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管理栄養士が解説!リオナ®錠:貧血と高リン血症に効く薬

おはようございます。
管理栄養士の瀬戸アオイです。

みなさんは毎年、健康診断を受けていますか?
ヘモグロビンの数値が気になったこと、ありますよね。
特に女性はホルモン、生理、妊娠などの影響で貧血になりやすいです。
今回は管理栄養士の私が、実際に貧血で服用している薬について解説します。


リオナ®錠とは

リオナ®錠は、クエン酸第2鉄水和物を主成分とする鉄欠乏性貧血の治療薬です。従来の鉄剤と比べて胃腸障害が少ないのが特徴で、妊婦や透析患者にも使いやすい薬です。

服用方法と効果

リオナ®錠の標準的な服用方法は、1日1回2錠です。
しかし、効果が十分に得られない場合には、医師の指示のもと、1日2回2錠に増えることも。
これにより、より効果的な貧血の改善が期待できます。
リオナ®錠の貧血改善効果は、一般的に使用されている他の鉄剤と同等であることが確認されています。
つまり、従来の鉄剤と同じ程度の効果が得られると考えられます。
そのため、リオナ®錠は鉄欠乏性貧血の治療において、効果的な選択肢の一つとなっています。

注意点

リオナ®錠を服用する際には、いくつか注意点があります。
まず、相互作用に関しては、キノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質、そして甲状腺治療薬との併用に注意が必要です。
これらの薬剤とリオナ®錠を同時に服用すると、それらの薬の効果が減弱する可能性があるため、服用のタイミングを調整するなどの対策が必要となります。
副作用については、最も頻繁に報告されているのが下痢で、約12%の患者さんに見られます。
また、悪心や便秘も2%以上の患者さんで報告されています。
ちなみに、私はこれでした。
妊娠中はホルモンバランスの変化で便秘になりやすいですが、とにかく胸やけとお腹の張りで食事量が減るという悪循環に。
これらの消化器症状は、リオナ®錠の特徴として従来の鉄剤よりも発生頻度が低いとされていますが、完全になくなるわけではありません。
下痢の症状が現れた場合の対処法として、1日の服用量を2錠から1錠に減量すると改善することがあります。
これは状態に応じて医師が判断するので、症状が気になる場合は必ず相談してください。
このように、適切な用量調整により、副作用を軽減しながら治療を継続できる可能性があります。
私も、血液データを観察しながら薬の調整をしてもらいました。
現在はリオナを1カ月ほど服用し、副作用で中止。食事メインへ切り替えましたが、血液検査で貧血(ヘモグロビン9.9)だったので他の鉄剤インクレチンシロップに変更しています。

食事による貧血予防

薬の服用だけでなく、食事療法も大切です。
鉄分とタンパク質が豊富な食品は、貧血予防や改善に有用。
具体的には、牛肉、レバー、赤身魚、あさりなどが効果的です。
これらの食材を使ったレシピとして、レバニラ炒めがおすすめ。
レバーは鉄分が特に豊富で、牛乳に漬けておくことで臭みを抑えられます。
また、かつおのカルパッチョも鉄分補給に適しています。
かつおは鉄分を多く含み、添えられる玉ねぎや水菜にはビタミンCが含まれているため、鉄の吸収を促進します。
ビタミンCを含む食品と一緒に摂取することで、鉄の吸収率が向上します。
緑黄色野菜や果物がビタミンCの良い供給源です。
例えば、キャベツと厚揚げのそぼろあん。
キャベツはビタミンCが豊富で、厚揚げや肉のタンパク質と組み合わせることで鉄分の吸収を促進します。
レンジで簡単に作れるので、ぜひ参考になさってください。


葉酸やビタミンB12を含む食品も貧血予防に役立ちます。
ほうれん草、ブロッコリー、魚介類、チーズなどがこれらの栄養素の良い供給源です。
具体的なレシピとしては、とろつや白いとだらがおすすめ。
白いとだらはビタミンB12が豊富で、いんげんには葉酸が含まれています。

これらのレシピを取り入れることで、鉄分やその他の重要な栄養素を効果的に摂取することができます。

最後に、こちらもおすすめ。
食事が一度に食べられない、料理が面倒。
そんな時にこれ。
おやつ感覚で食べられるので、手軽に栄養補給ができますよ。

個人の健康状態や必要量は異なるため、必要に応じて医師や管理栄養士に相談しましょう。

まとめ

リオナ®錠は貧血対策に有効ですが、適切な服用方法と食事療法の組み合わせが重要です。
副作用や相互作用に注意しながら、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
薬に関して気になる点があれば、必ず医師や薬剤師に相談してください。

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瀬戸アオイ
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