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詩集

21
歌詞、詩、日記、そのようなもの。いつか歌にできたらなという気持ちで書いたものです。無断転載や無断使用・引用等はお控えください。
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記事一覧

〈作詞〉『なにかの寿命』

〈作詞〉『なにかの寿命』

[なにかの寿命]:Arikawa

トレモロが鳴る
符号のとおり

あなたの生きる
カルマのように

生きるに必要なものなど
皆たいして変わりない

トレモロが鳴る
符号のとおり

あなたの生きる
支えのように

ここに見えるものほど
本当なのか分からない

トレモロは止む
前触れもなく

トレモロは止む
符号のとおり

〈作詞〉『また秋が』

〈作詞〉『また秋が』

[また秋が]:Arikawa

いなかったと思う
ここには

いやどこにも
いなかった

自覚するに
生きてはいなかった
生きた心地がしなかった

震えているんだろう
信じるなんて
怖すぎるもんな

懐かしい 花の香り
また秋が、

思い出を忘れたいことで
頭がいっぱいの
たいそう壊れた年月

まだ人を愛せる
そんな気がするか

思い出を忘れたいことで
頭がいっぱいの
たいそうふざけた年月

また

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#作詞 #作詞依頼 #オリジナル曲 #著作権譲渡

〈作詞〉『sukui-motomeru』

〈作詞〉『sukui-motomeru』

[sukui-motomeru]:Arikawa

ああなにか
これがなにか
わかったような気がする

また君は君を裁いて
わけがわからなくなって
そのすべて すべてを
宙に投げて走りたくなる

この世をどう認識すれば
幸せになれるのだろうな

本当に困った世界を
どうすればかろうじて生きられる

ああ今わかった
これが
救いを求めるということか

〈作詞〉『このガラスの水滴のように』

〈作詞〉『このガラスの水滴のように』

[このガラスの水滴のように]:Arikawa

このガラスの水滴のように
触れずとも
自然に 落ちていけ

このレモンの黄色のように
褪せれども
普通に 生きていけ

この手紙の温度のように
冷めれども
変わらず そのままで

〈作詞〉『むずかしいこと』

〈作詞〉『むずかしいこと』

[むずかしいこと]:Arikawa

私たちに
難しさはなかっただろう

複雑も知らず
かと言って単純も知らなかった

ただひたすらに
今のみがあった

これでいいのかな、と
問いはじめればもう大人で

あらゆる世界が混線するのを
ぼーっと眺めながら

知らない位置に戻るのが
こんなにも難しいと知るんだ

〈作詞〉『緑のにおい』

〈作詞〉『緑のにおい』

[緑のにおい]:Arikawa

私たちはなぜ
緑のにおいを
緑のにおいだと知っている

記憶は思考と言うならば
懐かしさとは何だろう

君が居たことが当たり前の
心細さとは何だろう

教わらずとも頭を垂れる
尊さとはなんだろう

窓を開けると 夏の風
もうすぐ8月のきらめき
鼻をかすめる 緑のにおい

〈作詞〉『熱と香』

〈作詞〉『熱と香』

[熱と香]:Arikawa

時をとめる 針と糸

重きを知らぬ 静と動

頬をかすむ 熱と香(こう)

風に数う 三と四と

夏に揺れる 賛と美と

辿り着けない焦燥と
それを忘れる一瞬と

眠れぬほどの勝敗を
越え得た場所に微笑みを

いくつの夜を信じては
その手に握る輝きを

〈作詞〉『smoke』

〈作詞〉『smoke』

[smoke]:Arikawa

言葉の成すこと限りある
ただ解りたい 得たい高揚

私を隠せ 藍のジャケット
君を見せて 宵の賭け事

不束な鼓動 騒ぐ星の夜
ふたつの灯籠 落とす影の様

また遡る 読めぬ愛想
そこはかとなく 募る焦燥

あくまで静かにすすむ程
目立ちたがるこの脆い感情

〈作詞〉『カゲロウと子リス』

〈作詞〉『カゲロウと子リス』

[カゲロウと子リス]:Arikawa

反射して子リス
こそこそ鳴いた

謳歌して子リス
丸太を飛んだ

集まって子リス
背を並べた

仲良しの子リス
また輪になった

8月は暑く
また木に潜る

陽炎のゆらめき
眺めて笑う

〈作詞〉『loop』

〈作詞〉『loop』

[loop]:Arikawa

道標をわざと失くすような
思考にメスを入れるような
破壊の快感はもうやめだ

作り物に気づくように
探し物を忘れるように
手品のトランプをめくるように

単純を悟っては
数秒後には星屑の中にいる私は

参るほど遅い歩みで
深夜2時までループに浸る
#私譚 #日記 #深夜のつぶやき

〈作詞〉『人;透の地』

〈作詞〉『人;透の地』

[人;透の地]:Arikawa

ただ一(いち)の 透の地に
ただ湧き起こり 生まれつく
意味や名を剥ぎ取れば
ただ一に戻るのみ

早々に 違いなく
足元に 枯れえたる
明日さえ 怖くなる
闇雲に 叫びたる

雪融けは 遠くなる
信ずれば 咲き誇る
この水は とめどなく
運命を 奏でたる

〈作詞〉『再会』

〈作詞〉『再会』

[再会]:Arikawa

君にも 君にも
出逢う前の私に戻る
此処が心地良いんだ

何も知らず 背中の上
木漏れ日が解ける
初めて見る色 眺めてた

君にも 君にも
出逢う前の私に戻る
此処が心地良いんだ

電話の音 悲しげな顔
庭の金木犀
それが遣る瀬ないから

今日にも 明日にも
鼓動さえもこの手に戻る
音が絶え間ないから

またきっと逢える
出逢い直せる
あの夏が確かだから

〈作詞〉『true true true』

〈作詞〉『true true true』

[true true true]:Arikawa

思い出したんだ
あなたにおぶわれていたこと
あなたの隙間でテレビを見たこと
米の研ぎ音 三味線の音
長い長い数え唄
愛をすでに知っていたこと

幼い場所
true true true
西の空が晴れならば
しだいにここも晴れること

幼い場所
true true true
そこにいればよかった
そこに戻ればよかったんだ

思い出したんだ
愛を知って

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