北と南
昨日の続きです。
スタジオドラゴンや
Netflixの言葉にもあるように
全てが計算ずくで
作られた「愛の不時着」ですが、
1箇所だけ想定外のことがありました。
エンディングです。
禁断線で涙の別れをした3年後。
ジョンヒョクは軍を除隊して
一度は諦めた
ピアニストになります。
セリは音楽財団を設立して
2人はスイスで再会します。
当初の予定のエンディングは、
開城工業地区で、2人は遠くから見つめ合う…。
南北の関係を考えると
リアリティなエンディングは
それが関の山だと考えていたよう。
ですが
ラブ・ストーリーの
エンディングとしては
地味で
あまりにも切ないと
路線変更になります。
監督も笑い出してしまうほどの
ウルトラ級のネタバレです。
スイスで始まった
ドラマの撮影。
実は
7年前に2人は
出会っていました。
撮影に同行した脚本家
パク作家が
「ラストシーンもスイスにしたいのですが」と言い出しました。
結局主役の2人は
出会いのシーンの直後に
エンディングを撮ることに。
しかし「後々になっても、こうしてインタビューでお話するような作品は、めったにありません。そういう意味でも私にとって「愛の不時着」は【幸せな贈り物】のような作品です。皆さんにとってもそうであれば嬉しいですね。」と答えていました。
私の周りの
不時着ファンは
ヒョンビンさんの
インタビューも
欲しかったと言います。
しかしヒョンビンさんは
昨年の流行語大賞入賞の時に
既にメッセージを
送ってくれています。
不時着は
キャスト関係者全ての力で
作られています。
視点3 北朝鮮の人々
2020年夏
北朝鮮でも「愛の不時着」が観られているという噂が飛び交います。長年、北朝鮮の取材を続けてきたジャーナリスト曰く「北朝鮮の人はどう観るか?」という関心が湧いたという。規制の厳しい北朝鮮で、どうして韓国ドラマを観ることが出来るのか?実は韓国コンテンツが観られるようになったのは、2005年前後、中国でデジタル化されて海賊版で流入された。取り締まりが厳しくなっても収まらず、2020年12月「韓流コンテンツ廃絶法」が定められる。違反者には懲役5〜15年が科せられるそう。
脱北者に取材を重ねリアリティと、これまでとは違う等身大を描いた「愛の不時着」ですが、北朝鮮政府の反応は荒唐無稽で不純、極悪非道な挑発行為のレッテル。それでも北の人々は「愛の不時着」が観たくて仕方なかったという。
前述のジャーナリストによると、「愛の不時着」をシチャク(時着)という隠語で呼んでまで、観たがったそう。
彼らの共感を呼んだ部分は、
例えばセリがオコゲを食べるシーン。
食糧難の北朝鮮では
オコゲも御馳走。
それを悲惨に描くのではなく
ユーモアを交えて描いたのが
好感を持たれました。
⬆️は北朝鮮人々のネットのコメントです。
作家キム・ジュソクは
「今までになかったリアルさが脱北者に共感とホームシックを癒すこともあったと、「愛の不時着」の魅力を語った。
キム氏は在日3世で大阪で育ち
1959年の帰国政策で北朝鮮へ。
主人公ソンホと同じような理由です。
(映画の方は脱北しませんが)
生活に困窮し
2008年に脱北。
以来、北朝鮮の経験を
ノンフィクションとして
発表してきた。
そんな彼が最も印象深かったシーンは、
ドラマの終盤
第11話の北の兵士たちが
フライドチキンに驚くシーン。
その姿を北朝鮮に
今もいる友人たちを重ね
早く一つになって
彼らにも味わわせてあげたいと
思ったそう。
最終話
兵士たちが韓国を思い出し
夢を語る姿を見て
「早く一つになって欲しいという
南北の気持ちを代弁してくれたような作品だった」と
自身の夢と重ねた。
イ監督は
「世界でも珍しい分断国家を舞台に、その厳しい現実をラブ・ストーリーとしてドラマチックに描くことで解きほぐす、考えてみればそんなこと韓国ぐらいでしか出来ませんよね?」
またキム・ジュソクは
「人の心を伝えるのにエンタメほど威力のあるものはないと思います、南北が未だ敵対していますが、人民には何の罪も無い。今後もこのようなドラマが沢山出てきて欲しい」
ソンイェジンさんは
「ジョンヒョクの愛によってセリが心を開いて温かく成熟した人間に変化していきますよね。愛の力は人を変える、ということをきちんと演じたかった。」
番組の最後は
【愛は分断を超える、思想や文化が違っても、対立以外の道がきっとあるはず。そう信じて……】
そして昨日飛び込んで来たのが
「愛の不時着」が
2021年の
ケーブルテレビアワードの
VOD賞を2年連続で受賞したそうです。
私の夢の1つは
もっと沢山の人に
このドラマを観てもらって
イェジンさんも口にした
「愛の力は人を変える」という
事実を確認して頂きたいです。
ですからこれからも
推し活を続けていくつもりです。
ヨガを終えて
身体も心もリフレッシュされ
爽やかな気持ちで記事を
書くことが出来て良かったです。
今日もお読みいただきありがとうございました。