完璧主義を辞めるコツ
こんにちは、心理カウンセラーのふわりです。
今回は完璧主義になってしまった要因と完璧主義を辞める方法をご紹介したいと思います。
完璧主義は自分を苦しめる
まず、完璧主義は長期的な目線で見ると”自分を苦しめる”ことになります。
完璧主義は素晴らしいことですが、完璧でないときの自分への劣等感とずっと戦うことになります。
完璧主義になるまでの原因
いままでの人生でこのような経験はありませんか?
争いに負けて悔しい思いをした
完璧でなくひどく責められた
到底自分では届かないような目標設定をしている
それが”原体験”になっている可能性が強いです。
原体験は時にトラウマとなり、”恐怖体験”になる場合もあります。
まとめると原因としては、下記が挙げられます。
①幼少期の環境
幼少期の環境は育った環境により、様々だと思います。
「三つ子の魂百まで」といわれるとおり、幼少期に過ごした家庭環境は、子どもの性格に大きな影響を与えると考えられています。
たとえば努力を評価されず、結果や成果のみで評価されるような家庭環境で育った子どもは、ちょっとしたミスにも過敏に反応してしまうといった完璧主義になりやすいです。
②個人の性格
「自尊心が強い」「真面目」「自意識過剰」「承認欲求が強い」「負けず嫌い」「理想が高い」といったもともと持っていた個人的な性格が原因となる場合もあります。
「真面目」
真面目とは、「体調が悪くても手を抜かない」「休憩をとらずに必死に取り組む」「人の助けを借りない」といった性格のこと。つねに愚直に完璧にこなそうとするため、場合によっては、燃え尽き症候群やうつといった神経症に陥る人もいます。
「負けず嫌い」
つねに人と競争し、勝ち負けを気にする人も完璧主義に陥りやすい傾向があります。
負けないためには、つねに物事を完璧に高いレベルで取り組まなければなりません。このようなことから、負けず嫌いが完璧主義にも影響をおよぼすと考えられるようになりました。
「常に褒められ、認められていたい」
常に褒められ、認められていたいという、承認欲求の強さも完璧主義に陥りやすい性格です。他人から認められないと自分自身に価値がないと思い込んでしまう性格は、完全主義になりやすいようです。
このような性格の人は、周囲の人に褒めてもらうため、頑張ってより完璧な状態を維持しようと努めます。
③トラウマ
トラウマとは、”精神的外傷”のことを指します。完璧主義になってしまう人のなかには過去、「自分の失敗を人に笑われた」「自分の行動を馬鹿にされた」といった経験をした人もいます。
そのため、「人前で二度と失敗したくない」という思いが強まり自分を追い込んで完璧主義になってしまうのです。
完璧主義の治し方
①自分のできることから考える
「物事を完璧に仕上げるために何が足りないか」を考えるより、「現在できていることは何か」を考えるのです。未完成、未熟な部分に焦点を当てず、自分ができたことをポジティブに認めていくと完璧主義を改めていけます。
②物事の細部から目を離し、目的を意識する
完璧主義の人は、失敗を気にするあまり細部に意識が向いて大局を見失うときがあります。最終的なゴールや目的を再確認すると、完璧主義を脱していけるでしょう。また、ゴールや目的の質について大局的な視点を持つのも重要です。
③物事の優先順位をつける
緊急性や重要性が高いものから取り掛かる習慣をつけるとよいでしょう。最初は難しいかもしれません。しかし期間を区切ってタスク管理をすればできるようになっていきます。また予定通りにいかなかったら、修正も可能です。
④あらゆる角度から自分を客観的に見る
自分の基準や価値観、行動が、一般的・会社・周囲の基準と比較してどうなのか、客観的に見つめ直します。そうすれば自分が目指したものは、過剰な目標・達成困難な基準であると認識できるからです。
⑤合格点を設ける
完璧主義の人は、ミスを認めず高い理想を掲げる傾向にあります。しかし誰でもミスはするもの。「このくらいできれば合格」といった意識を持てば、際限なく理想を追い求めることも減るでしょう。
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