大竹文雄
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感染症対策に経済学?
「SDGs@HANDAI2022」の講演を公開します。
・実施日/場所:2022年7月25日(月)@大阪大学会館
・講演者:大竹文雄 特任教授(大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER))
2020年5月25日基本的対処方針諮問委員会
私が初めてこの委員会に参加した時の発言内容です。
○大竹構成員 私は小林構成員の提案に補足したいのですけれども、やはり今回の問題で一番大きかったのはボトルネックとなった医療提供体制、それから、クラスター対策の余力というものが大きかったわけです。ですから、次回、緊急事態宣言を出さなくて済むような状況にするためには、やはり医療提供体制、クラスター対策、それから、検査のレベルを上げることでかなり頑健な
新型コロナウイルス感染症対応記録
日本公衆衛生協会から尾身茂・脇田隆治監修、正林督章編集「新型コロナウイルス感染症対応記録」がまとめられました。リンク先からpdfでダウンロードできます。なお、第5波終了時点までで、オミクロン株が中心になった第6波以降の状況については触れられていません。
私は「行動制限中心の感染対策に偏った新型コロナ対策」というコラムを寄稿しました。
2023.2.10第32回基本的対処方針分科会
2月10日に基本的対処方針分科会が開催されマスク着用の記述の変更について議論しました。
私の発言内容はつぎのとおりです。
大竹です。基本的対処方針の感染防止策のうち、マスク着用の考え方に、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本と」するという文言が入ったことは評価したいと思います。
ただし、1月27日の感染症部会では、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
2023.1.27 新型コロナウイルス対策分科会・基本的対処方針分科会
2023.1.27日の午前中に感染症部会が開催されて、新型コロナウイルス感染症は5類に分類すべきという判断を示しました。午後からそれを受けて新型コロナウイルス対策分科会と基本的対処方針分科会が合同開催されました。本日の私の発言内容です。
基本的対処方針の変更に賛成ですが、本日の感染症部会の文章の趣旨をどこかに入れていただきたいと思います。その上で質問があります。
資料3の基本的対処方針の4ペー
2022.12.9 新型コロナウイルス感染症対策分科会の意見書と発言内容
第21回新型コロナウイルス感染症対策分科会での意見書
新型コロナウイルス感染症のデータに関する意見書
大竹文雄・小林慶一郎
1.新型コロナウイルス感染症の病状の程度に関するデータについての政府回答
第20回(令和4年11月11日)新型コロナウイルス感染症対策分科会および第30回(令和4年11月24日)基本的対処方針分科会で、私たちは新型コロナウイルス感染症の病状の程度に関するデータが基本
2022年11月24日新型インフルエンザ等対策推進会議基本的対処方針分科会の政府提案への意見書
基本的対処方針の変更案について意見書を提出基本的対処方針の変更に関する政府提案への意見書
2022年11月24日
大竹文雄・小林慶一郎
1. オミクロン株の重症化・死亡リスクを最新のデータに変更すべき
今回の基本的対処方針の変更案では、新型コロナウイルス感染症の重症化・死亡リスクに関する記述が第6波の2022年3月から4月に診断された人のデータを用いたものであり、第7波の状況が反映されていない
2022年11月11日の新型コロナウイルス感染症対策分科会での発言
意見書の内容
第8波対策について
大竹文雄・小林慶一郎
1.オミクロン株は行動制限を必要とする感染症か
新型コロナウイルス感染症の第8波の発生で、季節性インフルエンザと同時流行した場合に行動制限を課することが本分科会で検討されている。しかし、行動制限という私権制限をする前提が第8波で想定されているオミクロン株では満たされていない可能性が高い。
新型コロナウイルス感染症が、新型
2022年9月16日新型コロナウイルス感染症対策分科会での発言
特別な疾病としての位置付けをいつまで続けるのか
大竹です。私のコメントは、現在のような新型コロナを特別な疾病として位置付ける政策をいつまで続けるのかを検討すべきではないか、というものです。資料1の最後のページ(11ページ)にあるように、第7波では第6波以上に新型コロナの重症化率と死亡率が減少しています。しかも、死因が直接新型コロナでないものが5割になっています。
参考資料11の基本的対処方針の
2022年9月8日基本的対処方針分科会
基本的対処方針分科会での発言内容
大竹です。感染者の自宅療養期間の短縮,その間の外出等を中心とした基本的対処方針改定の政府案に賛成します。
コメントが3点あります。
第1に、陽性者の自宅療養期間の見直しについてです。17ページに「オミクロン株については、若者の重症化リスクは低く、大部分の人は感染しても軽症で入院することはなく、一方で、高齢者のリスクは引き続き高い。このようなウイルスの特性を踏まえ
2022年7月14日新型コロナウイルス感染症対策分科会意見書と発言内容
7月14日の新型コロナウイルス感染症対策分科会に意見書を小林慶一郎構成員と共同で提出し、その内容を、東洋経済オンラインで公開しました。
当日の会議での発言内容です。この日の会議を受けて、資料1は原案から修正されました。資料1の「第7波に向けた緊急提言」の最終版は、こちらです。
「資料1の第7波に向けた緊急提言に賛成します。特に、4ページにあるように国からの強制力をもった行動制限を用いるのではな
新型コロナ対策分科会で政策の選択肢が提示されました
2022年4月27日の新型コロナ対策分科会では、「大型連休における感染拡大の防止について」という政府からの呼びかけの案と「今後の感染拡大時の対策についての論点」という政策の選択肢の分科会からの提案について議論されました。私の発言内容はつぎのとおりです。
「大型連休における感染拡大の防止について」へのコメント
感染拡大を抑えたいというのは共通の思いですが、重症化リスクが高い高齢者のワクチンの3回
2022年4月8日新型コロナ対策分科会での発言
4月8日の新型コロナ対策分科会では、「感染再拡大防止に係る国民へのメッセージについて」と「今後の感染拡大時の対応の考え方について」議論されました。
私の発言内容は次のとおりです。
呼びかけメッセージへのコメント
資料1の呼びかけメッセージについてのコメントです。私はこの国民の皆様へのメッセージについては修正すべき点がいくつかあると思います。特に、ワクチン接種の呼びかけ以外の部分、つまり(3)
まん延防止等重点措置終了に関する意見
3月17日の第26回基本的対処方針分科会で、まん延防止等重点措置の終了に関する政府案に関する議論が行われました。私の本日の発言内容を紹介します。
第26回基本的対処方針分科会(3月17日開催)における発言
大竹です。重点措置の終了という政府案に賛成します。ただし、今後の重点措置を解除した後、今までの流行の季節的変動を考えても再拡大の可能性は高いと思います。その際、再度、重点措置を適用すべきかど