発酵日記

早朝に英語の先生はじめました。朝5:30から営業中です。

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マガジン

  • アラビア語RTA

    アラビア語の勉強をしていた時の記録です

  • ロマンスはカイロにて

    大学3回生の冬休み。寒さの厳しいアレクサンドリアを脱して、暖かなダハブへの逃避行をした。そこでの出会いと束の間の日常を描く。

  • イスラム教との邂逅

    エジプトに住み、イスラム教に触れる中で考えたことをゆるく書く。厳密な考証は行っておりません。

最近の記事

え!私が英語の先生になるんですか?2

無職が英語講師にジョブチェンジすることを目指す話です。一話はこちらから。 翌日、指定された時間にパソコンを開き試験を受けた。試験官は確かヨーロッパのバルト三国あたりの出身で綺麗な金髪のお姉様だった。冒頭に試験の説明がある。すでに告知されていた通り、生徒のニーズに合わせてデモレッスンをするというものだった。最初にお互いに自己紹介をし、その後生徒が指定した教材を使って文章を読む練習をしたり、自由に英語で会話したりする。 試験官は試験のプロセスをかなり流暢な英語で説明した。どう考

    • えっ、私が英語の先生になるんですか?

      吾輩は無職である。職歴はまだない。 先日友達に誘われてバーで2回だけバイトをした。それ以降はもとのバイトすらしないダメ人間となった。そんな私がこの度一念発起してバイトの試験を受けてみた。 実はバーの手伝いをしてしばらくした後に、「別にバイトは怖いものではないな」と言う思いが芽生えた。バイトをしなくて良い代わりにしっかり勉強しなさいと親から言っていただけているのだが、正直毎日10時間も20時間も勉強できるわけではない。必ず1日のどこかでゴロゴロしている時間はある。それなら、

      • 不確かな眠り

        どうしても夜眠れない日が続くから、睡眠薬を飲むことにした。 眠れないのはしんどい。本当にしんどい。夜になる。布団に入る。目を瞑って今日こそは寝れないかぁと思う。すると、頭の中にやらなきゃいけないことが浮かんでくる。将来のことを考える。バイトのことを考える。明日のことが浮かんでくる。 「そういえば、あそこの電気消したっけ?」 思いついたら布団から出てしまう。また何かを思いつき、気づいたらスマホを触ったり、パソコンを開いている。ようやく布団に入っても、もう完全に眠気が覚めて

        • やっぱ文章を書くことが好きなんだと思います。

          最近Note以外に文章を書く機会が増えた。別にどこに出すわけではない日記やら、自分が今やっていることを整理するための雑文などがそれにあたる。書いていて思うのは、その時間が一番充実しているということだ。 やっぱり文書を書くのは楽しい。私はいつも大体の書きたい内容をイメージしてあとは言葉が出てくるままに書いているだけなので、書く上で考える必要がほとんどない。生成系のAI(全然詳しくないけど)と仕組みはほとんど一緒だと思う。一つの文字を出力してその次の文字を予測する。それを延々と

        マガジン

        • アラビア語RTA
          7本
        • ロマンスはカイロにて
          5本
        • イスラム教との邂逅
          1本

        記事

          結局のところ集中力がないという問題に帰ってくる。

          何かをしてみようと思い立つ。すると大抵、何かしらの要因でつまずく。些細なことがきっかけになることもあるし、ただ単に集中力が続かないこともある。努力が身を結ぶまで辛抱するのはとっても難しい。まず、暴走し続けるシナプスと、弱すぎる短期記憶のせいで、現在地点を容易に見失ってしまう。例えば、やっとの思いで勉強机に向かっても、ふと喉が渇いてキッチンに向かい、目についたカップラーメンを作るためにお湯を沸かし始め、一度リビングに帰ってきて動画を見始め、ふと喉が渇いていたことを思い出してキッ

          結局のところ集中力がないという問題に帰ってくる。

          祭りの季節ですねぇ

          祭りの季節ですねぇ

          祭りの本質

          2年前の夏、思ったことをなんでも書いていい授業があった。毎回の授業の課題は、授業内容をまとめたものと、それに関連する議論を提出するというものだった。私はかっちりとした文章を、今も昔もあまり得意としていないので、エッセイ形式で関連する議論をまとめ、提出していた。すると、講義を担当していた先生が、着眼点がいい、内省が素晴らしい、と褒めてくれた。彼は、 「日々の暮らしの中で思ったことや考えたことがあったら、書き留めておいた方がいい。」 と言ってくださった。私は単純なので褒められ

          祭りの本質

          なぜnoteを書いてるんだろうね

          大学の同期が、なぜみんなはnoteを書いているの?とnoteで問うていたので、自分なりの答えを書けたらいいなと思う。もちろん世界は人間の知覚を遥かに超えるレベルで複雑で、そう簡単に因果を語ることはできない。世の中は一問一答では動いていないのだ。だからここに書くことは(と言うか普段私が書いていること全ては)私の主観において、そして私という人間の限られた見識のもと書かれている。だから今から書く「理由」と、「noteを書くという行為そのもの」には因果関係はない(≒あるかもしれないが

