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「生活防衛費の貯金」と「自己投資」どちらが大切か?【FIREへの第一歩】

どうも激務パワハラで鬱になりかけるも貯金100万円で人生救われたサラリーマンです。

今回は「生活防衛費の貯金」と「自己投資」、どちらが優先か?というテーマを考えてみようと思います。

SNSなどでよく見られるテーマですが、一度限界まで追い込まれて鬱になりかけた者としての一意見を書いていきたいと思います。


結論:まずは生活防衛費の貯金を確保し、その後で経験への自己投資へ

まず結論として、私は「生活防衛費の貯金」優先派です。

生活防衛費と経験への投資、この2つはお金の使い方としてとても大事な考え方です。でも、どちらを先に優先するべきか迷う人も多いでしょう。結論から言うと、まずは「生活防衛費」をしっかり貯めることが最優先です。そして、それがしっかりと貯まったら、次に「経験への投資」を考えましょう。

もちろん防衛も行き過ぎれば徐々に効果は下がりますが、まずは自己防衛・ディフェンス力の強化が、資産を作る初期段階では優先するべきだと思います。

界隈ではよく、「挑戦しろ」「リスクをとれ」「若いうちは自己投資」など、少額の貯金なんか意味がなく、どんどん自己投資としてお金を使うべきという意見もよく見かけます。
基本的には賛成の意見ですが、「何にどれだけ投資するべきかの解像度が低い内容の場合」、個人的にはちょっと雑な意見ではないかと感じております。

一例ですが、時計やスーツなど高価な装飾品をそろえることが自己投資だという話を、一部のサラリーマン界隈で耳にすることがありますが、これは個人的にはあまり同意できない内容です。

また非常に投資効果の高い「経験に投資するような自己投資」であっても、自己防衛を無視した特攻のような投資姿勢は、一度潰れかけた側の人間からすると、万人に適した考え方ではないと感じています。(もちろんそれで成功した人たちがたくさん居るのも事実だと思います)

生活防衛費とは?

生活防衛費とは、突然のトラブルに備えるためのお金のことです。

たとえば、急に病気になって働けなくなったり、会社を辞めることになったとき、生活を守るためのお金が必要です。この生活防衛費があれば、焦らずに次の仕事を探したり、健康を取り戻す時間を持つことができます。

たとえば、家賃や食費、光熱費など、1か月にかかる基本的な生活費が20万円だとしたら、できれば6か月分や1年分の生活費(120万円~240万円)を貯めておくことがおすすめです。(普段の生活費がもっと低ければ、貯めるお金ももっと少なくても問題ありません)

このお金があれば、突然のトラブルが起きても、すぐに困ることはありません。

具体例:失敗したときの生活防衛費の大切さ

例えば、ある日突然会社を辞めなければならなくなった場合を考えてみましょう。
もし生活防衛費がしっかりと貯まっていれば、焦って次の仕事を探す必要はありません。
じっくりと自分に合った新しい仕事を見つけたり、転職のために必要なスキルを身につける時間も作れます。

反対に、生活防衛費がなければ、次の収入がない状態で不安が募り、急いで次の仕事を決めなければならなくなります。
それでは、理想的な転職ができないかもしれません。

生活防衛費を優先する理由

なぜ、まず生活防衛費を優先すべきかというと、生活の基盤が安定していない状態で投資や新しい経験にお金を使うと、予期しないトラブルに対応できないからです。

たとえば、何か新しいことを始めたくても、もしも途中で資金が足りなくなってしまったら、続けることが難しくなります。あるいは、家賃が払えなくなったり、病気のときに医療費が足りない、という事態に陥るかもしれません。
こうしたことが起きると、結局はその場しのぎでお金を工面するしかなくなり、長期的な成長を見込んで投資したものが無駄になってしまうこともあります。

生活防衛費があれば、心の余裕も生まれ、冷静な判断ができるようになります。その上で、自分が本当にやりたいこと、成長したいことに向けて、落ち着いてお金を使うことができるのです。

生活防衛費を確保していない場合、突然のトラブルが起きると、借金やローンを組むことになる可能性が高くなります。
金利の高いクレジットカードローンや消費者金融からお金を借りると、返済が困難になり、さらに家計を圧迫することになります。
こうした悪循環に陥らないためにも、まずは生活防衛費をしっかりと貯めることが、経済的な安定を維持するために重要です。

さらに、生活防衛費がないと精神的な負担も大きくなります。お金の不安はストレスの大きな原因となり、健康にも悪影響を与えることがあります。

逆に、生活防衛費があることで、安心感を持ちながら日々の生活や仕事に取り組むことができ、前向きな気持ちで人生を過ごすことができます。

次に経験への投資

生活防衛費がしっかりと確保できたら、次に「経験への投資」に目を向けることが大切です。経験への投資とは、自分自身を成長させ、「自分の収入をさらに増やし」たり、新しい経験を通して「人生を豊かにする」ためにお金を使うことです。
たとえば、新しい資格を取得するための勉強にお金を使ったり、スキルアップのためにセミナーに参加することがこれにあたります。これらの投資は、将来的に自分の収入を増やしたり、より良い仕事に就くための大きな力になります。

