マガジンのカバー画像

幸福日和

107
日常を豊かに過ごすサプリ集。何げない日常を、違う視点で眺めてみると、そこには全く新しい景色が広がります。毎日を特別な日々に。
運営しているクリエイター

#イラスト

幸福日和 #103「一日を繋いでゆくこと」

世界は今日も繋がっている。 先日、そう感じた出来事がありました。 この孤島から、遥か北欧…

幸福日和 #102「巡りゆくもの」

先日は孤島を離れて、 親族の最期の時を送りとどけてきました。 葬儀を終え、火葬場での収骨…

幸福日和 #101「異なる場所から」

僕がこの孤島に来る数年前、 世界各国を放浪していた時のこと。 せっかくウクライナまで来た…

幸福日和 #099「価値の交差点で」

人は自分の価値観だけを頼りに生きているようで、 実は多くの人びとの価値観に 影響を受けなが…

幸福日和 #098「毎朝の数分」

日本での仕事に一区切りをつけ、 世界各国を放浪していた頃のこと。 僕は滞在先のどの国でも…

幸福日和 #095「言葉のアルバム」

人には誰にでも 「お気に入りのコレクション」なるものが あるのだと思う。 それはたとえばモ…

幸福日和 #090「その後ろ側に」

数年前。 ミラノで出会った靴職人との出会いを 思い出していました。 数々のルネサンス時代の遺産に触れ、 圧倒されながら、僕は石畳の街中を 疲れた足取りでトボトボと歩いていたんです。 そんな時、 露店で靴の修理をしていた職人さんが 「靴を見せてごらん」と気遣ってくれたんですね。 柔らかい布でささっと、 靴の表面を磨いてくれたかと思うと、 こちらから頼んでもいないのに、 靴底を丁寧に張り直してくれたんです。 「靴は底が肝心なんだよ」 「見えない場所にその人の生き方が現れ

幸福日和 #089「自分だけの公式を」

先日、数学者・カルダノさんを取り上げて、 「虚数」という日常生活に役立たない数字が 難解な…

幸福日和 #087「道草からの眺め」

こうして孤島で生活をしている僕は、 働いてもいないし、世間から見れば、 完全に「脱線した人…

幸福日和 #086「命のしずく」

この孤島にいると、 時々時間という概念がわからなくなることがあります。 今のようで過去で…

幸福日和 #084「想定外を受け入れて」

「こんなはずではなかった」 昔はそんなことばかり考えていた気がします。 思わぬ病を患い、…

幸福日和 #081「特別なひとつ」

今の世の中は、 たくさんの物や情報で溢れているけれど、 不思議なことに「特別なもの」という…

幸福日和 #080「土台を確かめる」

孤島生活をしながらも、 世の中とは繋がっていたい。 だからこそ、日本のニュースやテレビ番…

幸福日和 #079「今日に彩りを添えて」

今日はどんな色とともに 一日を過ごそうか。 昔からそんなことを考える習慣がありました。 例えば、毎日の服の色。 僕は自分の好みというよりは、 その時の感情を調整するすべとして、 洋服の色や柄を選んでいた気がします。 気持ちが暗いときには、 落ち着いたジャケットの中に 明るい柄のシャツを差し込んで心に彩りを加え、 仕事で追い込まれて心が高ぶるような時には、 やさしい色のインナーを着ては 密かに心を落ちつかせる。 雨の日が続く梅雨の時期。 傘を選ぶのでさえも色彩には気を