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『イタリア、きのこの王様ポルチーニ茸はどうやって食べる?』

10月に入り厳しい暑さから解放された日本列島だと思いますが、こちらイタリアは例年より秋の訪れが早い印象です。日本同様、南北に細長い国土のイタリアは、やはり春や秋に美味しいものが登場します。 イタリアではブドウ、栗、かぼちゃ、ナッツ類、白トリュフ解禁、そしてなんと言っても日本の松茸のように人気なのが『ポルチーニ茸』でしょうか。そしてブドウは果物として食べる物というよりワインやスプマンテのイメージでしょうか。 一方、日本の松茸は焼き、土瓶蒸し、ご飯あたりが王道でしょうか。最近はか

    • 『南イタリア、ナポリの王道ドルチェ、スフォリアテッラはどちらがお好み?』

      イタリアは9月に入って新学年がスタートし、夏休みを終えた人が町に戻りました。9月中旬あたりから北イタリアでは最低気温が10度を下回り、今年は秋のおとずれが早いようです。 季節がいいときに観光したいものですが、日本でも、イタリアでも季節は関係なく年間を通じて人が押し寄せる町がありますね。その中のひとつが南イタリア、カンパーニャ州の州都ナポリです。ナポリと聞いてピッツアを思い浮かべるひともたくさんいると思いますが、ナポリには世界中のひとから愛されるドルチェもいろいろあります。

      • 『ルーブル美術館に”モナ・リザ”はなかった?』

        『パリ2024オリンピック』が開会してから寝不足の方も多いのではないのでしょうか。こちらは時差なしで観戦できるのですが、いろいろと気になって仕事の終盤には集中力を欠く状況です。 さて、そもそもオリンピックとは関係なく世界中の観光客が常に押し寄せるパリですが、パリを訪れたら『ルーブル美術館』に足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。 何しろ『世界最大級の美術館』であり、その収蔵品を見て記憶に焼きつけたい気持ちはとてもよくわかります。 そして、美術に造詣が深くない人でも一度は聞

        • 『イタリアでは自動車整備・修理をどこでする?』

          日本の学校ももう夏休みに入ったと思いますが、こちらは夏休みに入って1か月半が経過しています。以前書きましたが、6月10日ごろから9月10日ごろまで約3か月が夏休みのイタリアです。 そして夏休みの大移動は間もなくはじまります。移動手段の多くは車ですが、お出かけ前に車の点検もきちんとしてトラブルは避けたいものです。 車の故障は夏と冬に多いとよく言われていますが、日本であれば「ディーラー」「大手カー用品店」「町の整備工場」でお願いするのでしょうか。ここイタリアでも似た感じですが、

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          『イタリアの救急隊員は地方公務員ではなかった』

          今年は梅雨入りが遅い日本列島のようですが、こちら北イタリアは、少し前まで肌寒く、夏でもないのに夕立のような雨が降る日が続きました。お天気が定まらないと体調管理も難しいと思います。 さて、今日はできればお世話になりたくないけれど、ケガ、急病時に駆けつけてくれると誰もが安心感を覚える存在の救急隊員についてのお話しです。 日本では救急出動件数が、5.2秒に1回、1年間で国民23人に1人が救急車で搬送されているとデータ発表されています。幸いにも2人に1人が軽症者のようですが、やは

          『イタリアの救急隊員は地方公務員ではなかった』

          『衝撃!イタリア料理はイタリアになかった』

          日本でも大人気のイタリア料理、海外旅行をしていてどこにでもあるレストランのひとつかもしれません。 それだけ、世界中のひとびとから愛され支持されているのでしょう。   皆さまがイメージするイタリア料理とはどのようなものでしょうか。 パスタであれば、トマトソース、カルボナーラ、ボロネーゼソース、ラザニア、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノあたりが王道でしょうか。 また、ナポリピッツア、ミラノ風リゾット、ミネストローネなどを思い浮かべるひとも多いでしょう。 そして食材であれば、パル

          『衝撃!イタリア料理はイタリアになかった』

          『小腹が空いたらトリネーゼは何を食べるのか。~北イタリア・サンドイッチの町~』

          GW真っただ中の日本列島ですが、今年は日本各地、海外出国組と思い思いの場所でお休みを過ごされていると想像します。 また、この時期が繁忙期でいつも以上にお仕事でお忙しくされている方もいると思います。   各地でその土地ならではの料理やお菓子を口にする機会もあると思いますが、とにかく人、ひと、ヒトで混みあっているとサクッと腹の虫を押さえたいこともあると思います。旅行中にあまり食事に時間を取れない場合、トリノらしい軽食として選ばれることが多いのが『サンドイッチ』でしょうか。 「ピザ

          『小腹が空いたらトリネーゼは何を食べるのか。~北イタリア・サンドイッチの町~』

          『イタリア・バリスタに求められる記憶力、スピード、無駄のない動き』

          イタリア人にとり1日のはじまりはエスプレッソコーヒーです。 また、誰かとおしゃべりをしたり、会ったりするきっかけに必ずコーヒーが登場します。 そして、イタリア語で「Prendiamo un caffe」がお決まりのフレーズです。   そこでイタリアのバール(Bar)でのコーヒーの種類をご紹介します。 日本の皆さまの中でコーヒーがあまり得意でない方もこの豊富なバリエーションをご覧になると、バールでのコーヒータイムがより楽しくなるかもしれません。もちろん、ご紹介するものが全てでは

