- 運営しているクリエイター
#夏目漱石
【5月研究発表会②】森鴎外『夏目漱石論』から読み解く二大文豪と近代文学の潮流
こんにちは。アインズ1期の たむたむ です。
新年度のスタートから約2か月が過ぎ、怒涛の春学期もそろそろ終わろうとしていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
私はレポートに追われつつ、その現実から逃げるようにこの記事を書いています(世の中、現実逃避ほど楽しいものはありませんよね)。
そんな現実逃避が散見される5月末の某日、アインズでは5月2回目となる研究発表会を行いました。
題して、
軽やかな青春の一ページ -夏目漱石『三四郎』についての随想
【水曜日は文学の日】
あらゆる芸術家には最盛期というものがあります。どれほど平板な創作人生に見えようと、始まりと終わりがある以上、最も充実した期間が生まれてきます。
初期の頃は初々しく、多少崩れたところがあっても、勢いに満ちて駆け抜ける力がある。
円熟期になると、それまでの技法が集積して、固有の美を発すると同時にある種の停滞に向かう。晩年は、そうした円熟も停滞も消え、枯れ切った諦念と