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『世界三大ナッツとは?~イタリアのドルチェにかかせない~』

12月08日イタリアは祭日、聖母マリアがイエス・キリストを宿した日とされ、この日からクリスマス期間がスタートし、家庭でもクリスマスツリーが飾られます。

あと2週間ほどで迎えるクリスマスにかかせないのが、ミラノ発祥の『パネットーネ』ヴェローナ発祥『パンドーロ』 のクリスマス菓子です。それに加えて、秋から冬にかけて口にする機会が増えるのがチョコレートです。また、夜長にはナッツ類を夕飯後に口にしながらのんびり過ごすのもイタリアらしい食卓風景です。

ところで世界三大ナッツをご存知でしょうか。ヘーゼルナッツ、アーモンド、カシューナッツで、イタリアでは殻がついた状態で売られていることも多く、それを専用の殻割り器で割りながら食べます。それと同時に南イタリアではアーモンドを使ったお菓子がたくさんあります。
シチリアマルザパーネサルデーニャアマレッティトスカーナパンフォルテカンパーニャロココ、その他にもお菓子にはアーモンドプードル、アーモンドをたっぷり使ったモノが星の数ほどあると思います。

ヘーゼルナッツとアーモンド


それに対して北イタリア ピエモンテ州は、世界最高峰のヘーゼルナッツの生産地であり、トリノ代名詞とも言えるジャンドゥイオットチョコレートランゲ地方の特産品のほろほとと崩れるヘーゼルナッツケーキ貴婦人の唇モチーフにした丸みがあるビスケットでヘーゼルナッツクリームを挟んだバーチディダーマがあります。
また、世界中で愛されているスプレッドのヌテッラは、ヘーゼルナッツが入っています。意外かもしれませんが、フランスのスキー場でクレープを頼むと必ずあるチョコレートクリームのヌテッラは一番人気です。
ちなみにヘーゼルナッツの圧倒的な生産量はトルコですが、第2位はイタリアなのですよ。カシューナッツは南米特産なので殻付きにお目にかかる機会はありませんが、その他のナッツ類だと、王道のくるみピスタチオイタリアでは人気です。

トリノのサンカルロ広場

イタリアではヘーゼルナッツを使ったチョコレート、スプレッドを目にすることが多いイタリアですが、やはり産地であることが大きく影響しているのでしょう。かつてカカオは特権階級の嗜好品であり、飲み物として提供されていました。飲むチョコレートから食べるチョコレートに形を変え、それが今日へと続いています。ご存知のとおり、それぞれの場所で収穫されたものをチョコレートと組み合わせているのは、カカオ豆は昔から高価なモノだからです。ここピエモンテ州は高価なカカオと地元ならではの大地の恵みであるヘーゼルナッツを組み合わせ、より多くの人にチョコレートのおいしさを伝えたアンバサダーなのかもしれません。また飲むチョコレートの代表 『ビチェリン』、これもまたトリノならではの冬の風物詩のひとつですね。

老舗店のビチェリン

 寒い日が続くと温かいものや甘いものが恋しくなりますが、ホットチョコレートや甘いチョコレートで体も心もあたためられるといいですね。
 
今年もまた1年間 月一投稿の記事をお読みくださり、ありがとうございます。12回の投稿でたくさんお読みいただいた3本をご紹介



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