財布を忘れた日にスタバでラテを飲みながら自分を憂う
今日の私は、現金がない。
キャッシュレス社会ではよくあることだが、
今日の私には、現金が必要だった。
今日は美術館へ行く予定だった。
(正確には入り口までは、行った。)
美術館の入り口でチケットを買うため、
財布を出そうとしたがカバンの中に、財布がなかった。※BGM:買い物しようと街まで出かけたら♪ 財布を♪ 忘れて♪ 陽気なサザエさん~♪)
どうやら家に置いてきたようだ、
でも現代社会はキャッシュレス社会だ。
私は「あ、ではSuicaで支払いますね」と澄ました顔でスマホを出した。
返ってきた答えは
「申し訳ありません、現金払いのみとなっております」だ。
(チケット係の方は『申し訳ありません』と頭を下げてくれたけれど、
無一文で美術館に来る私が申し訳ありません…)
ああ、そうか、現金払いか、現金のみか。
一瞬混乱はしたが、お金を引き出してくればいいだけだ。
「お金、おろしてきますね」と伝え、美術館を出てATMを探そうとした、コンビニでもいいから、現金を引き出さないと。
そして気が付いたのだ、カード一式も忘れたことに。悲劇。※BGM続き:みんなが笑ってる~♪ 子犬も笑ってる♪ ルールルルッル~♪
(私は普段、財布と別にカードケースを持ち歩いている。
「今日はカードは利用しないだろう」と家に置いてきてしまったのだ
…ああなぜ?)
だが私はあきらめない。
『チケットサイトでチケットを購入しコンビニ払いを指定、
コンビニでスマホ決済する』という天才的な方法に気が付いた!
爆速でチケットサイトに登録し、コンビニに行ったが、
この場合はバーコード決済(スマホ決済)が出来ないらしい。
(ここでも「申し訳ありません」と言われた。
いや、申し訳ないのは無一文の私です…)
もう、お手上げだ。。。
取りに帰っても、片道40分、往復80分かかる、
また別の日に行くかね。
ああ、哀しい、悔しい、恥ずかしい、情けない…
寒いが、汗をかいていた。
この気持ちを落ち着かせよう、
近所にスタバがあったはずだ。
そして今、スタバでスマートにSuica決済を済ませ、
(無一文は一切感じさせない顔で払った!)
ラテを口に入れている。
隣ではMacBookを見つめながら、お兄さんがカップを片手に、
「ふぅ」と一息ついて充実したワークライフを送っている。
私たちが飲んでいるものは、もしかしたら同じものかもしれないし、
『私のコーヒー時間』なんてお題はきっと、この隣のお兄さんが投稿した
ほうが、きっとかっこいいと思う。
ああ…なんかラテ苦い、モカにすればよかった…