が
「なんでココにいるのかなぁ?」
と、弟の高さにまで
しゃがんで話しかけました。
私は思わず
「あ!」と声をあげてしまいました。
先輩たちが一斉に
こちらを振り返ったのです。
まだ1年生は
軽々しく先輩に
話しかけてはいけなかったので
どっと
冷や汗が出てきてしまいました(・・;)
そして、中でも
最も怖いと言われている
3年女子の先輩が
低い声で
「1年、どうしたの?」
と、話しかけてきました。
すると弟が「お姉ちゃん!」
と、ニコニコして笑うのを見て
そのイケメンの先輩が
「弟くんなんだ、可愛いね?」
と、私に話しかけてくださったのです。
(私は内心とても嬉しかったのですが
女子の先輩の反応が怖くて……(><)
「ハ、ハイ!!」
としか言えませんでした。
前置きが
かなり長くなってしまいましたが
私が感謝したい相手は
弟です。
上記のように
年が離れているので
あまり喧嘩らしい喧嘩もせず
優しい性格は母譲り
高校や大学の受験の時も
まるで2人の母が
サポートしているようでした。
そんな弟も
今では四姉妹(母と同じ^ ^)の
(この写真は本人たちではありませんww)
立派な父親です。
奥さまを含めて
5人の女性のために
毎日頑張って働いています。
そんな弟は
やはり母の病気の時に
私以上に心配をして
仕事の前後に
何回も何回も
病院にお見舞いに行っては
面会時間ギリギリまで
母の相手をしてくれました。
長時間の手術の時も
皆が待つのが疲れるだろうと
自分だけ病室で待機をして
私や父を交代で
気晴らしに行かせてくれました。
「男の子は母親に優しい」
と、よく聞きますが
「私の後ばかり付いてきた弟が、こんなに頼りになる大人に成長したんだ…」
介護中から
その思いはどんどん強くなっていきました。
弟は本当に
最後まで母についていてくれました。
その後の私のことも
心配をしてくれて
今でも週に何回かは
父のもとに通って
買い出しに付き合ったり
実家の掃除をしてくれています。
本当に弟には足を向けて寝られない
私は、ダメダメな姉なのです。
今年の3回忌の時に
父と弟と3人でお墓参りに行った際
夕食時
眠くなって
先に自分の部屋に戻った父を見送り
2人で遅くまでお酒を飲みながら
話をしました。
まだ、母が意識がしっかりあった頃
弟が夜遅く、お見舞いに行った時に
こう言われたそうです。
「あなたがしっかり、みんなを守ってね?」
弟は誰よりも泣きたい気持ちを抑えて
葬儀の時もその後の会食時も
盛り上げ係を買って出て
誰よりも気遣いが細やかで
笑顔を絶やしませんでした。
ここでも
始終泣き通しの私とは
大違いだったのです。
娘4人と奥さまが
BTSの大ファンで
いつのまにか洗脳されたと
笑っていますww
メンバーの区別や特徴など
聞けばすぐに答えてくれます(^^)v!!
「いつもお父さんのこと、色々やってもらってごめ……あ、ありがとう!」
とLINEすると
「大丈夫だよ、お姉ちゃんも身体に気をつけてね?」
今は直接会えてはいませんが
きっと小さい頃のあの笑顔で
こう言ってくれます。
私はこれからも
弟に感謝して
そして父や
みんなのことを
いつも見守ってくれている母にも
【ありがとう】という気持ちを
決して忘れないで生きていきます。
この企画に参加しています。
お読みいただきありがとうございました。