          なぜnoteを書いてるんだろうね

          ヒッピー・コミューンでの暮らし

          現代にヒッピー・コミューンがあるなんて知らなかった。そもそもヒッピーって絶滅したんじゃないかと思っていた。 そんな僕は最近ヒッピー・コミューンで生活している。まあ、コミューンといっても私有財産はあるし、変な思想があるわけではない。ヒッピーの愉快な大人たちが暮らしているだけだ。違法薬物だってない。 私は、普段研究室で論文を書いているだけの、ただの学部生である。偉くて髭の長い昔のおじさんが書いた立派だとされている本を読んで、わかったんだかわかっていないんだかわからないような気

          ヒッピー・コミューンでの暮らし

          自己紹介

          ずっと前からNoteの名前を変えたかった。エジプト留学が終わってもいつまでも「埃及」(エジプト)という名前で書き続けることには抵抗があった。しかしながら、ピンとくる名前がいっこうに浮かばない。 多分変えようと思ってからもうすでに半年が過ぎた今日この頃、ふと、「発酵」という言葉が頭をよぎった。 発酵とはご存知の通り、微生物やらが何かを分解することで、なんだかいい感じになるあれのことである。人間にとって都合がよかったら発酵だし、都合が悪かったら腐敗と呼ばれたりするとどっかで聞

          道標

          思い出なんて、今は、誰にも話したくない。それでも、どこかに書いておきたい。 目の前の状況がさっぱり理解できない。本当に意味がわからない。点と点が全く線を結ばない。何をしていても、何もしていないような気分になってくる。全てのことは風のように体を通り抜けるばかりで、それ以上何も影響を及ぼさない。 どうやら、恩師が亡くなったらしい。 どうしても理解できない。友人から連絡があったが、それを理解することができなかった。本当に、悪趣味な冗談を言う奴だなと思った。腹がたったから電話し

          えっ、私がバーで働くんですか!?完結編

          同居人から突然、「1日だけバーで働かないか?」と言われたぷー太郎の話の続きです。たった1日働いた話を結局一万字程度書いた自分に驚いています。しかしながら、想像以上に長くなった連載もここまで。意味もあんまりよくわからない駄文にお付き合いいただきありがとうございました。冒頭はこちらから。 団体客が帰っても、忙しさはしばらく終わらない。グラスを下げて、洗い、そして磨く作業があるからだ。ほっと一息つく暇もなく手を動かし続けてきた。その反動で、客が帰ると足に疲れが出てきた。普段図書館

          えっ、私がバーで働くんですか!?完結編

          えっ、私がバーで働くんですか!?客来た編②

          同居人から突然、「1日だけバーで働かないか?」と言われたぷー太郎の話の続きです。普段働かなすぎて、全てが新鮮に映った結果、たった1日働いた話でもうすでに6000文字程度書いている自分に驚いています。冒頭はこちらから。 ウェルカムドリンクを運び終え、バーカウンターの中へと戻った。とは言っても洗い物などはまだない。すると、ひと組のお客さんが来た。中年のカップルだか夫婦で、非常にご機嫌だった。ひょっとしたら何かの記念日だったのかもしれない。女性の風貌は小学校一年生の時の担任を思い

          えっ、私がバーで働くんですか!?客来た編②

          えっ、私がバーで働くんですか!?客来た編

          同居人から突然、「1日だけバーで働かないか?」と言われたぷー太郎の話の続きです。冒頭はこちらから。 注文を取らなければならないという事実に戦々恐々としていた。よく考えててみてほしい。アルコールに弱いがために、あまり酒に詳しくもない人間が的確に酒の注文を取ることができるのだろうか。できるわけがない。あゝこんなことなら、もう少し酒について知識があったらよかったのに。 「ないものはない」というのはもはや今日のテーマである。もしかしたら人生を貫く大きなテーマなのかもしれない。才能

          えっ、私がバーで働くんですか!?客来た編

          えっ、私がバーでバイトするんですか!?開店準備編

          同居人から突然、「1日だけバーで働かないか?」と言われたぷー太郎の話の続きです。冒頭はこちらから。 店に入る。あたりを見回す。1度来たことがあったが、改めて見るとその荘厳さに驚いてしまう。さまざまな人間のさまざま人生が交差し、そしてまたそれぞれの生活へと戻っていく。オレンジ色の優しい光と、古い洋画を映し出すブラウン管テレビ、真っ赤でふかふかな回転椅子に、人の思いが詰まったバーカウンター。この場所にほんの少しでも関われるということを嬉しく思った。 同居人は先輩として、何をし

          えっ、私がバーでバイトするんですか!?開店準備編

          えっ、私がバーでバイトするんですか!?

          同居人から、唐突に告げられた。 「明日バイト入れる人知らない?人がいなくてさ。」 同居人のバイト先は、バー。それもオーセンティックバー。一度冷やかしに見に行ったことがあるが、マスターはジャケット、バイトもワイシャツにベスト、蝶ネクタイという出立だった。バーカウンターの後ろの壁には何やら高そうな酒が所狭しと並べられていた。 そんな雰囲気むき出しのバーで急遽1日だけバイトできるような友達を私は一人も知らなかったので、 「うーん。知り合いにはいないかも〜」 と曖昧に返事し

          えっ、私がバーでバイトするんですか!?