具体的な例として、英語を学びたい人がいるとします。生活防衛費が十分に貯まっている状態なら、英会話スクールや留学にお金を使うことで、自分のスキルを磨くことができます。
これは、将来仕事の幅を広げたり、収入を上げるための重要な一歩です。

しかし、もし生活防衛費がなければ、途中で学費が払えなくなったり、英語の勉強を続けられなくなるかもしれません。

このように、まずは生活防衛費を貯めることが最優先です。それがしっかりとできたら、次に経験への投資に目を向け、将来の自分を成長させるためにお金を使うことが理想的な順番だと考えます。

生活防衛費を効率的に貯める方法と実践例

生活防衛費を効率的に貯めるためには、計画的な貯金と無駄を省く節約が欠かせません。しかし、日々の生活の中でお金を貯めるのは簡単なことではありません。
ここでは、実際に生活防衛費を確保するための具体的な「貯金方法」と「節約術」を紹介し、無理なくお金を貯めるステップを解説します。

貯金を習慣にする方法

生活防衛費を貯める第一歩は、貯金を「習慣化」することです。毎月一定額を貯金に回すことで、無理なく少しずつお金を積み立てることができます。

ここで重要なのは、収入が入るタイミングで自動的に貯金できる仕組みを作ることです。たとえば、給料が振り込まれた日に自動的に決まった額が貯蓄用口座に移動する「自動積立」を設定すると、意識せずに貯金が進みます。

具体的には、月収の20%を目標にしてみましょう。(因みに私は最初の頃は40%を目標にしていました)
たとえば、月収が30万円なら、そのうち6万円を毎月の貯金として自動的に積み立てると、1年で72万円貯まります。
これを続けることで、確実に生活防衛費が貯まっていきます。

多くの人は「使った後に余ったお金を貯めよう」と考えますが、これでは貯金が難しくなります。生活費を先に使ってしまうと、どうしても無駄な支出が出やすく、結果的に貯金が後回しになってしまうのです。

先取り貯金なら、まず貯金額を確保してから残りのお金で生活するため、無駄遣いを防ぎやすくなります。

支出を見直す節約術

生活防衛費を効率的に貯めるためには、支出を見直して無駄を減らす「節約術」が重要です。まずは、毎月の固定費から見直しましょう。固定費とは、毎月必ずかかる費用のことで、たとえば家賃、光熱費、通信費などがあります。これらの固定費を削減することで、無理なく支出を減らすことができます。

  • 通信費の見直し:スマートフォンのプランを見直すことで、毎月数千円節約できることがあります。格安SIMやWi-Fiの利用も検討してみましょう。

  • 光熱費の節約:電気やガスのプランをより安いものに変更したり、家電の使い方を工夫することで光熱費を抑えることが可能です。電力自由化の制度を活用し、自分に合ったプランに切り替えるのも効果的です。

  • 家賃の節約:固定費削減の中で最も効果が高いものです。生活防衛費を貯める段階では、家賃は必要最小限に抑えるように意識しましょう。

変動費を減らす工夫

固定費の見直しに加え、日々の変動費も管理しましょう。変動費とは、食費や娯楽費、雑費など、毎月金額が変わる支出のことです。たとえば、外食やコンビニでの買い物を減らし、自炊を増やすことで大幅な節約が可能です。また、スーパーでの買い物はセールやポイントをうまく活用し、計画的にまとめ買いをすることで、無駄な出費を防ぐことができます。

具体的な節約術としては、家計簿アプリを活用して支出を細かく記録し、自分がどこでお金を使っているのかを把握することが大切です。これにより、無意識のうちにしていた無駄遣いを見つけ、改善することができます。

目標を設定してモチベーションを維持する

最後に、生活防衛費を効率的に貯めるためには、具体的な目標を設定することが大切です。たとえば、「6か月分の生活費を貯める」という明確な目標を立てると、モチベーションを維持しやすくなります。

目標額が大きすぎると感じた場合は、3か月分の生活費や50万円、100万円といった小さな目標を設定し、段階的に達成していくのも効果的です。

目標がはっきりしていると、日々の節約や貯金の成果が見えやすくなり、達成感も感じやすくなります。小さな成功を積み重ねることで、貯金が楽しくなり、さらに節約や貯金に意欲的に取り組めるようになります。

ここまで生活防衛費について書いてきましたが、ここからは経験への投資・自己投資についても考えていきます。

経験への投資とは?その意味と種類

経験への投資とは、未来の自分に価値をもたらすために、時間やお金を使って新たなスキルや知識、体験を得ることを指します。
これは一般的な「投資」とは異なり、株や不動産などの資産にお金を注ぎ込むのではなく、自分自身の成長や可能性に資源を注ぎ込むものです。

経験への投資は、長期的に見て、キャリアや人生の質を向上させる効果が期待できる重要なアプローチです。

経験投資の意義

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