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超・箇条書き "魅力的に伝える"|本要約#人を動かす #まさに最強のスキル

今日は、”箇条書き”に関する書籍をご紹介します。
ズバリ『超・箇条書き』という本です。なんともストレートですね(笑)
コンサルタントにおいてはこの箇条書きというものは、もはや伝家の宝刀。

”忙しく、時間がない中で最善の伝え方”を追求したものこそが、箇条書きなのです。よく「コンサルは要点を3つにまとめる」と言われることがありますが、これは”3つ”ということにポイントがあるのではなく、できる限り短く、そして相手に印象付けるように伝えることを意識した結果なのです。


なぜ箇条書きが大事?

いきなりですが、以下の2つの文章を読んでどちらが理解しやすいでしょうか?

  1. ベタ書きの文章

    • チェーン店の牛丼は安くい。そのため、お金のない学生でも気軽に入ることができる。さらに、提供スピードが驚くほど速く注文してから2〜3分でテーブルに並べられる。極め付けは、味のクオリティだ!リピーターの多さが、その証明にならないだろうか!?

  2. 箇条書きの文章

    • チェーンの牛丼の魅力は3つ

      • 安い

      • 速い

      • 美味い

恐らく、後者かと思います。ただし、状況によってべた書きと箇条書きを使い分ける必要はあるので要注意です。

古来より、日本では”伝わり過ぎる”ことを恐れ、なるべく曖昧に遠回しに表現することを好んできました。その結果、日本語は英語などの言語と比べると、回りくどい表現や文章が多く存在しているのです。

ただし、今の時代はインターネットが普及し、誰でもいつでも簡単に膨大にアクセスできるようになったため、「いかに大量の情報を処理するか」という技術に焦点が当たってきているように思います。
よって、長く伝えることは求められなくなっており、(ネットで検索すればたくさん出てきますもんね)これからは「いかに短く、魅力的に伝えるか」が重要ななのです。そんな新たな時代において、「箇条書き」は最強のサバイバルスキルと言えます。

箇条書きで意識するべきこと

1st. 構造化(structure)

1つ目の技術は、構造化です。構造化のミソは、相手が全体像を一瞬で理解できるようにすること。なんでもかんでも箇条書きされていれば良いという訳ではなく、整理されている必要があります。

構造化のコツは”全体像の枠を作る””レベル感をそろえること”です。

  1. 全体像の枠を作る

    • 1つ目の全体像をつくるというのは、大きな枠組みを考えるということ。自分が何を伝えたいのか?をハッキリさせ、全体像をクリアにする。この時点では、2点なのか3点なのかは分からなくてもよい

      • 全体像を伝える構文例

        • 伝えたいことは3点ある。1つ目は~

        • 大きく3つに分類できる。1つ目は~

        • 理由は2つだ。1つ目は~

  2. レベル感をそろえる

    • 次に、列挙した箇条書きの中から、似ているものを1つにまとめ、階層構造として同じ粒度のものか自問自答していく

      • 揃えるためのフレームワーク

        • 品詞が同じもの(自動詞or他動詞、名詞と動詞など)

        • 同じ分類になるもの(いぬと猫は哺乳類)

        • 時間軸が同じもの(エジソンもダーウィンも昔の人)など

2nd. 物語化(storyline)

2つ目の技術は、物語化です。物語化のミソは、相手が関心をもって最後まで読み切れるようにすること。ただ、箇条書きでは、人を動かすという目標にたどり着かないので、もっと知りたい・聞きたいと人を惹きつける要素が必要なのです。

人を引き付けるには”フックを作ること(=相手の関心を踏まえ、相手がドキっとする仕掛けを用意すること)”が大事です。

  1. イントロでつかむ

    • だいたい飽きっぽい聞き手は最初の話をきいて詰まらないと思えば聞いてくれない。結局は相手が関心を持っていることに答えればよいのである。何かに質問された場合、まずは結論から述べること。質問されていなくても、伝えたいことを簡潔に伝えることで、読者はその続きを知りたいと思わせることができる。

  2. 不要な情報を入れない

    • つぎに大事なのが、不要な情報を取り除くことである。よくMECEという言葉にとらわれ過ぎて、もれなくダブりなくすべてを話そうとする人がいる。特に全体像を伝えるうえでは重要なのだが、相手に不要な情報まで伝えるのはかえって逆効果であることを覚えておこう。臨機応変に使い分けるとよい

  3. 固有名詞でイメージを沸かせる

    • 最後は、固有名詞をつかうこと。本書では少し難しく書いてあるが、要するに曖昧な表現をつかわずに具体的な表現を使うことだと思う。「なるべく早く」「なるべくきれいに」「~ぐらい」「~とか」「~らへん」などの表現を日本人は多用しているが、固有名詞をつかって言い切らないと聞き手はわからない。

3rd. メッセージ化(Message)

最後3つ目の技術は、メッセージ化です。メッセージ化のミソは、相手の心に響かせ、行動を起こさせるようにすること。メッセージ化=スタンスをとることだと理解してもらえればよいのです。

  1. 隠れ重言を排除する

    • 隠れ重言とは、当たり前のことを指す。当たり前のことをわざわざ伝えないことで、本当に伝えるべきことのみを届けることができる。文章の中で、重複している表現や当たり前のことを連呼していないかよく振り返ってみてほしい。

  2. スタンスを取る

    • 次に大事なのが、スタンスをとること。特に否定をすることで立場が明確になる。例えばプレゼンで、「A案は~という良い点があって、B案は~という良い点がある」などと長々と伝えても、「結局何が言いたいの?」となるわけだ。最初から「A案は却下と考えている」とスタンスを伝えてくれた方が聞き手は楽なのである。

  3. なるべく数字を使う

    • 最後は、数字を使うである。これは上記の”固有名詞をつかう”とほぼ同じで、「早めに提出する」「多めに印刷しておいて」などの曖昧な表現ではなく、数字を使って伝えることで相手は動きやすくなる。

以上、今日は”箇条書き”についてお伝えしたが、ぜひ箇条書きでメモをすることを心掛けてほしいです。
以下に関連した記事を紹介しておくので、ぜひ読んでみてください!


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