          『イタリア・バリスタに求められる記憶力、スピード、無駄のない動き』

          『ミネストローネは赤くなかった』

          暖冬とは言え、冬には温かい料理が恋しくなりますね。温かい料理を口にすると疲れた体も回復する気がします。 日本では冬に『鍋料理』という、バラエティ豊かな冬の定番メニューがありますが、イタリアで冬に食べる傾向にあるのは、煮込み料理、スープでしょうか。 日本の皆さまにも馴染みがあるイタリアのスープと言えば、『ミネストローネ Minestrone』でしょうか。 このお料理はご存知の方も多いとおり、たくさんの種類のお野菜、豆を入れて作ります。 ちなみに筆者は冷凍版を特売時に購入して冷

          『ミネストローネは赤くなかった』

          『イタリア式 ホワイト・ウィーク ~雪山も全力で楽しむイタリア人~』

          年始からさまざまなニュースがイタリアにも入ってきましたが、皆さまにとり健やかで心穏やかな1年でありますように。今年もどうぞよろしくお願いいたします。   イタリアではクリスマスから間もなく1か月が経ちます。子どもたちの休みは日本の冬休みと変わりませんが、大人は1月2日から日常に戻ります。 ただ、この期間に有給休暇を取得する人が多く、今年は1月7日ごろまで休む人が多かったかもしれません。 イタリアでは1月6日が祭日でもあるため、連休にして雪山に行ったりします。この期間を『セッ

          『イタリア式 ホワイト・ウィーク ~雪山も全力で楽しむイタリア人~』

          『世界三大ナッツとは?~イタリアのドルチェにかかせない~』

          12月08日イタリアは祭日、聖母マリアがイエス・キリストを宿した日とされ、この日からクリスマス期間がスタートし、家庭でもクリスマスツリーが飾られます。 あと2週間ほどで迎えるクリスマスにかかせないのが、ミラノ発祥の『パネットーネ』 や ヴェローナ発祥の 『パンドーロ』 のクリスマス菓子です。それに加えて、秋から冬にかけて口にする機会が増えるのがチョコレートです。また、夜長にはナッツ類を夕飯後に口にしながらのんびり過ごすのもイタリアらしい食卓風景です。 ところで世界三大ナッ

          『世界三大ナッツとは?~イタリアのドルチェにかかせない~』

          『トリノ風カツレツはどんなお料理?』

          この1か月で一気に寒くなった北イタリアですが、気温が下がると食べたくなるお料理も変わりますね。 イタリアであれば煮込み料理を「ストゥファート/Stufato」、牛肉の煮込みは「ブラサート/Brasato」、揚げ物の「カツレツ」でパワーをつけるなら「コトレッタ/Cotoletta」でしょうか。 「コトレッタ」と書いても日本の皆さまにはあまり馴染みがないと思いますが、「ミラノ風カツレツ/Cotoletta alla milanese」と書けばわかりやすいでしょうか。 王道のミ

          『トリノ風カツレツはどんなお料理?』

          『イタリアの祝祭日事情、実は働いているイタリア人?』

          2023年日本では、祝日と振替休日を含めると13日あります。イタリアでは11日、ただしイタリアは日曜日と祝祭日が重なっても振替休日となりません。 【2023年イタリア祝祭日】 ◦   1月1日 元日 Capodanno ◦ 1月6日 エピファニア Epifania ◦ 変動祭日 イースターマンデー Lunedì dell'Angelo または Pasquetta   (イースターが日曜日なのでその翌日月曜日) ◦ 4月25日 解放記念日 Festa della Libera

          『イタリアの祝祭日事情、実は働いているイタリア人?』

          『イタリアでの食事マナーNG? OK? スカルペッタとはなに?』

          日本の皆さまにも人気のイタリア料理、それを誰より愛しているのはやはりイタリア人であり、家族、友だち、多くの人を食卓を囲むことが大好きです。今日はそんなイタリア人が囲む食卓でのお話です。  日本では食事の前に『いただきます。』と言いますが、これにあたる言葉はどの言語にもないと言われており、もちろんイタリア語にもありません。 ただし、イタリアでは食事をはじめる際、『Buon appetito/ブオナペティート』と言い、『さあ、めしあがれ』の意味で、親戚一同が集まる場合はその家の

          『イタリアでの食事マナーNG? OK? スカルペッタとはなに?』

          『ヨーロッパのペットボトルとキャップは一生添い遂げる運命』

          猛暑の日本列島にはおよびませんが、『地中海性気候』と学生時代に筆者が習ったイタリアも厳しい暑さを感じる夏が続いています。それでも、去年の暑さに比べれば、随分と過ごしやすい気がします。 熱中症対策だけではなく、水分補給に欠かせない水、そのほかの飲み物でペットボトルで販売されているものが多いですが、ここ最近でやたら飲みにくい、グラスに注ぎにくくなりました。 理由はすごくシンプル、ペットボトルのキャップを開けると、これまで外れたキャップがボトルから外れないのです。 少し強引に引っ

          『ヨーロッパのペットボトルとキャップは一生添い遂げる運命』

          『イタリアの食べられる世界遺産?』

          年間を通じてイースター、夏休み、クリスマス前に職場の人、友だちと集まって食事をする機会がいつも以上のイタリアですが、ホームパーティを除き、お店選びは至難の業、グールプチャットで日を決め、店を決め、時間、誰が予約するか、個性豊かな(自己主張強め、笑)イタリア人たちと何かを決めるのは大変なのです。 日本に比べてベジタリアン率、ベジタリアンでなくても肉は食べない人率も年々高くなっている気がします。 そこで食べ物の嗜好が合わない場合でも何となく満場一致なのがピッツァの選択肢です。  

          『イタリアの食べられる世界遺産?』