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SIMPLE RULES シンプルな思考|本要約 #決断を速くする #マイルールを作れ

本日は、ドナルド・サル氏の著書『SIMPLE RULES 「仕事が速い人」はここまでシンプルに考える』をご紹介しようと思います。
この本はずばりどんな人にもタメになると思います。あらゆるムダをそぎ落とし、シンプルに物事を考えるためのコツを解説しており、ハーバードやスタンフォードなどの名門学生が普段から使っている手法を身につけることが出来ます。どんなに複雑な問題もシンプルかつ美しく解くことが出来るルールづくりを学んでいきましょう。


Part1:”シンプル”なルールの特徴(4つ)

①ルールの数が少ない

シンプルなルールに必要な1つ目のことは、ルールの数が少ないことです。数が少なくて単純だからこそ、最優先事項に集中できるのです。個人的に、目的1つごとにルールは多くて3つぐらいがちょうど良いと感じています。

例えば、筋トレのマイルールの場合は以下の通り。

  1. トレーニング編:週に3日以上はジムで分割法でトレーニングする

  2. 食事編:一日体重の2倍以上のプロテインを取る

  3. 休養編:筋肉痛が出たらその部位は3日は休ませる

②具体的である

2つ目は、具体的であるということ。複数の目的に対して適用できるような包括的なルールを作ると、上手くいかなくなるため、目的は出来る限り1つに絞り、その目標に合わせた内容に具体化する必要があります。
例えば、大学受験、資格取得、転職の目標のために、「毎日1時間以上は勉強」などとルールを決めても、恐らく効果は薄れますし、何を勉強するのでしょうかね?具体性に欠けて行動できない可能性が高いです。

③カスタマイズできる

3つ目は、カスタマイズができること。シンプルなルールを作ることは、多くの人がうまく変更や修正をして使うことが出来るものといえます。

④柔軟性がある

最後の4つ目は、柔軟性があること。目的をなるべく1つに絞ってつくるとお伝えしましたが、その中であれば状況に応じて臨機応変にアレンジしてもよいのです。例えば、熱があるときはジムに行かなくてよいなど。

Part2:シンプルルールの種類(6つ)

①優先順位ルール

お金や時間に限りがある場合に活用します。目標達成の障害となっている課題を見つけ出す場合には特に有効です。
例:採用の際に、現従業員から紹介されたひとを最優先で雇う 等

②境界線ルール

「やる」か「やらないか」を決める基本的な意思決定ルールです。
いくつかの条件を設けて、当てはまる場合(当てはまらない場合)実行するしないを決定します。
例:モノを買うときは「ほしいと思って3日後にも欲しいと思うか、思わないか」で決める 等

③停止ルール

辞め時(撤退ライン)を見極め、タイミングを決めるときに活用します。辞めるタイミングを決めることが難しいのは、「もしかしら、~できるかもしれない」という希望が生まれてしまうためであり、これを排除するためにあります。
例:個別株式投資で「20%以上損が出たらその株は売却する」等 

④ハウツールール

「何をどうするか」という非常に根本的な部分を決めておくためのルールです。特に困難な状況に置かれたとき、あるいは予期せぬことが起きた時の対処方法として有効です。
例:読者が読み飛ばしそうだとおもった箇所は記事から削る、借金をしそうになったら、半年以上使っていないものを売る 等

⑤コーディネーションルール

集団行動をとるときに活用できるルールです。一人では無理なことを成し遂げるために必要となります。個々がルールに従うと、そこには集団行動が生まれるという原理を利用したルールです。
例:戦争時にナポレオンが言った「砲撃の根が聞こえる方へすすめ」と指示という指示 等

⑥タイミングル―ル

「いつ」やるのかというタイミングに焦点を当てているルールです。ある一定のリズムを作り出す場合にも役立ちます。
例:朝起きたら●●をする、毎週×曜日はトレーニングに行く 等

Part3:シンプルルール作りのコツ(4つ)

最後は、シンプルルールをつくるコツをお伝えしようと思います。

①自身の経験をとことん活用する

1つ目は、自身の経験を活用すること。最も一般的な方法ですが、起きてからすること(モーニングルーティン)、食事で何から食べるか、迷ったときにどちらを買うかなどの行動には人それぞれの価値観が反映されているのです。自身の価値観や経験に基づいてルールをつくるようにしましょう。
他人のルールを勝手に当てはめるよりも、継続しやすいです。

②他者の経験をうまく取り入れる

2つ目は、他者の経験を活用すること。やや矛盾には聞こえますが、自身の経験だけでルールを作るのには限界があります。ダイエットをするときや筋トレをするときに、より専門知識をもった人のやり方をまねるなどはこれに該当します。異なる価値観を持つ人のルールや思考を参考にして、自身のシンプルルールとしてアレンジしてみましょう。

③科学的根拠で補強する

3つ目は、科学的根拠で補強するということ。他者のルールというのは、誰かひとりの実体験に基づきますが、科学的根拠は多くの人に当てはまる一般的な内容であるため、信ぴょう性は高くなります。ただし、妄信するのではなく、自身で確からしさを見極めて判断するようにしましょう。

④話し合いでレベルを上げる

最後の4つ目は、話し合いです。例えば、企業の業績が悪くなって今後の方針を決める場合、一人で決断することはなく、役員や社長らが経営会議で集まって、複数の基準や条件について話し合うはずです。「利益率が~なったら撤退しよう」「売上高が~以下の××事業は撤退しよう」などの意見を収集したうえで、ルールを決めます。このように複数人から上がったルールを昇華して作成する方法もあることを覚えておきましょう。

以上、いかがでしたでしょうか。
ここではあくまでシンプルルールの作り方や特徴についてお伝えをしたのですが、皆さんの日々の生活の中で、お金・運動・購買・勉強・仕事・趣味なんでも良いのですが、シンプルな”マイルール”を作って頂けたら幸いです。それぞれの選択や行動をより迅速かつ後悔のないものにしていきましょう!




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