憧れのドイツ生活はなく、そこにあったのは日々の暮らしの連続と優しいごはん
無謀な私は何かを変えたくて、以前、ドイツに住んだ。
結局、今思えば何も変わらなかったかもしれない。
だって今の私は何をしているのか何がしたいのか、自分でもよく分からないし、実際あれほど好きだったドイツ語も、ここ1年くらい休止中というか勉強しても成果が見えていないし。
それでも私は確かにあのときドイツに居た。住んでいた。
貧乏だった私は、渡航後ひどい宿に下宿した。
トイレの電球は切れてたから暗闇で用を足していたし、大家は謎の宗教的メッセージと画像を私に大量に送りつけてくるよ