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うまくいっているものを手放すことができるか


2025年1月1日(水)朝の6:00になりました。

2025年へようこそ。体調が不良です。

どうも、高倉大希です。




ニコニコしながら、没落しよう。

渋沢財閥が、解体されるときのキーワードです。


ほかの財閥が解体を余儀なくされる中、渋沢財閥には継続の道も残っていました。

それにも関わらず彼らは、自ら解体の道に進みます。


継続の道も残っているのに、ニコニコしながら没落する。

そう簡単にできることでは、ないよなと思います。


いわば彼らは、日本社会、あるいは日本経済を次のステージに持っていくために、あえて自分自身がニコニコと没落する。そして解体によって返り血を浴びて、自分自身の体がバラバラになってしまう解体をあえて引き受ける、ということをやったそうなんですね。

成田悠輔(2022)『壁を乗り越えるのではなく、あえて「ニコニコしながら没落」する』logmi


アニメ化で話題沸騰中の『チ。』にも、近しい話が登場します。

天動説の研究に人生を捧げた、ピャスト伯のエピソードです。


長い時間をかけて研究してきた分、地動説の可能性を認めることができません。

それでも最後は、意地よりも真理が大事だと判断して資料室を明け渡します。


このときのピャスト伯が、まあカッコいい。

そう簡単にできることでは、ないよなと思います。


『自らが間違ってる可能性』を肯定する姿勢が、学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。

魚豊(2021)『チ。第4集』小学館


うまくいっているものほど、手放すのは大変です。

時間をかけてきたものほど、手放すのは大変です。


それでも場合によっては、手放した方がよいこともある。

そんな事実を、渋沢財閥とピャスト伯が教えてくれました。


自分のことだけを考えるなら、手放さない道に進むことも可能です。

それにも関わらず、損を被ってでも手放す道に進むのです。


「僕らの仕事はね、時には自己否定することなんです」いままで正しいと思ってきたことも、もしかしたら間違っているかもしれない。そもそも、それがほんとうに子どもたちのためになっているのか。自律した子どもを育てることに役立っているのか。常に考え続けることが大事だし、自分自身を否定してみることも重要だと伝えたんですね。

工藤勇一、鴻上尚史(2022)「学校ってなんだ!日本の教育はなぜ息苦しいのか」講談社


自らが間違ってる可能性を、肯定する。

いままで正しいと思ってきたことも、もしかしたら間違っているかもしれない。


うまくいっているものを、手放す。

時間をかけてきたものを、手放す。


これらを実現させるには、ある程度の訓練が必要になりそうです。

2025年は、そんな1年にしたいなと思います。






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高倉大希
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